「千羽づるネットワーク」へのご参加を!
広島への原爆投下から10年後、原爆症による白血病でなくなった一人の少女の願いは、50年以上たった今も、実現していません。それどころか、この50年間に彼女が被った原爆の何倍もの核兵器が、製造され、保有されています。そして、高齢化した広島・長崎の被爆者は、50年を越えた今も、後遺症に苦しんでいます。
私たちが広島・長崎の原爆被害を取り上げて、核廃絶を訴えようとすると、「日本の戦争責任をあいまいにする」とか、「侵略の代償として仕方がなかった」と原爆投下を容認することが、あたかも侵略に対する謝罪の気持ちを表しているかのように言う人がいます。しかし、私たちは、絵本『さだ子と千羽づる』を製作する過程で、「たとえどんな理由があったとしても、原爆投下は許されないことだった」と 確信しました。核兵器の使用に例外は認める限り、人びとはその脅威から逃れることはできません。
核兵器を製造し・保有する国家の存在によって、世界の人びとは今日もなお、戦争の恐怖と核の脅威にさらされ続けています。私たち一人ひとりは、決して戦争など望んではいないのに、どうして戦火にまみれなければならないのでしょう。
「千羽づるネットワーク」は、このような世界のしくみを明らかにしつつ、『さだ子と千羽づる』を読んでくださった方々を中心に、多くの人びとの知恵と勇気と良心をつなげることで、核廃絶への道を切り開いていくことを目的としています。
みなさんのご参加を訴えます。
参加後希望の方は、E-mail aurora@jca.apc.orgまで。