2001/10~
情報提供:横浜学童保育連絡協議会
横浜市会議長 小林 昭三郎 様
学童保育の継続と改善を求める請願書
請願理由
横浜市の学童保育事業は、子どもたちの健やかな成長を願い1963年(昭和38年)に開始され今年で39年を迎えました。この間、学童保育は増え続け、学童保育予算も増額されてきました。
これは学童保育にたいする市民要求の強さであるとともに、市会や行政のご尽力のたまものでもあります。
国では、長年にわたる私たちの要求が実現し、1998年4月より児童福祉法に位置づけられ、
実施されるようになりました。
このことは、学童保育を「公の事業」として国が認めたことであり、その意義は非常に大きく、学童保育の数も全国で11,830ケ所と増加しております。
児童福祉法では、学童保育
を「保護者が労働等により昼間家庭にいない児童に児童厚生施設等の施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る」として対象と目的を明確にし、全ての子どもを対象とした健全育成事業とは区別しています。また市町村に「学童保育の利用促進」を努力義務として課しています。この事は、横浜市が共働き家庭の子どもや学童保育を必要とする子どもたちが、安心して学童保育を利用できるよう、施設などの条件整備をしなければならないことを意味しています。
しかし市は、30年ものあいだ学童保育を「
地域の協力で進める」とし、委託に必要な4条件(1、保育に必要な施設の確保 2、1〜3年生までの児童20人以上を集めること 3、2人の指導員の雇用 4、運営委員会の設置)を整えること全てを父母の責任としてきました。
さらに今年4月から実施要項を変更し、1〜3年生の児童20人に満たない場合は、委託料を削減し、2004年には委託を打ち切るという改悪を行いました。このことは、学童保育の存続に危機を与えています。どの学童保育でも児童の増減が生じる可能性があり、その年毎に「委託されたり、されなかったり」では、安定した運営を行うことはできません。学童保育を必要としている子どもたちがいる以上は、柔軟に対応し、委託を継続すべきです。
現在、4年生以上の児童は学童保育に1,106人入所しています。4年生以上の児童でも学童保育は必要であり、また学童保育の場にも高学年の力が必要です。したがって児童福祉法の対象でもある1年生から6年生を委託対象児童とすることが望まれます。さらに横浜ではとりわけ施設を確保することが非常に困難であり、高額の家賃負担や立ち退きなど、施設に関する問題は絶えることがありません。
現在、横浜市の委託学童保育の数は157ケ所しかなく、市立小学校361校のわずか43%にすぎません。学童保育が近くにない為、また高額な保育料の為に利用したくても利用できずにいる子どもたちが大勢います。
今年、国は試行事業として障害児を受け入れている学童保育に国庫補助を出す事を決定しました。このことは障害児にとっても学童保育が必要な場であることを公に認めたことです。横浜市においても障害児受け入れのための必要な施策を行うべきです。
働く女性が増え続け、少子化が問題になっている今、
女性が安心して子どもを産み、 働き続けていく為には、
働き続けられる環境と条件整備が求められています。
このように全国的に学童保育事業が必要とされているなかで、私たちは横浜市の学童保育の緊急課題の改善と学童保育事業の継続を横浜市の責任で実施することを要請いたします。
2001年 月 日
請願 横浜学童保育連絡協議会 紹介議員 印
団体 横浜市従労組学童保育指導員支部
【連絡先】横浜市中区扇町3−8−7三平ビル201 取扱い団体
TEL045−662−7244
FAX045−663−4118
(以上表面)
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請願項目
学童保育事業の下記の緊急課題を改善して下さい。
1、学童保育の対象児童が20人未満でも委託を継続し、学童保育を存続させること。
2、委託条件の対象児童は、学童保育を必要とする1年生〜6年生の児童とすること。
3、市の責任で専用施設を用意すること。当面家賃補助を実施すること。
4、障害児を受け入れるクラブに、指導員の増員を行うこと。
◇横浜の学童保育の現状----------------------------------------
・小学校数に対する学童保育の設置率は、約43%で、まだまだ数が足りません。
・施設費は父母負担で、一学童保育平均月額11万円を支払っており、27万3千円/月の学童保育もあります。
・父母は月額平均1万3千円を負担しています。保育料2万2千円の学童保育があります。
・年によって児童の増減があります。20人(1年〜3年)に満たないからといって学童保育がつぶされたら子どもたちの居場所がなくなります。
・現在43クラブ、60人の障害をもつ児童が学童保育に通っています。
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(以下署名欄)
(以上裏面)
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昨年は、皆さんの協力で43万の請願署名を集めることができ、学童保育事業の予算の増額を実現することができました。ありがとうございました。
請願署名にご協力、ありがとうございました