2007.07.08(2019.9.6分離)
日経(070503)書評
「アメリカの無謀、無知、無能であり、傲慢さである。その傲慢さが無数の悲劇を生み出し、それがイラク人のアメリカへの怒りの源泉になっている」
『イラク占領――戦争と抵抗』(米国の傲慢が生む無数の悲劇)
パトリック・コバーン著/大沼安史訳、緑風出版
以下は書店の内容紹介。
イラクに米軍が侵攻して4年が経つ。しかし、イラクの反米武装抵抗は益々激化し、早々と勝利宣言をしたアメリカ軍の戦死者はその後も増え続け、無政府状態が続く。また、スンニ派とシーア派の宗教戦争も泥沼化し、イラクの現状は真に内戦状態にあり、人々は常に命の危険にさらされている。
本書は、開戦前からイラクを見続けてきた国際的に著名なジャーナリストの現地レポートを集大成したものである。なぜ、ここまで悪化した状態になってしまったのか? すべての真実と答えがこの本にはある。(2007.4)