自衛隊はイラクに行くな!小泉やめろ!12・23集会アピール |
私たちは、今日12月23日、この秋から冬にかけて5度目の「自衛隊はイラクへ行くな!」の集会を開き、デモを行います。
自衛隊のイラク派兵が目前に迫っていますが、何度でもあきらめないで「イラクに行くな!」と言います。小泉首相は、12月9日、イラク派兵の基本方針を閣議決定したときに憲法前文を引用しましたが、憲法の中の一番重要な不戦を誓った9条をまったく無視し、都合よく解釈しているに過ぎません。
国際社会の反対を押し切って先制攻撃を行ったのはアメリカです。アメリカこそ自国のことのみ専念して他国を省みていません。そのアメリカを終始一貫支持しているのが「アメリカこそ唯一の同盟国」と自認する小泉首相です。首相の言う「国際社会」はイコールアメリカのことであり、「日米同盟」、もっと言えば日米軍事同盟最優先の道です。
最近イラクに行き、劣化ウラン弾による白血病やガンに苦しむ多くの人たちに接してきた方の報告によると病院はいまだ医薬品や医療器具が不足して治療すれば助かる患者が何のすべもなく死を待っている状態だそうです。娘がガンに冒された母親は「日本に連れて行ってくれ」と何度も懇願したそうです。多くのアラブ諸国では日本は広島・長崎を経験し、テクノロジーが発達している先進国というイメージがあります。その母親は、日本に行けば治療ができると信じて疑わなかったのでしょう。
小泉首相。自衛隊が行けばこの女性は助かりますか?自衛隊が行けばこの母親の悲しみは和らぎますか?自衛隊が行けば劣化ウラン弾によって、アメリカ・イギリスの攻撃によって殺され傷つけられた多くの人たちが報われますか?何億と言う多額のお金を使って「イラク復興支援」をしてもこの一人のイラク女性の悲しみや苦しみが癒えますか?その病院の医者は「この状態を放置して自衛隊を派遣することは狂気の沙汰だ」と言ったそうです。そのようなイラクの声が聞こえますか?
そして、首相の命令で派兵された自衛隊員が殺し、殺されたとき、首相はどう責任をとるのでしょうか?二人の外交官は小泉首相の命令でイラクに派遣され殺されました。階級があがっても、いくらお金を積まれても命は帰ってきません。意志を引き継ぐと言うことは今後も決死の覚悟でことにあたれと言うことでしょうか?自衛隊員に死傷者が出ても、イラクの人たちを殺すことになっても仕方がないと言うことでしょうか。自衛官本人や家族の沈痛な心持が首相には理解できますか?
私たちは、何度も首相にイラク派兵は占領政策に加担することであり、派兵の中止を訴えてきました。
世界の情勢をみることもできず、一人の命も救うことのできない小泉首相は一国の責任者としてもはやまったく不適格です。私たちは声を大にして以下のことを要求します。
1)自衛隊のイラク派兵・戦費支出を中止すること
2)違憲の派兵を強行する小泉首相は一国の最高責任者としての資格はまったくなく、即時退陣すること。
2003年 12月23日 自衛隊はイラクへ行くな!小泉やめろ!集会参加者一同