書名:
ラフミュージック宣言 |
チンドン パンク ジャズ | 著者: 大熊ワタル | ||
価格(税抜): 2,200 | シリーズ: | 発行: 2001年8月 | ISBN: 4-7554-0110-0 |
台風でよこなぐりの雨が吹きつける街。人っ子一人出歩かないような通りを、雨合羽 や傘で太鼓や楽器をかばいながらそぞろ歩く不思議な楽隊。これが大熊ワタルのチン ドン・クラリネット人生の初舞台だった。それから十数年、シカラムータを率いソウ ルフラワー・モノノケサミットに参加して、大熊ワタルはいまもっとも熱いミュージ シャンだ。本書は彼の待望の演奏紀行や音楽状況論、そして路上の世界音楽探索の書 である。 目次 序 路上発、不思議な世界音楽 1部 路上の世界音楽 路上の世界音楽 雲右衛門ブルース あるいは、初期近代歌謡〈浪花節〉のおかれたイデオロギー空 間について 『ユリイカ』99/02 民謡という名のモダニズム 唖蝉坊の廃墟─初期近代〈大衆〉歌謡試論 沈黙の時代とチンドン 1931年 機械仕掛けの流行歌謡と「歌う身体」 932年 音頭狂時代 1933年 戦争の音楽・音楽の戦争 1939年 2部 路上の楽士たち トム・コラ 「他の音楽」のためのトランス・ポリティクス サックス吹き 篠田昌已 「東京チンドン」長谷川宣伝社と高田宣伝社について 呼び戻されたストリート危機のウタ マケドニアン・チャンプルーで踊ろう! ヨルゴス・マンガス 金管の哲人、あるいは黄金の唇について ブラス・アンバウンド ヤスコ・アルギロフ・バンド 道行くものたちの音―チンドン以来 3部 音楽状況をめぐって 昭和大噪─AMAZING CRY-DAY PARTY 「山谷」をめぐる新しい動き 佐々木健映像個展 やっぱりアブナイ「暴騒音」規制条例 乱反射する音のプリズム カシーバ東京公演 「頽廃音楽展」が示す歴史の裂け目 非在の典型性へ―耕す〈ウタ〉のちから―「ヒア・カム・ザ・ダブズ」「歩く人」 大工哲弘の熱い日々 「ブラス」という名の近代 ブラックバード、そして「表現」 「黒い鳥の翼について」再考 「君が代」ってエロ歌じゃなかったっけ? エスニシティへの地ならしに抗して 4部 モノノケ・サミット南風紀行 ダブリンで陰謀を企むには…… 偽千年音楽放浪記“虫瞰”報告 “コンチネンタル・ジンタ”まかり通る 5部 対談・大熊亘・桜井大造―記憶の力 |