米英のイラク攻撃開始から2年。
私たちピースアクションは、この3年間イラク攻撃反対、自衛隊はイラクへ行くな!と、度重なる集会、集会・デモ、小牧基地、守山駐屯地での人間の鎖・座り込みなど可能な限り意思表示をしてきました。しかし、航空自衛隊小牧基地・守山第10師団からイラクへ派兵されている状況での今日のこの集会を持たなければならないことは痛恨の思いです。
改めて確認しなければならないことは、米英のイラク攻撃は一片の正当性もなくまったく間違った選択であったということです。そのために、イラクでは既に10万人以上の人が殺され、アメリカ軍の死者も1500人を超えています。
先日来日したイラク人ジャーナリスト、ハッサン・アボットさんは「イラクでは、どんな人であれ、学校、いえ、病院、路上、自宅にいて出さえ、ひとときとして安心していられるときはありません。攻撃を受けると、すぐに米軍はパニック状態になって、偶然近くにいた人々に対しても攻撃を始めます。先日イタリア人ジャーナリストが米軍の攻撃を受けたことをメディアが隠そうとしていた、ということがありました。同じことが毎日、イラクの人に対して行われています。一般にイラク市民が米軍の武力行為の被害にあっても、何の捜査もしません。加害者には罰則もなく、自由なままです。このように、罪のない人たちを殺し続けると言うことは人類に対する最大の罪だと思います。」と言っています。
アメリカが挙げる「イラクの民主化」は全くの独善です。融資連合の一角を担っていたイタリアでさえ撤退を表明しています。多幸赤軍の一員として派兵されている日本の自衛隊は、政府がどんなに「人道復興支援」と言おうと、このような無法な行為に加担していることにほかなりません。
ブッシュ米大統領が再選され、「力」の政策が今後も続くという強い危惧を持っています。
アメリカに追随する小泉首相は「アメリカとともに戦争のできる国」へと新防衛大綱・米軍の再編、そして9条会見へと着々と準備を進めています。
昨年、6月には国会で大きな議論もないまま有事関連7法案が通過しました。中でも「国民保護法」は憲法で保障されている私たちの権利を制限し、地方自治体の「自治」を否定する危険極まりない法律です。その「国民保護法」が今各地の自治体で具体的に動き出しています。
昨年の立川自衛隊の官舎へのビラ入れ逮捕をはじめ、ポスティングやビラまきなど、私たちの基本的な権利である表現の自由を侵害する弾圧が頻発しています。身近に「戦争ができる国」の恐怖を感じます。
だからといって、私たちは「戦争はいやだ」の意思表示を止めるわけには行きません。私たちは、政府やマスコミに要求します。政府は「人道復興支援」というならば、自衛隊の派兵ではなくこのような殺戮をまず止めるために努力をするべきです。マスコミはイラクで起きていることの真実を伝えるべきです、と。
そして私たちは、今日、WORLD PEACE NOWアピール!と世界中で声を上げている平和を求める人々とともに、今後も「自衛隊は今すぐイラクから撤退を!戦争はいやだ!世界に平和を!」を訴えていくことを表明し、今日のアピールとします。
戦争はイヤだ!世界に平和を!3・20 WORLD PEACE NOW 集会参加者一同