派兵延長に異議あり!イラク派兵延長反対69%(05年11月30日 朝日新聞世論調査より) |
小泉首相、政府は市民意見を聞くべきです!
ファルージャは今
サンフランシスコ、11月23日発(IPS)
IPS=Inter Press Service
このレポートの筆者ダール・ジャマイルはIPS特派員
米軍の「幻想の激怒作戦 Operation Phantom Fury」によってファルージャで3マン6000戸の民家、60カ所の学校、65カ所のモスクが損壊されてから1年がすぎ、市内の住民は補償も受けられず、再建が遅れている上に疾病率が高いために苦しめられ続けている。
ふぁるに本拠を置く人権と民主主義研究センター(SCHRD)は、2004年10月から11月に展開された米軍の作戦期間中、市内で殺された人々の集団墓地が市の郊外に掘られた。
ペンタゴン(米国防総省)は先週、空気に触れると急激に燃え上がる化学物質である白リンをファルージャで「焼夷弾」として反政府ゲリラ相手に使用したことを認めた。ワシントンは一部の批判に対して、これが化学兵器であることを否定し、一般市民に対して使用されたことも否定した。
作戦当時に米国の後押しで暫定首相だったイヤド・アラウィが約束した補償金の支払いは、多くの市内住民に対しては具体化されることもなく、市民は毎日の生活に飲料水も事欠き電気も遮断されている。
「人々はアラウィが約束した10億ドルのほぼ5分の1ほどを渡されただけだ」−ファルージャ住民であり市の統治評議会スポークスマンであるモハマド・タリク・アッ・デラジが話した。
生物学者でSCHRDの共同代表でもあるデラジによると、イラクの現首相ジャファリは、アメリカ大使館から圧力を受けたあと、戦闘期間中に家族を失い財産を損壊されたファルージャ市民に第2、第3の補償金が支払われることに合意した。
「しかし今現在、彼(ジャファリ)は支払いを止めた」とデラジがIPSに話した。「それで今では市民への支払いは何もなく、私たちは苦しみを受け続けているんだ」。