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書名:  大転換期
「60年代」の光芒 著者: 栗原幸夫編
価格(税抜): 2,800 シリーズ: 文学史を読みかえる6 発行: 2003年1月 ISBN: 4-7554-0128-3

「六〇年代」論覚え書き―編集のための試論 4 栗原幸夫
サークル村の内と外―〈戦後〉が終わったとき、〈われわれ〉は…… 16 池田浩士
清張小説における「山峡」と「謀略」―松本清張の一九六〇年の仕事とメディア 48
中西昭雄
天皇とセヴンティーン―反天皇小説の周辺 75 川村湊
清水哲男と清水昶―一九六〇年代、詩の転機をめぐって 101 細見和之
祝 祭―六十年代前衛短歌運動とは 117 田中綾
対幻想のかげで―高橋たか子・矢川澄子・冥王まさ子の六〇年代 134 秋山洋子
「第三世界」への眼差し―上原専禄と堀田善衞を介して 161 崎山政毅
一九六九年論―村上龍の迷路 202 平井玄
「連合赤軍」小説を読む―事件・報道・フィクション 216 天野恵一
60/70年代を語る―「煉獄回廊」を中心に 252 野崎六助
(聞き手・栗原幸夫)
この時代を読みかえるために
谷川雁『原点が存在する』 297 田村都
竹内好『日本とアジア』 303 北野誉
橋川文三『日本浪曼派批判序説』 308 葉山英之
『世界革命運動情報』 312 太田昌国
読みかえる視座
ベトナム戦争と文学―開高健の遺したもの 88 土屋忍
山中恒の六○年代 152 相川美恵子
日本の第三世界主義の思想とその変遷について
  ―ガッサン・カナファーニーの受容のされ方を手がかりにして 191 田浪亜央江
幻想領土への憧れ―日本におけるゴシック・リヴァイバル 241 谷口基
SF小説が予見した情報化社会 274 小倉利丸
高橋和巳『邪宗門』論―〈組織〉への反措定 280 東口昌央

倒錯する民衆への眼差しと現在性
  ―清田政信における民衆記述の行為遂行性とその諸問題 322 金 城正樹
書評
来るべき「遺産相続人」のために│木下長宏『増補 中井正一』 317 藤井祐介

読みかえ日誌 350   編集後記 352