イラクの一般市民の犠牲者数10万人
報道によると昨年3月のアメリカのイラク攻撃以降、米軍の武装ヘリコプターなどによる攻撃で、イラク市民10万人が犠牲になりました。大半は罪のない女性・子どもだということです。(アメリカとイラクの大学の共同調査)
アメリカは今も虐殺を続けています。この11月6日から7日に、米軍は1万人でファルージャを包囲し、攻撃しました。500ポンド爆弾を5個使用したとしています。
犠牲となった香田証生さん
日本人青年、香田証生さんが反米抵抗勢力により、拘束され、殺害されました。その遺体は星条旗に包まれていました。とてもつらい事件です。少なからぬ人たちが、「彼は危険なところへ行ったから」、「安全意識の欠如」と非難します。しかし、真実を知りたい、人の役に立つことをしたいという気持ちを否定することはできません。前途ある青年が、本人の意思に反して、激しい憎悪をあびて、殺されてしまったという事実はとてもショックです。香田さんは日本への憎しみを一身に浴びてしまいました。今や、同じことが誰の身の上におこってもおかしくないのです。
小泉首相は、「テロリストの卑劣さ」を非難しましたが、先のファルージャでの米の虐殺を止める努力はしませんでした。ブッシュ大統領が「友達」であるのなら、止められたはずではないでしょうか? アナン国連事務総長は米、英、暫定政府にこの攻撃をおこなわないよう事前に要請していたとのことです! この違いはなんでしょうか。これでは、日本人が憎まれてもしかたありません。日本人の生命をおびやかしているのは小泉首相です。国が国民の生命をおびやかしています。
小泉首相の人道復興支援はウソ
私たちは自衛隊の人たちが一生懸命やっていることは知っています。しかし、小泉首相は人道のために自衛隊派遣しているわけではありません。派遣は米への協力です。香田さんが拘束されたとき、小泉首相はまっさきに「テロには屈しない。」と言いました。これは人道を願う人の使う言葉ではありません。戦争遂行者のものです。
自衛隊の派遣継続をしてはいけない
1月には守山の陸上自衛隊第10師団がイラクに派遣されようとしています。自衛隊は安全ではありません。止めなければなりません。
爆撃音におびえるファルージャ市民、ロケット弾攻撃にさらされているサマワの自衛隊員、香田さんの無念。苦難のもとにあるすべての人に、同じように想いをよせてください。そして…、余震におびえる新潟中越地震の被災者にも。
(2004年11月8日配布チラシより)