有事法制反対ピースアクション

自衛隊のイラク派兵を止めよう!12・7小牧現地集会アピール

  とうとう日本人の犠牲者が出てしまいました。テレビで映し出されたご遺族のみなさんの悲しみのようすは、見ていてとてもつらいものです。心からご冥福をお祈りします。私たちは、ご遺族の深い悲しみを想う時、この悲しみは、イラク全土で毎日くりかえされている光景であることに、あらためて気付かされます。なんの正当性もない米・英のイラク攻撃。それを支持した日本政府。今や世界中をおおい始めた悲しみと憤りの根源はここにあります! 

 二人の外交官の悲報を伝えるマスコミの一部は、「イラク復興支援」の任務にあたっていたとか、「テロの犠牲」になったというふうに伝えました。米・CPA(連合軍暫定当局)への協力を「復興支援」と呼び、反米抵抗闘争を「テロ」と呼んでいるのです。こんな「呼びかえ」はことの本質をかくすことにしかなりません。

 小泉首相は「屈してはならない」と言い、川口外相は「死をむだにしてはならない」と言い、そしてあの都知事は「せんめつ(=皆殺し)」などと言いました。自らの責任をとらない。変更を認めない。復讐心を煽る。そして、犠牲者を「国家の英雄」のようにあつかう…。これは危険なことです。イラクへの自衛隊派遣を機に、この人たちの意識はあの侵略戦争の時代に戻ったかのようです。

 しかし、世論の多くは自衛隊のイラク派兵に反対しています。ブッシュへの機嫌取りは誰の目にも明らかだし、自衛隊のイラクへの戦時派兵は、日本の将来にとって、とても危険な選択であることが、わかってきたからです。そして、人の命さえもてあそぶ小泉首相に、人々は失望しています。「どこが危険かはわからない」、「危険といえば危険」などと無責任な発言を繰り返してきた小泉政権。いまさらとりつくろった「国民への説明」とは何なのでしょう。

 自衛隊員とその家族の人たちから、多くの不安や疑問の声が発せられています。「断れない。命令されたら行くだけ。イラクに行きたい人なんていない。」。こんな悲痛な声があげられています。自衛隊員はイラク侵略と占領に疑問をもっているのです。自衛ではなく、「軍隊」となることへの疑問でもあります。私たちと立場は違っても、同じ想いがあるのです。

 侵略と占領支配に加担しない。「軍隊」をもたない。これは「かつての侵略戦争」の反省に立った私たちの切なる願いです。今、平和憲法のはたす役割はますます現実性をもってきています。私たちは大きな岐路に立たされています。

 小牧基地から派遣されると言われているC130輸送機3機は、機体を空色にぬりかえられ、イラクの人たちに見られないようにして、米・英軍の武器弾薬や生活物資を輸送することになります。これが復興支援のはずがありません。自衛隊派遣は現地で望まれてはいません。C130輸送機が派遣されれば小牧基地は侵略戦争に加担することになります。また、空中給油機の小牧基地への配備計画もはっきりしてきました。小牧基地は侵略戦争の基地と化しています。

 これ以上、イラクでどんな犠牲も出してはいけません。自衛隊を派兵してはいけません。米・英軍の占領を止めなければいけません。小牧基地を侵略拠点にしてはいけません。

自衛隊はイラクへ行くな!
小牧基地からC130輸送機をとばすな!
     
                               2003年12月7日
             自衛隊のイラク派兵を止めよう!12・7小牧現地集会参加者一同


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