■本島等・長崎市長の発言とその後の事件をめぐる、著者の徹底した論考には新鮮な衝撃を受けた。「言論の自由」などというふやけた幻想を本書を貫く絶対的な「自由」は粉砕する。
丸山邦男(社会評論家)
■韓国の現代史は、多くの心ある人びとの命を犠牲にしつづけている。彼らの死の意味を、著者のように深い次元で理解し得ている日本人は稀だ。
吉松繁(牧師・在日韓国人「政治犯」を支援する会全国会議)
■欺瞞を見抜く鋭敏な感覚と「怒り」が『ちびくろサンボ』論議をめぐる著者の洞察を特徴づける。より若い世代に、この「怒り」を共有しうる資質を見いだすのは希望だ。
山崎カヲル(東京経済大学教員)