2004年1月22日、航空自衛隊本隊のイラク派兵中止を求める行動の報告 |
今日(1月22日)午後4時半過ぎ、航空自衛隊本隊110人が小牧基地より政府専用機でクウェートに向け、出発しました。
この日を迎えたことに対し、非常に悔しい想いです。
今日の小牧は雪こそ降りませんでしたが、冷たい北風が吹き、先日17日の人間の鎖のときよりも寒いような一日でした。
各団体・グループが朝から空港南側のエアーフロントオアシス(公園)や北の小牧市内の公園からデモを行っていました。
私たち、ピースアクションのメンバーは、午後1時基地正門に集合しました。正門前までの道は、デモ隊が通るため大渋滞で、普段は30分ほどでいけるところが1時間半もかかりました。私が着いた頃はちょうど日の丸を何本も持った右翼のデモ隊が基地の正門を通り過ぎるところでした。
警察官・機動隊1500人を動員して警備にあたり、名古屋空港の送迎デッキは立ち入り禁止、駐車場の入り口は検問所を設け、基地正門前はかまぼこ(機動隊のバスのような車)を配置していました。
私たちは、午後2時ごろから基地正門前でマイクを使い、参加者がそれぞれの想いを自衛隊に向かって呼びかけました。そして、2時半頃基地司令に対して申し入れ書をわたし、空港南側の公園に移動しました。
尾翼に赤い丸をつけた飛行機が2機、名古屋空港の駐機場に止まっているのがはっきり見えました。エアーフロントオアシスは、空港全体が見渡せ、飛行機マニアには格好の場所なので、今日もその人たちが朝から多数集まっていました。
フェンスに横断幕とレインボーフラッグをつけて3時ごろから冷たい風の吹きすさぶ中、待つこと1時間半。4時30分ごろ、ゆっくり誘導路に向かって動き始めた政府専用機に向かって、レインボーフラッグを振りながら、「イラク派兵反対!自衛隊はイラクに行くな!」等々のシュプレヒコールを続けました。
派遣部隊の空輸計画部長を務める溝口博伸一等空佐は、私たちが何度も申し入れを行った小牧基地司令です。
◆また、今日(1月22日)の中日新聞には、先日17日の人間の鎖に参加したという自衛隊家族の方が中日新聞に宛てた手紙が載っています。
(中日のHPには載っていません)
全文はかけませんが、一部を抜粋します。
「・・・なぜ、テロの続く『今』でなければいけないのか。なぜ、復興人道支援に『装甲車』や『武器』をもたなければいけないのか。テレビに登場する立派な先生方のおっしゃる『国益』を、どれだけかみ砕いても、のどを通りません。
17日、夫に申し訳なく思いながら、小牧基地での(反対運動の)『人間の鎖』に参加しました。
(中略)
駅への帰り道、たくさんの人にあいました。体の不自由な人が何人かに支えられながら歩いていました。たった一人で遠くから来ていた老人も。皆それぞれに『思い』を抱えて雪の中をやってきたのだと思いました。
それでもやはり、政府は『自衛隊派遣』の方針を変えることはないでしょう。
(中略)
自衛官の『志』が失望に変わりませんように。『使命感』を国家が『悪用』しませんように。」
@ピースアクションでは、26日、C130輸送機が出発する日も基地前で行動を行います。
(時間未定 多分午前中)
また、明日からは名古屋の栄、三越前で座り込みを25日まで行います。
時間は午前10時〜午後4時
今日は、将来の日本の進路を決める大きな一日だったような気がします。
まだ、26日がありますし、陸自・海自の派兵があります。
各地で頑張っている方たちと共に、あきらめないで「イラク派兵反対!」の声を出しつづけていきましょう。