有事法制反対ピースアクション

航空自衛隊のイラクからの撤退を求める申し入れ(2005年12月24日)

航空自衛隊小牧基地
上田 益三 基地司令様

 今日はクリスマスイブです。
 イラクへ派遣されている自衛隊員のみなさんは家族・恋人・友人らと楽しくクリスマスイブを迎えることはできません。2006年の正月を日本の地で迎えることもできません。さぞ、寂しいクリスマスイブ・正月でしょうね。

 私たち、有事法制反対ピースアクションは今年一年間、小牧基地へイラクからの撤退を求める申入れを再三再四してまいりました。私たちは自衛隊の皆さんの、生命の安全と日本の平和が何よりも大切との思いを毎回訴えてまいりました。

 自衛隊のイラク派兵についてマスコミの世論調査によりますと、派遣延長反対が69%という数字が発表されています。こうした国民の声を無視して、12月8日、小泉首相は臨時閣議で「イラク特別措置法」での派遣期間の1年延長を決定しました。この基本計画で陸上自衛隊はイギリス・オーストラリア軍がイラクから撤退すれば、日本も撤退することになっています。しかし、航空自衛隊はクウェートからカタールにも拠点を拡大する方向になるということです。小牧航空自衛隊の皆さんは、米軍の後方支援として今後何年も派遣を続けなくてはならないでしょう。

 防衛庁の吉田正航空幕僚長は12月9日の記者会見で、自衛隊のイラク派兵再延長に関連し、イラク特措法の実施要綱で定められた空自の活動区域であるバグダッドなどへのC130輸送機の飛行について「航空機と飛行場への攻撃は引き続きあり、脅威度はかなり高いと判断している」と述べ、イラク中部への空輸任務は現在も困難との認識を示しました。その現実が1月にバグダッド近郊で英空軍C130輸送機が地上から撃墜されております。

 小牧基地司令上田益三様、あなたの任務は何よりも部下の隊員の命を守り抜くことではないでしょうか。航空自衛隊も陸上自衛隊ともども早急に撤退することに全力をあげるべきです。小泉首相にぜひ上申してください。

 米国でも、日増しにブッシュ大統領の大義なきイラク攻撃は間違いであったと、多くの国民から非難され、米国内でのイラク反戦運動はどんどん広がっています。

 イラクの国づくりはイラクの人々に任せるべきです。武力で平和を作ることはできません。私たちは心より願っています。イラクに一日も早く平和で民主的な社会ができることを。

 再度申し上げます。イラクに行っておられる航空自衛隊員の皆さんが一刻も早く撤退されることを申し入れます。私たちは小牧航空自衛隊の皆さんがイラクから撤退するまで、今後何回も何回も申し入れます。

一. 基地司令の責務は、部下の生命を守りきることであります。そのためにこそ上部組織に対して積極的に意見具申をして下さい。

二. ほんの少しの危険情報であっても、その際はC130を絶対に飛ばさないように現地に命令を出してください。

三. 一刻も早くイラクから撤退してください。

2005年12月24日

有事法制反対ピースアクション


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