秘書の小部屋
2005.2

  ニタニタする間抜け鶏   

秘書ドリだっち

2005年2月28日(月)晴れ

ドスペ、ドスペ、と編集長が叫んでいます。土曜スペシャル「ブッシュ米国大統領!5つの疑惑に迫る!?」のことですが、縮めて叫ばれると、ドスケ(ベ)、ドスケ(ベ)と聞こえます。そう聞こえるのは秘書の耳のせいじゃなくって、叫ぶお方の人格のせいでしょう……

(ゴッチッ)頭に拳骨をねじこまれるのも結構効きますなあ。

そもそも、何でも縮めればいいってもんじゃありません。土曜スペシャルがドスペなら、火曜ロードショウはカロウですか水曜の勝抜きクイズはスイカで木曜の業界裏話はモクギョで金曜の玉子クッキングはキン…… 失礼しました。アブナいところでした。

ドスペ、ドスペ、と叫ばれると、遠い昔を思い出します。秘書は花も恥じらう中学生でした。その年頃が可愛くも生意気盛りであることは、今も昔も変わりません。そして、生活指導の先生というのが、大抵男性の体育教師であることも。

30位の男性教師は今から思えば、よだれがじゅるっ、の若い男ですが、中学生の目には充分な「おやじ」でした。今考えてみれば、先生は随分辛い立場にあったのですね。色気づいてはち切れそうな女子中学生の束を、なんとか言うことを聞かせにゃならんのです。おい、こらあー、と怒鳴りつつ、スカートが長過ぎるの短すぎるのと、物差しと鋏を持って追いかけ回して……

むっつり顔をする先生に秘書たちが奉ったあだ名は、「ドスケビッチ・オナゴスキー」でした。

今この場で、謹んでお詫び申し上げます。

2005年2月27日(日)晴れ

休日には珍しく8時前に目が覚めるも起きる気がしませぬ。きっと「溜まって」いるのですね。「何が」って、お聞き下さるな。断っておきますが「*コ」ではありませぬ。頭に「ス」がついてお尻も「ス」で終わるやつ。

「スイス」だろう、って、また安直な発想ですこと。違う違う、だいたいスイスは銀行にヤバいお金を貯めるところです。そいでもってスイス政府に没収されちゃったりするところ。ついこの間も暴力団の資金がやられてましたなあ。

と、話を逸らすのはいけません。そのものズバリいきましょう。「スス(煤)!」大当たり~、な筈ありません。とことん秘書を馬鹿にしておりますな。そんなもの溜め込んだら、どこからどうみても立派な腹黒でしょうが。清純無垢な乙女に言うセリフかっ。

と一人芝居が虚しいです。やっぱ、心に隙間風が吹いて、ストレスのベッタラ漬けになっているのですね。

ベッドにもぐったまま読書に励みます。1冊読み終えます。そろそろお昼かと時計を見ますればまだ午前9時台。もう1冊読みます。今度こそ昼飯時だろう、と思いきや11時半。だらだらテレビのお笑い番組を見てしまうと人生があっと言う間に過ぎ去って行くのに、本の世界にお出かけすると全世界がスローモーションになるのですね。秘書はこれまでなんだかとっても損をしていた気分です。(それにしても腹が減る。)朝昼兼用の夕べの残り御飯をチンしていただきまして、またお布団に戻ります。うとうとしまして、また読書再開。本日だけで都合3冊の本を読みました。あー、充実。

どうせ漫画ばっかだろ、って? ちっちっ、秘書を見くびっては行けませんぞ。読んだのは、曽野綾子氏のエッセイ2冊に島田雅彦氏の「エトロフの恋」。

右翼だ保守だと言われようとも、秘書は曾野綾子氏の著作に興味があります。興味があると言うと、ではカトリックか、と聞かれることもありますが、ノンノン、秘書は由緒正しい罰当たりです。グレアム・グリーンが興味深いと言った時にも、同じようなことを言われましたが、そう言えばどちらも視点が確固として揺らいでいない気がします。信仰ゆえか個人の資質なのか。罰当たりとしては、どっちでもよろしいです、読んで面白ければ。

とにかく図書館から借りた本を全部読んでしまったので、明日また曽野綾子氏と島田雅彦氏を借りに行きます。

こんな事を白状してしまった秘書を、巷の元サ様心情サ様現役サ様新サ様その他進歩的な方々、苛めたりしませんよね。

2005年2月26日(土)晴れ

秘書は今日は何してましたっけ? とんと記憶がございませぬ。きっと砂かけジジイにダンプ一杯の砂利をぶちまけられて、前後不覚に眠りこけていたのでありましょう。気が付いたら夜になっていて、晩御飯を食べたら、また砂かけジジイの襲撃を受けました。

2005年2月25日(金)曇り

雪、降りましたねえ。真夜中に窓を開けたら、あらら、そこは雪国でした。時は午前1時。

なんでそんな時間に起きているかというと、同居人が帰って来ねえからです。お仕事がとっても忙しいんだそうです。前の晩なんぞは1時半頃メールを寄越しまして「電車が無くなった。友達んとこ泊まるから明日の朝モーニングコールくれ」でした。

へいへい、と返信しつつ、秘書は独り言。

電車って忽然と地上から消え失せて無くなるのでしょうか。Mr.マリックは飛行機とか消したりするようですが、あれは種も仕掛けもあるに決まってます。夜毎に無くなる電車の怪。早朝には神様みたいに御降臨あそばすのでしょうか。地下鉄の車両はどうやって工場から運び入れるのかという命題より込み入っていて、考え始めると夜も眠れません……

と、昨晩同居人にそれとなく囁きましたら、ば~かと言わんばかりの視線を向けられました。む、嬉し恥ずかしの新妻のように起きて待ってやっているのに、なんという罰当たりめが。明日は晩ご飯作っといてやらない、と秘書がむくれますと、「あ、飲み会だから飯いらない」だとぉ。

しかし、一晩寝て起きれば全て忘れちゃうのが秘書のいいところ(もしくはしょうもないところ)。ふんふんふん、と朝っぱらからカツ丼なんぞを作って完食いたします。同居人は、朝からカツ丼?、と文句垂れでしたが、こちらも完食(しっかり食ってしっかり働けや)。因みにこのカツ、一昨日の同居人の晩ご飯用に買い込んだものです。昨夜、食わせるのを忘れちまったゆえ、ドンブリ物に化けていただきました。

御飯食べながらお洗濯もします。と言っても、秘書が洗濯板でゴシゴシする訳ではありません。全ておまかせの全自動洗濯機にお頼み申します。終わればピーピーピーと教えて下さいます。こんなに簡単なのに、世の中には洗濯が面倒くさいとかお抜かしになる方が大勢いらっしゃるのですね。人間とはとことん手を抜きたい生物なのですね(生物は、せいぶつ、いきもの、と読んで下され。なまもの、でもいいですけど)

干すのは秘書の仕事。せっせとカゴに移しておりましたら、ん? 洗濯槽の中には付属のごみ取りネットがぶら下がっておりますが、はてぶら下がり具合が妙に充実しています。ひょいと外してみますれば、おお、ぎっちり詰まってずっしり重く、取り出した姿は、色さえ灰色でなければ小さめのコロッケのよう。これみな洗濯物から出た綿埃にございます。

まこと、人の世の営みは埃とともにあるのですね。そう言えば、秘書んちは毎日毎日掃き掃除をするのに、毎日毎日つまんでコヨリにしたい位の埃がとれます。もう何年も掃除をしたことのない○○愚痴社の○○長のお部屋なんぞ、埃の絨毯が出来上がっているかもしれませぬ。考えただけでお肌がザリガニの甲羅みたくなります。ゾーッ。(こういう基本的な事柄を無視すると全てが傾いていく気がするのは、貧乏性のせいかしらん。)

イランでも大地震がありました。イラクの情勢はちっともよくなっておりません。日本国内ではフジテレビ派とライブドア派とに分かれてお金と権力が飛び交って世論はまっぷたつ。これって、25歳は女の厄年お肌の曲がり角、みたいに結構大変な日本の進路問題のような気がしますが、相も変わらず太平楽な秘書の頭はどう反応していいか分かりません。

2005年2月24日(木)晴れ

春一番が吹きましたねえ。秘書は心が風邪を引きまして、この世の果ての極寒世界で暗雲に垂れ込められております。

忙しかったです。

「真相の深層」春号の組版作業もいい加減腹がたつ代物でしたが、とんだ内職もございまして土日を殺伐とした小汚い社内に閉じ込められました。

マイクロソフト社のワープロソフトのワードにはグラフを作る機能があります。エクセルを使うことだって出来ます。お客曰く「このグラフきれいに作ってね」。

秘書はなんといって返事をしたものやら、呆然としてしまいました。示された原稿には、どこかの文献からコピーした積上げ棒グラフと折れ線グラフを合体させた過去40年間のある物体の推移を示した資料がありました。

「パソコンなら、簡単に出来るでしょ」

ええ、ええ、そりゃもう、あっという間に出来まする。数表データを指定して、グラフウィザードを立ち上げれば、後はパソコンの言う通りにすればいいんです。

が、数表にするデータがないじゃないか。この年のこの物体の数値は幾つなんだ。印刷物を定規で計って割り出せって? 無理だよっ頭が変になるよっ。

十数点あるうちの簡単な方から3分の1やった時点で泣きつきました。「数字のデータがないとまともなグラフができましぇ~ん」「イラストレーターでトレースするとン万円になりますぅ」

結果あっさりと、コピーした印刷物を手直しして使うことになりました。あー、疲れた。

そんなもんでストレス溜まりまくりです。そこへ、グチグチねちねちと恨み言を並べる輩あり。

うるせえっ、自業自得だろうがっ。

(秘書だってキレます)

2005年2月17日(木)曇り

2月が半分過ぎました。新年になったのがついこの間だったような気がします。こうして日々が過ぎ去っていくのですね。人間も時の流れに乗って去ってゆきます。秘書の人生も半分過ぎました。あと半分、また同じような日が続くのでしょうか。全てが揺らいでいる昨今を思うと、それでは詰まらないような、そうであってほしいような気持です。

秘書の寝ているベッドも昨日は未明から大揺れしました。いたずらするんじゃない、と慌てて跳ね起きると、揺れたのは秘書のベッドだけじゃありませんでした。秘書の住まう関東地方そのものが揺れたのでした。

先日から編集長がお言葉を下さいます。

「地震の可能性があるから、物が落ちて怪我をしないように気をつけなさい」

秘書は昔から地震が大嫌いですので、家具はみんな地震対策グッズをあてがっております。あ、冷蔵庫の上の電子レンジだけが、数年前に部屋の内装が変わったあと、固定する所がなくて、乗っかっているだけです。これは少々不安です。

話が逸れますが、この冷蔵庫の上に電子レンジ、というのを風水では貧乏セットというそうです。テレビに出ていた威勢のいいお姉さん(占い師)が言ってました。秘書が万年貧乏なのはそのせいか、と思いかけましたが、風水発祥の頃にはすでに冷蔵庫と電子レンジが存在していたのでしょうか、と疑問もわきまして、そのままほったらかしです。

だいたいなんで、テレビで言ってたからって、丸ごと信じなくてはならないんでしょ。近頃テレビは、編集長に言われるまでもなく、でたらめが相当部分を締めている気がします。

どこまでも逸れて行きそうな話を元に戻しますと、編集長がしたり顔で秘書に忠告を下さいますが、なんとかした方がいいのはご自身ではありませぬか。室内蟻塚なら崩れるだけで済みますが、本棚の上に積み上げたスチール棚のパーツの束。あれは頭を直撃しますと効きますぞ。他にも所狭しと物を詰め込んでおりまして、いい加減に片付けたらどうかと思いつつ、秘書の把握している範囲で3年が経過しています。諸々が崩れて編集長が埋もれたら発掘できるかどうか。

時に、秘書は忙しいです。3月1日発行予定の「真相の深層」春号の原稿がようやく届きましたが、またしても「良きに計らえ」です。必死になって組み上げ、編集の人に見てもらう段になって、「原稿追加」ですと。量は分からないですと。他にも、編集後記は2~3頁分書いて下さいと言っておいたのに、なんで5頁分なんですか。苦労して既定頁数になるように詰め込んだ苦労が蟹の泡ではございませんか。

秘書はふて腐れます。明日は出社しませんから、少しは思い知りなさい。電話を寄越さんで下さいまし。

2005年2月14日(月)晴れ

本日はチョコレートの日ですが、秘書は今年は誰にもあげません。なんだか人生が虚しくって・・・ 他人にあげるよか自分で食べたほうがいいです。

さてと、田舎に帰って、亡き父上の百か日を無事済ませてきました。お坊さんのありがたいお説教によると、百か日を卒哭忌といい、この日を以て死者を悼んで泣くのを止めるのだそうです。

そうですか。秘書んちの実家は、何かにつけあたふたどたばたを繰り広げますもので、いつの間にやら互いのへまをあげつらっては笑い転げておりました。今さら、泣き止んでいいですよ、と言われましてもねえ。つくづく罰当たり一家です。

坊さんというのは一般にもったいぶったものですが、秘書んちの実家の旦那寺の和尚さんも一応は格好をつけて厳かに振るまいます。が、本堂へ上がった所で袈裟の裾を踏んづけてよろめきましたなあ。木魚を叩きながらバチを取り落としましたなあ。お経の途中で詰まって(回向参加者の名前が読めなかったようで)咳払いしてごまかしましたなあ。壇上でスリッパがつるりと滑ってこけそうになりましたなあ。列席者は皆俯いて笑いをこらえるのに必死でした。

お墓に参れば我が一家は、お線香の火をつけた先の方を持ってアッチッチ。墓石にはたっぷし水をかけまして、坊さんに「寒いからそんなにかけなくても」とたしなめられます。事前に掃除しなかったもので、墓石に土埃がついて、まるで新種の模様石。お坊さんに差し出されたティッシュで拭き拭きすれば、つるつるの石肌が露出して、あらきれい。有り難いお経を聞きつつ、はっと気が付けば、余所様の墓を踏みつけて合掌しています。ああ、なんとシリアスとはほど遠い一族でありましょう。辞去する際には位牌を置き忘れ、お坊さんに追いかけられました。

そんなこんなで秘書は元気です。ちびっと心が虚ろなだけです。頭の中を紙魚が這い回っています。

2005年2月10日(木)曇り

訂正:秘書@インフルエンザB型 → 秘書の同居人@インフルエンザB型。

嘘をついた積もりはないのですが、今現在(10日の夕方)ぴんぴんしております。何故かと申しますと、秘書が田舎から戻りました日曜日の夕刻、お家の中で同居人が40度の熱を出して唸っておりまして(似たような状況が昨年11月にありましたなあ。)えらいこっちゃ焦りました。

頭を抱え込んでる暇は無くって、加湿器を取り出して室内を湯気ぼうぼうにして、お粥や葛湯や生姜湯やお茶やら作って食わせて飲ませて、汗が吹き出すので1時間置きに着替えさせて、山のように洗濯物が出るのでごおごおと洗濯機を回して干して、を一晩中やっておりまして夜が明けまして、近所の病院に電話をしますれば、8時から受付してるというので先に1人ですっとんで行って保険証だしてきてお家に帰って同居人を叩き起こして人前にでられる格好にして、9時からの診察に間に合うように、タクシー会社に1台まわしてちょ、と電話すれば、お車がございませんと断られまして、仕方なし歩いて行って待合室で待たされて診察受ければ、あたりぃ~、のインフルエンザb型。今は感染しているか直ぐわかっちゃうのです。

そして、お医者様が申すには、秘書も感染している筈だから、発症したら直ぐ来い、と。とっても効く抗ウィルス剤があるんですと。

という訳で、月曜から本日朝まで、インフルエンザ菌(ウィルスって菌だっけ?)の固まりのような同居人と24時間態勢でべったりしておりました。が、秘書はこういう時は頑丈なのでしょうか、熱はおろか鼻水も出やしません。

由緒正しい勤め人たる同居人は、ふらふらするといいながら本日出勤しましたもので、秘書もお仕事へ。同居人のウィルスは秘書を飛び越して編集長にうつるかもしれません。悪しからず。

ところで、しばらく見ぬ間に編集長の頭にボウフラが湧いておりました。珍しい話ではありませんでして、昨年も、知りた蚊やりた蚊が大量発生してサイバンサイバンとせわしく飛び交っておりまして、秘書もだいぶとばっちりを食ったのですが、今度のは少々面構えの違う、やったろ蚊かましたろ蚊です。エヌエッチケーッエヌエッチケーッと耳障りな羽音を立てるようです。秘書はめまいがします。

明日はまた、秘書@田舎です。恐ろしいことに出勤するよりも早くお家を出て特急に揺られていきます。ゲロッピになりそな悪寒が・・・

2005年2月7日(月)

秘書@インフルエンザB型。人生辛いっす・・・

2005年2月4日(金)~6日(日)

秘書@田舎(登記所・市役所・墓石屋・親戚etc・・・)。忙しいっす・・・

2005年2月2日(水)晴れ

昨日1日デジカメの生データをべたべた貼り込んだファイルと格闘して、印刷用の写真データを取り出していましたもので人生に疲れ果て、本日はお仕事をする気がしませぬ。これすなわちモチベーションの著しい低下。餅が塀でションをして・・・

ボカッ

テテテ・・・(近頃秘書の品性の低下が著しいだと・・・ 人のコトが言えるのか・・・)

パソコンで自分でファイルを作って印刷屋さんに渡して、版下代が浮くんだから印刷代をまけろ、とおっしゃる御客様に申し上げます。デジカメの生データというものは加工が必要なのです。

解像度は最低300dpi位にするのカラーはRGBじゃなくってCMYKよ圧縮しないでねjpegは嫌だってばなるべく原寸にしてよトリミングは良きに計らえったってそんな・・・ 

と申し上げたところで意味プーでございましょ。分かっていたら、生データなんか貼り込んでこないもんね。

さて、ではどうしたらいいか。それはですね、とっても単純なことなのです。デジカメの生データをべたべた貼り込んだファイルと一緒に、納期の余裕と経費の上積みをして下さればいいんです。そしたら、プロの意地にかけてもいいもの作ったるで。

なのに時間なし予算なしではどうにもなりませぬ。お匙で雪かきとか綿棒でトイレ掃除とかやらされる時の気分になります。世間にはこの類いがお好きな方もいらっしゃるようですが、秘書は即ぶっちぎれるタイプです。こんな作業、思い出すだけで、頭のてっぺんがじりじりして、お尻の辺りが鳥のお肌になります。美容に悪いこと。

さてと、気分を変えようと家庭菜園に精を出すことにいたしました。もともと秘書んちの台所には、大根の葉っぱの芯とか白菜の芯とか芹の根っこ水菜の根っことかが水浸しになるシンク回りに置いてありまして、放っといてもすくすくと成長遊ばすもので、ちょいと摘んでお味噌汁の身にしたりしています。便利なのですが、だんだんせまくなって来ました。

そこで、皆さんにベランダに引っ越してもらうことにしました。ちょうどクリスマスのアイスケーキが入っていた発泡スチロールの箱がありまして、把っ手もついています。ベランダには鳩一家の置き土産のフンチが一杯。

ばっちい、なんて言っては罰があたります。南米の海鳥の糞などはグアノと呼ばれて貴重な窒素肥料として輸出されていたのですぞ。

この貴重物体をすくって敷き詰め土を被せて水をかけて、お台所の野菜様にお移りいただきます。栄養満点の土壌でさぞかしおいしく成長することでしょう。そうそう、飲み忘れていけなくなった牛乳も注いであげましょう。うふふふ。

も一つ思い出しました。秘書んちの台所には糠漬けのタッパがあります。やはり日本人としてはお新香がないと御飯が進みませんもので自家製造しておるのです。手を入れて匂いが移るといけないので、古いしゃもじで掻き回してお手入れしております。

これがどうしたかといいますと、秘書はここで微生物の偉大さを知りました。糠床は糠と塩と水でつくります。鷹の爪なんかもいれます。鶏の蹴爪はやめときましょう。各家庭の秘伝で他の物体も入れます。秘書んちの秘密教えます。

食べ飽きた煮干し入れました。飲み残しのビール入れました。賞味期限が大幅に過ぎた干し椎茸入れました。ニンニク入れました。ショウガ入れました。酸っぱくなったキムチ入れました。味の代わったプレーンヨーグルト入れました。ひからびたパン入れました。固まったイースト入れました。色が変わって来たエビオス錠入れました。あら不思議、みーんな形が無くなって糠みたくなりました。

秘書んちの糠漬けは美味です。

2005年2月1日(火)晴れ

あらま、月が変わっています。ちょっと油断すると、時代に置いてけぼりをくうのですね。

なんでだか秘書は忙しいです。内職は訳がわからんし(デジカメの生データをべたべた貼り込んだファイルを寄こさんで欲しいです。重たくってエラーばっかしで、なんど強制終了したか。ぶちくさぶちくさ・・・)、編集長はうるさいし。

編集長愛用のパソコンの調子が悪いというので、「お手入れはしましたか」と一応下手(へた、じゃない。したで)に出てお聞きしますれば、グローブのような手を突き出しまして、「手を入れる所がない」とか申します。

おのれ、このやろー、カバーひっぺがした所に手をねじ込んでガタガタ言わしたろうか、と思うのはこういう時ですが、ひたすら隠忍自重陰険自乗陰金田虫・・・

黙ってMacのディスクドクターを立ち上げます。このDr. Nortonは実に優秀です。あっと言う間に問題を解決してくれます。なんでこれしきのことが、あのオヤジ様には出来ないのでせう。もう5回くらいは説明して実演しましたぞ。

お次は、編集長愛用のメビウスをやおら座布団に引き倒し(あっ何をなさいますの)うつぶせにして嫌がるのを押さえ込んでネジを外し(きゃあいやあ止めて壊れちゃう)ドライバーをグリグリ差し込んでカバーを持ち上げて外し(ああっ丸見えだわ)メモリを交換いたします。古いメモリを外すのは簡単ですが、差し込むのは難しい。少々苛立っている秘書としましては、つい無理づくで入れます。ぐりっ(きゃあ無理は止めてッ)ずこん。入ってしまえばこっちのもの。さっさと蓋をしてネジ締めて外した諸々の接続を戻して、スイッチオン。じゃーん。

(なんとなく失敗を期待していた気持を裏切って)メビウスはさくさくと立ち上がりました。成功したのに、なんだか悔しいのは何故でしょう。秘書の性格が悪いからでしょう。

バカヤロー、と雲に向って叫んでみたい今日この頃の秘書です。明日の今頃はふて寝をしているでせう。


けーっ、けけけけけーっ