書名:
〈いま〉を読みかえる |
「この時代」の終わり | 著者: 上野 千鶴子・他 | ||
価格(税抜): 3,500 | シリーズ: 文学史を読みかえる8 | 発行: 2007年1月 | ISBN: 4-7554-0167-1 |
目次 1、徹底討論・〈文学〉は、いま、どこに? 現代文学の自分史に向かって 上野千鶴子・鵜飼哲・川村湊・栗原幸夫・田中綾・池田浩士 4 2、文学史はどう読みかえられるか─いくつかの視座 ・モダニズムの光源 映画的認識と形式主義文学 黒田大河 44 ・ブラジル日本人文学と「カボクロ」問題 西 成彦 69 ・天皇・カニバリズム・東京裁判 武田泰淳『ひかりごけ』の逆光 新城郁夫 90 ・皇国の無名身体 野崎六助 109 ・斃死する小説、蘇生する稗史 『神聖喜劇』論 池田浩士 138 3、「文学史」再検討 ・文学史の思想─片岡良一『近代日本文学の展望』 藤井祐介 198 ・戸坂潤『読書法』のこと 林淑美 203 ・「昭和十年前後」の問題 ─小林秀雄と中村光夫を中心に 栗原幸夫 209 ・奇妙な幕間の「告白」 ─柄谷行人『日本近代文学の起源』を読む 田村都 214 ・「異端」文学の読みかえ ─川崎賢子『蘭の季節』『彼等の昭和』 吉川麻里 225 ・「私」か「キャラクター」か ─大塚英志のサブカル文学論 森山めぐみ230 4、エンターテインメントを読みかえる ・歴史小説が思想書になる時代 ─司馬遼太郎『坂の上の雲』のからくりを解く 中西昭雄 236 ・大原富枝「巣鴨の恋人」論 ─奪われた戦後世界 羽矢みずき374 ・戦後〔映画=文学〕としての「陽のあたる坂道」 ─映画と小説の接点 天野恵一 287 ・世紀をこえた〈日本ホラー〉 ─トウキョウからオキナワまで 谷口基 301 5、「文学」が消滅するまで─いまをときめく作家たちを読みかえる ・『キノの旅the Beautiful World』シリーズを読む ─ライトノベルズと若い若い読者たち 相川美恵子 325 ・男女共同参画小説を読む ──「岬美由紀」、「音道貴子」 加納実紀代 344 ・自衛隊小説 川村湊 365 6、 追悼・貝原浩 日本画家・貝原浩さん 小柳伸顕 京の画廊から 人見ジュン子 貝原さんの絵をなぞって 水田ふう 貝原浩・本の装幀展を見て 深田卓 起て 学究の徒 下平尾直史 7、 読みかえ日誌 8、 編集後記 |