| 北東アジアに平和を創ろう！イラク派兵を止めよう！１１・２９アピール |
全世界の多くの反対の声も、国連も国際法も無視して行われたアメリカ・イギリスによるイラク攻撃と占領政策に対し、アメリカは、日本・韓国などの国々には兵を要請しました。
９・１１テロ組織とのつながりという理由は霧散し、「大量破壊兵器」は発見されませんでした。それどころか、アメリカは劣化ウラン弾・バンカーバスター・クラスター爆弾など、まさに「大量破壊兵器」を使用し、多くのイラクの人々を殺し、傷つけ、イラクを永久に放射能に汚染された地としました。イラク攻撃はブッシュ・ネオコンがアメリカの利益のみを追求した利己主義・単独主義の現れです。
大義のない、攻撃と占領は当然にもイラクの人々の抵抗を呼んでいます。アメリカ・イギリスはもちろん、国連や赤十字、イラク警察などがその標的になっています。暴力は暴力を呼び、「テロの根絶」となるどころか、より一層激しくなっています。アメリカ軍の死傷者は、ブッシュ大統領が戦闘終結宣言を行った５月１日以降の方が多数になっています。それ以上に、アメリカは空爆さえ再開し、多数のイラクの人々が殺され、傷つけられています。
このような中で、小泉首相は、日米同盟」と「北朝鮮の脅威」を理由に、ブッシュの戦争政策を支持し、イラク特措法を成立させｍじえいたいの派兵と１５億ドル（４年間で総額５０億ドル）もの突出した戦費支出を約束しました。
ここ、愛知の航空自衛隊小牧基地から、北海道の旭川・札幌から、海上自衛隊暮れ基地から、自衛官が派遣されようとしています。自衛官・家族からは悲痛な声が届いています。「戦争に行きたいと思っている自衛官はいません。二度と戦争をお濃さ名ために、自衛官として頑張ってきたのであって、人を殺すため、殺されるためではありません。無駄な殺戮を起こさないため、抑止の仕事を続けてきたのです。それを誇りに思っています。けれど、今、明らかに信念に反する任務を命がけでしてこいと圧力をかけられています。もともと憲法９条のもとで、戦争に行く可能性を考えたうえで自衛官になった人などほとんどいないはずだと思います。」と。
そして、韓国でも、追加派兵に抗して「派兵反対」の取り組みが果敢に行われています。徴兵制がある韓国の一兵士は、「どんな名分も道徳もない第２のベトナム戦に、われわれの軍隊が派兵され、イラク国民を殺し、あるいは死んでいくなら、それは明らかに間違った決定打と考えます。・・・侵略戦争であるイラク派兵に反対し、こうした状況が派兵撤回に変わる時まで、苦悩に苦悩したろう城を始めようと思います。」と宣言しています。
小泉首相は、このような言葉を、行動を真摯に聞くべきです。アメリカの戦争政策にに追随するのみでは、抵抗組織アルカイダが声明を出したように、テロの拡大をもたらすのみです。イラク問題を解決するには、アメリカ軍をはじめ、外国の軍隊を撤退させ、占領を終わらせ、イラク人に主権を返すことが第一歩です。小泉首相のすべきことは、「戦争の放棄」と「武力による紛争解決の禁止」をうたった憲法の理念に立ち返り、イラクへの自衛隊派兵の中止と戦費支出を行わないことです。
わたしたちは、殺すことも殺されることも拒否します。イラク派兵・戦費支出に断固反対します。ブッシュ大統領の戦争政策が朝鮮半島に拡大しないよう、平和を希求する日本各地、世界の人たちとともに、平和の実現に向けて粘り強く行動することを表明し、小泉首相に以下のことを要求します。
１） 自衛隊のイラク派兵・戦費支出を中止すること
２） 憲法９条・前文の精神に則った平和構築に努力すること
２００３年１１月２９日
北東アジアに平和を創ろう イラク派兵を共に止めよう！１１・２９集会参加者一同