最新情報掲示板
  (最新情報をできるだけ早く掲示するコーナーです)


2003年10月17日(金) イランのブシェール原発建設の経緯
 

ロシア原子力省当局者がタス通信に対し、10月13日に、イランのブシェール原発の運転開始は予定の2004年から05年に延期されることを明らかにしたと報じられています。05年説は前からあるのですが、米国に対する配慮ではとの観測が流れています。ペルシャ湾北岸に建設中のこの原発は、ドイツの会社が1974年に建設を開始、その後、イラン革命、イラン・イラク戦争などの影響で中断されていた工事をロシアが再開したという変わり者です。イランの原子力開発の初期には米国も協力しています。ブシェール原発の歴史を簡単に整理した年表を載せました。


2003年10月11日(土) 国と初の共催で公開討論「再処理と核燃料サイクル政策を考える」
 

原発を推進する立場の原子力委員会と、反対する立場の原子力資料情報室、原水禁が、両サイドの共同主催という形では初めて公開討論会を行った。
原水禁側の「使い道のないプルトニウムを取り出す再処理は進めるべきでない」との主張に対して、国側は裏付けなく繰り返す「核燃サイクルは長期的には不可欠」という原則論、「長期的な視点でのプルトニウムの需給バランス」などの抽象論などに終始。残念ながら時間の限られた中、議論はかみ合うことなく終わったが、どちらに理があるかは、会場を埋めた400人には明らかに。原子力委員会に当事者として説明責任を果たす能力が問われる。(詳細は近日掲載)


2003年10月08日(水) 検証問題を複雑にする未臨界実験「ユニコーン」
 

米国エネルギー省は、8月22日、来年、本物の地下実験と見分けのつきにくい未臨
界実験「ユニコーン」を行う予定だと発表しました。ロスアラモス国立研究所を監視
し続けている「ロスアラモス・スタディー・グループ」のグレッグ・メローらは、原
水禁へのメッセージで、これは検証上複雑な問題をもたらすばかげた行為だと指摘し
ています。


2003年10月08日(水) イラン核査察─IAEA決議
 

10月2日、国際原子力機関(IAEA)の査察官がイランに入りました。数週間かけて、協議・査察を行う予定です。9月12日にIAEAの理事会が、10月末までに疑惑解明のために全面的に協力するよう要求する決議を出したことを受けてのものです。11月の理事会に調査結果が提出されることになっています。イランが協力義務に違反しているとの結論がでた場合、国連安保理に報告され、経済措置実施などの事態になる可能性もあります。最大の焦点は、イランのウラン濃縮計画がなんのためにどの程度進められてきたかです。9月12日の決議の抄訳を載せました。


2003年09月20日(土) 米国の未臨界核実験への抗議
 

米国はネバダの核実験場でまた、未臨界核実験(臨界前核実験)を繰り返しました。9月19日(日本時間20日)、予定を技術的理由から1日延期した「ピアノ」という、同実験場での20回目の未臨界核実験。NPT体制など国際的な枠組みをないがしろにする、米国の危険な核政策を現すものと言えるでしょう。実験前に送った抗議・中止要請文


2003年09月11日(木) イラン核開発追加情報
 

9月8日から開かれているIAEA理事会用に作成された新しいIAEA事務局長報告『イラン・イスラム共和国におけるNPT保障措置協定の実施状態』GOV/2003/63(2003年8月26日付け:配布制限)がカーネギー国際平和財団のサイトに載せられたので、報告書にある情報を整理したものを載せました。


2003年09月05日(金) イランの核開発疑惑
 

9月8日から「国際原子力機関(IAEA)」の定例理事会が始まります。イランの核兵器開発疑惑が焦点のひとつとなります。すでに、理事会用のイラン問題に関する事務局長報告がリークされて話題を呼んでいます。何が問題になっているのかをまとめてみました。


2003年08月12日(火) 被爆58周年原水爆禁止世界大会終了
 

被爆58周年原水爆禁止世界大会は、8月2日の朝鮮半島の核問題・アメリカの核戦略などの核兵器の情況をめぐって充実した討論の行われた、国際会議を皮切りに、4〜6日に広島、7〜9日に長崎で大会を行いました。広島には4500人、長崎には2500人が参加。広島大会には、秋葉忠利・広島市長も出席し、戦争の続く世界にヒロシマの心を強くアピール。米・英のイラク侵略に反対し続けてきたギャロウェイ英国下院議員は、日本がイラクに派兵して侵略に加わることで失うものの大きさを強調。
長崎閉会総会で、ネバダの核実験で直接被害を被った訴えなどふくめ、熱心な参加者で立ち見も出た多数の分科会も開催しました。


2003年07月18日(金) 国際会議(横浜)のパネリスト
 

8月2日横浜では、朝鮮半島の核問題、アメリカの核戦略などの核兵器情況に関して、ブルース・カミングズ、スティーブン・シュウォーツ、李鍾元、李賢淑、石坂浩一の各パネリストをむかえて国際会議が開かれます、是非お誘い合わせの上ご参加くださるようお願いします。(紹介へ)


2003年07月04日(金) 米・ロの偶発的核戦争の危険性
 

米ロ両国間の関係の改善にも関わらず、米ロの偶発的核戦争の危険性は、この10年間で拡大していると、米国の政府系のシンクタンクのランド研究所が、5月21日に発表した報告書で警告しています。報告書は、6月にサンクトペテルブルグで行われた米ロサミットに先だって発表されました。米国の大統領が本気になって問題解決に取り組む以外事態の改善の道はないと大統領に呼びかけるためです。この報告書の簡単な紹介を載せました。