2004年1月17日、小牧基地人間の鎖の簡単な報告 |
朝から雪が降り始めるという、本当に寒い一日になりましたが、1400人の参加で、小牧基地正門前から南北に約1400メートルを繋ぐことができました。
遠方から参加してくださった皆さん、また、布や旗を送ってくださった皆さん、メッセージを届けてくださった皆さん、(北海道は間に合いませんでしたすみません。)そして行動に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
数十人の右翼がマイクで参加者を誹謗中傷したり、街宣車で妨害したり、鎖の列に入り込むなどの緊張した場面もありましたが、午後12時40分、1時20分、30分と3回の鎖を繋ぐことができました。
その間に「自衛隊はイラクに行くな!小牧基地からC130輸送機を飛ばすな!」などのシュプレフィコールをあげ、私たちの声を基地に届けました。
鎖終了後、基地への申し入れ行動を行いました。基地指令宛ての申し入れ書、浜松からの申し入れ書と、東京・呉(広島)のアピールを読み上げ、基地の渉外室長に手渡しました。
以下、「イラク派兵反対!小牧基地『人間の鎖』共同行動」の申し入れ書です。
申し入れ書
航空自衛隊小牧基地 基地司令 様
自衛隊は創設以来、国内のさまざまな災害に際して、救援と復興に大きな貢献をしてきました。そのことにまず敬意を表します。しかしそれは、自衛隊の意思と能力が被災地住民の期待と自力復興能力に完全に対応したことによってなしとげられたことであって、イラク復興に人道支援のためと称して現在行われつつある自衛隊派遣が、同じ成果をあげられるとは到底考えられません。
イラクの人びとは、日本にたいして親近感を持っているといわれています。しかしかれらが自衛隊に期待していることは、生活と職業活動の安定であって、占領軍の一部としての武力の行使ではありません。ところが、少数の自衛隊員がいかに優秀であっても、言語も文化もちがう占領地で、潜在的な敵と向かいあいながら、そのような民衆の期待に応えることは、不可能です。かれらに職業を与えることはイラクの国民経済の再建にかかわることであって、自衛隊の任務と能力の外にある問題です。派遣部隊はかれらの期待に応えられないでしょうし、このことは当然です。しかし、期待を裏切られたことによる敵意は、自衛隊が背負わなければならないのです。
このように美名だけで成果のない派遣が強行されているのは、小泉首相がブッシュ大統領にたいして顔をたて、協力の外観を誇張し、国際関係に影響を与えたいからですが、こうした空虚な野心の手段として自衛隊が利用されることにたいして、私たちの反対の意思を本日の「人間の鎖」によって表明しました。
大義名分のない戦争に動員されることは、国家公務員としての雇用契約に反し、憲法違反であるだけでなく、自衛隊の名誉にもかかわることですから、貴職におかれましても、派遣中止のために最大限の努力をされるように要請します。
2004年1月17日 イラク派兵反対!小牧基地「人間の鎖」共同行動
連絡先 名古屋市昭和区白金1−13−10
TEL 052−881−3573
(※「『人間の鎖』共同行動」は1月17日の行動を成功させるため、名古屋の近隣で、いろいろな平和運動を取り組んでいる、さまざまなグループ・個人・団体で作られました。有事法制反対ピースアクションも参加しました。)