これは古いお知らせです。
主体的コミュニケーション・プロジェクト
◆◆■≪体験学習≫人権啓発ワークショップはつくれるか?■◆◆
|
「反差別」「人権」と言うと、とても堅苦しそうで、ときには道徳的な印象までも与えることがあります。けれども人権とはどこかのだれかの問題ではなく、具体的な<わたし>の問題であり、<あなた>の問題です。反差別とは被差別者の権利回復だけではなく、差別に向き合うすべての人の解放をめざすことです。
実感できない、と思われるかもしれません。そのような批判をのりこえるためにここ数年、啓発や同和教育の場で体験学習(ワークショップ)の方法論の取入れが試みられています。が、改善の余地はまだまだ大きいのが現状のようです。
今回の内容は、人権啓発ワークショップをつくる過程に焦点をあてる体験学習です。参加者それぞれにとっての<現場>を見つめるとともに、そこでの課題に体験学習をどう活かすことができるのかを考えていきます。
初めての方も大歓迎です。皆さんのご参加をお待ちしています。
「自由」とは、勝手気ままに生きることでなく「選択肢が保障されている」ということ。「教師の体罰が原因で学校に行けない」「部落出身という理由で結婚を反対された」「セクハラにあって精神的ダメージを受け、研究が続けられなくなった」などは、人間の自由=選択肢を奪う暴力(人権侵害)です。人権侵害とは、個々人の人権意識が低いとき、あるいは人権意識の低い組織・社会で起きる暴力です。人権意識とは、「私はかけがえのない大切な存在である」ということを理解すること。人権侵害をなくすために、自他の存在を尊重する関わり方を、人と共有する力をつける事が必要です。
『主体的コミュニケーション・プロジェクト(Subjective-Communication Project)』は、自分自身のエンパワメントだけでなく、他者へ、組織へ、ひいては社会への投げかけを可能にする力を自他のかかわりの中に発見する「主体的なコミュニケ−ション能力」を高めるトレーニングの場です。傾聴訓練・グループ実習など、体験学習の手法を用いて1年間のプログラムを提供いたします。実際に体験学習の研修プログラム作りの実際を知りたい・学びたいという方には、スタッフ・ミーティング参加の機会が開かれていますので、ぜひご参加ください。
勉強でも何でも、言われただけ・教えられただけではできませんよね。実際にやってみて初めて納得できるという経験は皆が持っているものです。体験学習では、ある設定された条件下での体験(ワークショップ)を通じた参加者自身の気づきを学びの核心に位置付けて、人との関係性を豊かなものにしていくための方法(スキル)を体得していくことを目指します。その成果は対人関係から組織開発にまで応用できます。アメリカで提唱されて世界に広まり、日本では教育の現場で近年着目されています。