編集長の随時日誌 2007年12月 から分離

ミサイル迎撃成功の報に改めて「自主編集ヴィデオ製作の苦味」

2007.12.18(2019.9.11分離)

 『自衛隊ミサイル防衛最前線』(051206報道ステーション)18分の抜粋編集あり。
 実費2000円、申し込みは木村書店、altmedka@jca.apc.org
 以下は最新記事である。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071218it04.htm?from=top
海自イージス艦、初の弾道ミサイル迎撃に成功…ハワイ沖

【カウアイ島(米ハワイ州)=勝股秀通】海上自衛隊のイージス艦「こんごう」は17日正午過ぎ(日本時間18日早朝)、米ハワイ沖の太平洋上で、初の弾道ミサイル迎撃実射訓練を行った。

 こんごうから発射された迎撃ミサイル「SM3」は、目標となる模擬弾道ミサイルを大気圏外で直撃、破壊することに成功した。今回、実射訓練が成功したことで、日本は、ノドンやテポドン1などわが国を標的とする北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対抗し得る手段を手に入れたことになる。

 現地時間17日午後0時5分、カウアイ島の米海軍太平洋ミサイル射場から、1発の模擬弾道ミサイルが発射された。同島北部海域で待機していた「こんごう」は、発射と同時に、模擬弾の探知、追尾を開始。発射から約4分後、迎撃ミサイル「SM3」(ブロック1A型)を発射し、その約3分後、高度100キロ以上の宇宙空間で模疑弾の弾頭に命中、破壊した。

 過去、SM3による迎撃実験は、米軍が13回実施し11回成功しているが、海自が実験するのは初めて。今回は、北朝鮮が保有する中距離弾道ミサイル・ノドン(射程約1300キロ)を想定、模擬弾も、発射後にミサイルの推進部分と弾頭部分が分離する「ノドン型」と呼ばれるもの。分離しない「スカッド型」と呼ばれる模擬弾に比べ、飛行速度(マッハ10前後)が速く、迎撃の難易度は高い。実験の成功によって、イージス艦による迎撃の信頼性の高さが証明された。

 カウアイ島にある米海軍の射場には江渡聡徳防衛副大臣も駆けつけ、射場内に設けられたモニター画面で、「こんごう」の前部甲板から迎撃ミサイルが発射される映像などを見入った。模擬弾が発射されてから迎撃が成功するまでわずか7分。SM3が模擬弾に接近していく様子が赤外線カメラでとらえられ、命中したことが確認されると、緊迫した会場内では、拍手と歓声がわき起こったという。

 江渡副大臣は「発射実験の成功は、緊密な日米防衛協力の象徴」と話し、同席した米国防総省ミサイル防衛局のヘンリー・オベリング局長は「日米の強力な同盟関係が確認できた。日本には同盟国の中で、ミサイル防衛を先導する役割を担ってもらいたい」と実験の意義を強調した。

 日本は、1998年8月、北朝鮮が日本列島越しに弾道ミサイル・テポドン1を発射したことを境に、米国と共同してミサイル防衛(MD)システムの早期配備を急いできた。

(2007年12月18日13時10分読売新聞)


 以下は2年前の愚痴である。


辛口時評051209
「自衛隊ミサイル防衛最前線」自主編集ヴィデオ製作の苦味

 以下の番組の中心部分を18分のヴィデオに自主編集した。
 (2005 年 12 月 09 日)


放送日時: 12/6(火) 21:54~23:10 テレビ朝日
公式サイト: 報道ステーション の番組公式サイト
総力取材ミサイル防衛最前線の衝撃!!自衛隊のパトリオット発射訓練密着!イージス艦にも乗船取材敢行!日米一体化衝撃の現実とは
 米軍再編の中で、ミサイル防衛の分野でも海上発射型ミサイルSM3の共同開発など日米「一体化」が進む。
 番組では米ニューメキシコ州で自衛隊のパトリオットミサイル発射訓練に密着取材、日本メディアで初めて、コロラド州にある北方軍司令部などの内部撮影やSM3発射実験を行ったイージス艦の乗船取材を許可された。ミサイル防衛の最前線で今何が起こり、日米同盟はどこへ向かおうとしているのか。関係者の証言を交え、検証した。


 何が「苦味」かと言えば、第一には、この18分の自主編集ヴィデオの頒布は、一応、版権問題をはらむからである。

 第二には、「報道ステーション」の頑張りは非常に高く評価するが、やはり、遅い時間に長い番組の中の一部分を見るのは、非常な苦痛である。録画して編集したのだが、その位置を探すのも、ひと苦労である。こういう状況では、この部分の視聴率は非常に低いに違いない。

 第三には、やる気になれば、この程度の番組を、民放でも作れるという事実を、わが人生の痛みとして感ずるからである。ああ、日本テレビで不当解雇され、16年半も戦ったのは、何のためだったのか