木村愛二の生活と意見 2002年1月 から分離

下品の見本の某都知事が高齢女性を侮辱して科学知識のなさを露呈し哀れ気の毒なり

2002.01.24.(木)(2019.8.7分離)

 2002年も、またもや正月は「しょうがない」とか、元旦の独り演説出初め式以後、9日には新宿歌舞伎町情報発信基地こと激論酒場にて「9.11.モサド謀略徹底検証」の興業を張ったこともあり、まるで休みなしと相成った。

 急ぎの課題が多くて、それを『亜空間通信』で発信し、わが電網宝庫に納めることだけで、その他の日課をこなす時間もなくなる程だから、日記風の気分で記す気持ちの余裕は、なおさらになくなっていた。

 しかし、その間、昨年からずっと気に掛かり、ぜひとも一発ぐらい皮肉を飛ばしておきたい問題について、かなり前の自分の電子手紙を掘り返すことができた。なぜ気に掛かるかと言えば、これは女性の問題だからである。なぜ女性の問題が気に掛かるかなどと質問したくなる方の頭の中は、某都知事と同様に、野暮の骨頂、愚の骨頂である。

 で、某都知事が、「子供が生めなくなった高齢女性は無用」との主旨の下品な台詞を吐いたそうだが、あの野郎は、もともと世間への登場の仕方からして、下品この上ない。あれこそ、いわゆるボンボンのぐうたら息子の典型である。その後も不勉強のハッタリだけで飯を食ってるから、最新の科学知識などは備わるわけもない。気の毒な奴だ。

 以下、すでに発したままの電子手紙を、そのまま再録して、簡易皮肉とする。なお、今から「子育て」をしても何百万年掛けて差が付いた「高齢遺伝子」に、いささかなりとも改善を加えることは不可能である。だから、男は居直って良いとは、言わないが。

電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館より転載


2001.7.1.(日) 元気な熟年女性の愕然事実「現世人類だけが卵を出せなくなっても生きることに成功」

送信日時 :2001年 7月 1日 日曜日 8:15 AM
件名 :[pmn 15414] 更年期を過ぎても元気な熟年女性の愕然事実

 自称熟年暴走族の男性:木村愛二です。

 このところ、「現世人類」、または裸の猿の最新種に関する新発見が相次いでいますが、男性もしくは雄の立場としては、いささか憮然たる思いの事実もあります。

 もともと、裸の猿の最新種においては、雄よりも雌の方が寿命が長いことは、まことに残念ながら、経験的に確かなことではあったのですが、最近の情報によると、猿の種類の内で、わずかに二種では、雄の方が長生きし、その種の特徴は、雄が子育てをするというのであります。つまり、裸の猿の最新種の場合には、子育てが長期にわたって重要なので、子育ての責任を持ってきた雌の方の寿命が延びたというのであり ます。

 ところが、『日本経済新聞』(2001.6.28.夕)「明日への話題」欄によると、さらに 重大な事実が浮かび上がってきました。確かに、最近は同窓会などで実感が深まり、 私自身、数十年後の同窓会の参加者は私以外は女性ばかりかと恐れおののくほど、更年期を過ぎても元気な女性が多いのですが、これが「なかなか大変な存在」なのであって、「現世人類だけが」哺乳類の中で、「卵を出せなく」なっても「生きることに成功したのである」というのであります。うーむ。実に科学的な、うーむ、なのであります。

 この情報源は、女性または雌の「生物学者の長谷川真理子さん(早大教授)」なのだそうで、彼女は、「現世人類にのみ見られる子どもをうめなくなった『おばあさん (熟年女性)』の生存に注目すべしというのだ」そうであります。おばあさんの子育ては昔話にもあります。もっとも、おじいさんも柴刈りに出掛けたのでした。

 うーむ。しかし、この欄のこの記事の筆者は雄なのに、冒頭、「男は、老いれば、 概して枯れていく。だが、女性は更年期を過ぎても元気な人が多い」などと書いてしまっています。自分が枯れたからといって、他の雄、特に私まで巻き添えにするな、 裸の猿の最新種の雄の新しい世紀実現に向けて、雌になど負けてなるものかと、私は奮起するのであります。

 ところで、この問題で特に重要なのは、昨今の裸の猿の生態が、いかに自然に逆らっているか、ということを如実に示しているからなのです。何十万年、いや、だんだんと時代が古くなって、何百万年にもわたって大家族で暮らしてきたのですから、若い世代は狩猟採集で外で働き、子育ては人生経験の豊かな祖父母の仕事になっていたのです。特に祖母が重要で、母系社会が基本だったのです。何とか博士の育児書などは、まったく必要なかったのです。

 一方、つい最近、米軍放送に入っていた雑報の一つは、5人の子供を風呂に漬けて殺してしまったアメリカの母親の事件でした。父親は技術者で、その時、不在だったそうです。祖父母に関する情報は皆無でした。

 日本でも似たような事件が起きています。雌は普通、出産の前後に肉体的に重大な負荷を強いられ、心理的にも不安定になるのですが、祖父母はおらず、連れ合いの若い雄が仕事で忙しかったり、いなかったりすると、もっと大変なことになります。その被害は子供に及びます。心理的に不安定な子供が増えます。半気違いが増えるわけです。

 エンゲルスは、「ブルジョワ単婚家族」という核家族の問題を資本主義社会の特徴としていますが、その根本には、財産を持ち、父系権力を築いた愚かな世代、せいぜい数万年の経過があります。これらのすべてを考え直すべき時期なのでしょう。

 なお、ネアンデルタール人は、脳がクロマニヨン人よりも大きかったようですが、 生育期間が短く、短命だったようです。脳の小さい分を機械で補ったりしても、根本から考え直さないと、卓上玩具電算機がゲバ棒に替わっただけで、もっと酷いことになるでしょう。