これは古いお知らせです。
主体的コミュニケーション・プロジェクト
■■■人を生かす組織作りのために(2)「コンセンサスをどう創る?」■■■
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グループの意思決定を扱う、今回の課題は「コンセンサス」です。いじめや差 別などの問題が起きる組織には、ある共通した特徴があります。「民主的な話し 合いができず権威者の意見しか通らない」、「会議が上意下達になる」あるいは 「不愉快で不確かなウワサがよく流れる」など。これは組織の抑圧の度合いを表 すバロメーターともいえます。創造的な組織作りのためには、健康なコンセンサ スのあり方を学び、多くの人が安全な意思決定の方法を体験することが必要です。 人によっては、プロセスを読みとるトレーニングを通して、自分自身が普段意識 しないままハラスメントに加担してきたことに気付くかも知れませんし、あるい は難しい話し合いの葛藤場面に適切に介入するヒントをつかむかも知れません。 まず「自分に合った観察法」を、楽しく発見してみましょう。
組織が民主的に話し合う方法を採用し意思決定に透明性を増すことは、人権侵 害を効果的に予防します。一人一人が自分の責任で発言し、他者を攻撃すること なく意見に耳を傾けるスキルを身に付けることは非常に難しいですが、一歩進ん だ人間中心の組織作りのポイントとなります。企業、学校、国際協力の現場でも 年々ニーズが高まり、今夏には当プロジェクトから2名が、カンボジア組織開発 にスタッフとして参加しました。「人を育てて生かす組織作り」を、一緒に考え てみませんか?
「自由」とは、勝手気ままに生きることでなく「選択肢が保障されている」ということ。「教師の体罰が原因で学校に行けない」「部落出身という理由で結婚を反対された」「セクハラにあって精神的ダメージを受け、研究が続けられなくなった」などは、人間の自由=選択肢を奪う暴力(人権侵害)です。人権侵害とは、個々人の人権意識が低いとき、あるいは人権意識の低い組織・社会で起きる暴力です。人権意識とは、「私はかけがえのない大切な存在である」ということを理解すること。人権侵害をなくすために、自他の存在を尊重する関わり方を、人と共有する力をつける事が必要です。
『主体的コミュニケーション・プロジェクト(Subjective-Communication Project)』は、自分自身のエンパワメントだけでなく、他者へ、組織へ、ひいては社会への投げかけを可能にする力を自他のかかわりの中に発見する「主体的なコミュニケ−ション能力」を高めるトレーニングの場です。傾聴訓練・グループ実習など、体験学習の手法を用いて1年間のプログラムを提供いたします。実際に体験学習の研修プログラム作りの実際を知りたい・学びたいという方には、スタッフ・ミーティング参加の機会が開かれていますので、ぜひご参加ください。
勉強でも何でも、言われただけ・教えられただけではできませんよね。実際にやってみて初めて納得できるという経験は皆が持っているものです。体験学習では、ある設定された条件下での体験(ワークショップ)を通じた参加者自身の気づきを学びの核心に位置付けて、人との関係性を豊かなものにしていくための方法(スキル)を体得していくことを目指します。その成果は対人関係から組織開発にまで応用できます。アメリカで提唱されて世界に広まり、日本では教育の現場で近年着目されています。