秘書の小部屋 2004.4

2004年4月26日(月)良い天気です

月日の立つのは早いもの・・・ 春は眠いもの・・・ 

暇さえあれば寝る秘書は週末の殆どをベッドの中で過ごしました。育ち盛りでもないのに、とことん眠れるのが不思議です。横に育ってるんだろ、とは毎度余計なお世話です。

さて、いくらなんでも、と言う訳で午後3時頃むっくりと起き上がりました。寝乱れライオンみたいな頭してベランダに出てみれば、しまった、水やりを忘れていまして、草木がぐったり失神ごっこ。えっさほいさと台所から運んでじょろじょろとかけてやりました。しばらくすると、皆さんむくむくと起き上がってくださいまして一安心。秘書んちのプランターは大事な食料源なのであります。

パセリの幹というのを見たことがありますでしょうか。茎、ではありません。幹、です。パセリは木ではないぞ違うぞ、などと言うのは早計ですぞ。秘書んちのベランダには今、直径1センチメートル、樹高30センチメートル程のパセリがすっくと天をあおいで屹立しております。てっぺんには蕾をびっしりつけて、なんか雄々しいですなぁ。

もう1年以上も前のことになります。同居人が何かのパーティで後輩達から、「おめでとうございます!」と、それはそれは見事な花束を頂いて参りました。はて、何がおめでたかったのかしらん。

花束というのを秘書はもちろん好きですが、あのぉできればぁそのぉちっとは腹の足しになるようなぁ・・・ という、同居人の同居人たる秘書の性格を知ってか知らずか、どなたかが花束の代わりにパセリの鉢植えをくれたのでした。秘書感激。しかし冷静に考えてみれば、一面識もない人間に性格を把握されているというのは結構恐い話です。

とにかく頂いた鉢植えを大事に育て、朝御飯のオムレツに刻み込んだりしておりました。ある日気が付くと、ほとんど消滅しかけておりましたもので、ベランダのプランターに土ごとぶちまけて、姿を見失って数カ月。ふと見やれば、これは何だあ、の大木パセリが出現しておりました。

ここまで成長されると、食べるのがちょっと恐いです。恐る恐るオムレツに刻み込んでみましたら、ううん香りが強烈。人間も野菜も無農薬露地ものがやっぱ個性的でいいようです。(注意:秘書は人間は食しません。無農薬露地ものの人間とは悪魔でも物の喩えです。違う、あくまでもモノの例えです)

イラク、どうなっちゃってるんでしょうね。編集長は相変わらず元気です。土日もせっせと投稿してますよぉ。週刊大衆から取材されたもので、GW爽風合併特大号5/10・17日号に名前が載ってますよぉ。にやにやして読んでましたよぉ。週刊大衆ってヌードが一杯の週刊誌ですよねぇ。

2004年4月19日(月)はっきりしない天気です。こういう日は気分が悪い

車のいっぱい行き交う井の頭通り(別名水道道路)の近くを歩いておりましたら、なんか人々の視線が同じ方向を向いてる気がします。はて、何事かしらんと思いつつ通りへ出てみましたら、あっあっあっ・・・ 犬がとぼとぼ途方に暮れた感じで井の頭通りのまん中を歩いているではありませぬか。

小型の毛がふさふさしたテリア? ぬいぐるみ系のおそらくはお座敷犬です。あぶないよぉ。車も徐行したりするのですが、ふらふらふらふら・・・ 早く戻りなさい、と思うのですが、引き返すでなく渡るでなく、センターライン上をさまよってます。気が気じゃなくて、ついじーっと様子を眺めてましたが、ひかれちゃうよぉ

というので、車が途絶えた時、物好き秘書がとととっと駆け寄って抱きかかえてきました。吠えられるかと思いましたが、心細かったのが安心したのかワンともキャンとも言いません。フカフカで暖かいぬいぐるみのような犬でした。

さて、取りあえず安全は確保したのですが、どうしましょう、この犬。ここで手を離してもどうしようもありませぬ。今度はこっちが途方にくれて顔を起こせば、おお、世の中捨てたもんじゃない、神様がござる。じっと見ていた近所の工務店の従業員らしきお方が近付いて来ます。どこの犬かわかりますか、と声をかけましたら、わからないけれどとにかく保護してくれることになりました。よかったぁ・・・ たかがワンコでも、命は大切なんです。

イラクで拘束されていた3人に対するバッシングがすさまじいようです。自己責任なんたらかんたら。遊泳禁止の所で泳いだようなもんだと。

たとえが間違っちゃいませんか。

荒れ狂う海にイラク人を突き落としておいてから、危険につき遊泳禁止の札たてて、それを見るに見かねたお人好しが救助の手を差し伸べようとして足をとられたら、言うセリフが「それみろ言わんこっちゃない」。なんとか岸に這い上がってきたら、よってたかって取りあえずぶん殴って、救難費用を払えだこと二度と行くなだこと・・・ イラク人は溺れっぱなしで何も解決しちゃおりませんぜよ。

2004年4月14日(水)今日もうっすら曇って寒い・・・ 

お寒うございます。なんでしょね、この天気。セーターを全部洗ってしまっちゃうのを待っていたかのような嫌がらせ・・・(近頃秘書は被害妄想の毛、じゃなかった、気があり)

ぼてぼてと暑苦しい八重桜が満開になりましたが、こう寒くては気分がでません。夜道をとぼとぼとうつむき加減で歩いていましたら、ぎょっ、八重桜の満開の下、吹きっさらしの道っぱたの花壇の石積みに所在なげにぽつんとあるのは、ご高齢のご婦人がお一人。「いる」ではなく、「置いてある」の風情です。

遭遇して思わず、こんなもの道っぱたに捨てるな、と怒鳴りたくなる秘書の品性、大いに問題あり。

どうかなさいましたか、と一言かけられずに通り過ぎてから、自己嫌悪にかられるも、逆の立場で自分が優雅に花見をしているのに、うさんくさいのが寄って来て、親切ごかしに手提げを引ったくって逃げるんでは、ええい、寄るな近寄るな、あれえ、誰かあ、おまわりさーん、とやられるかも、とは考え過ぎかしらん。

近頃なんだか人生がとっても辛いです。イラクに行った3人のような心構えは持てそうにありません。理想とは歳と共に擦り切れるもの、というのも一種の真実です(何事にも例外あり-某社の某編集長とか)。3人のご家族の皆さんの、お辛い気持ちを察し申し上げます。

2004年4月13日(火)うっすら曇って寒いぞえ

昨日は夏日だったそうで記録的に暑かったのですが、本日は(多分)平年並の気温です。なまくらになった身にはとても寒く感じます。

桜、とっくに散りましたねえ。気が付いたら、地べたに花びらが吹き溜まっておりました。どうせ秘書の人生吹き溜まり・・・ 近頃どうも、後ろ向きになってばかりでいけません。ここらで、ふんど・・・じゃなかった、気を引き締めなくては。

さて、「真相の深層」の創刊記念特集は、「小泉さんの疑惑」でした。「疑惑」と書けば生易しい言葉ですが、実態は口にするのも憚られる単語の大名行列、卑猥語の参勤交代でありました。その後遺症で、今、我が社内には、婦女暴××姦逮捕歴レイ××情狂強×魔(×印は秘書の自主規制)だのと聞くに耐えない言葉が飛び交っておりまして、一大××地帯になっております。秘書は、裏本専門出版社に就職した覚えはござらんのに・・・

この人生真面目一筋清純を貫き通した秘書がなんでこんな目に合わねばならないのでしょう。

むかーっとしましたもので、そんならこうしてやるっ、と爆発してしまいました。

すなわち、我が社のその記事の部分に、キーワードをどっさり追加いたしてやりました。もちろん、「婦女暴×強×逮捕歴レイ××情狂強×魔」の類いです。もうちょっと付け足したりもして。ほら、あの、さなぎが蝶になったり、おたまじゃくしが蛙になったりするあのそう変・・・態だとか、フランスの侯爵とオーストリアの作家の名前の頭文字を組み合わせたアレだとか・・・

なんだかいきなりアクセスが増えた気がします。

ついでなものですから、参考にしてみようと、そのキーワードをgoogle検索にぶち込んでみました。結果は・・・ わっ、ぎゃっ、ぐえっ。見なきゃよかった。とんでもないものが大漁になりました。正直申告いたします。日本のその手のサイトは見るに耐えません。卑猥雑にて目が汚れる、の一言で済まさせて頂きます。

2004年4月12日(月)今日もぴかぴか晴れてます

わはは、あははは・・・ 時の流れの速さが見に沁みる今日この頃の秘書であります。皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。ではどなた様も御機嫌よう・・・

おい、こら、ちょっと待たんかい、逃げるんじゃない。

と、自分で自分に言ってしまいましたな。放ったらかしにするにも程があるというものです。いやあ、実はいろいろとございまして、秘書はどっぷり迷路にハマっております。秘書部屋は今、魑魅魍魎の暗黒の間と化しているようですな。

昨日の日曜日もしこしことお仕事をしておりました。開かずのカーテンを吊るした薄暗い部屋で、じーっとパソコンの画面を睨んで、Illustratorで組んだページ物の修正なんぞやっておりますと、人生がとっても虚しくなります。辛気くさいこと極まりないお仕事ですぞ。人生早く上がりになって、極楽暮らしをしたいものですのに、いっつもドボンと深みにハマっては振り出しに戻りますなあ。どうせ秘書の人生こんなもん・・・

頭に血が上って、開かずのカーテンをむしり取ってしまいました。なぜ開かずのカーテンかと申しますと、カーテンレールのない窓ゆえ、カーテンを直接貼付けてあったのです。付けた時には、してやったりと思ったのですが、今醒めた目で見ると腹の立つこと夥しいものがあります。

世の中も錯綜しております。イラクで拘束された3邦人はどうなっているのか。災いは休刊日知らずにやって来る、の言葉通り本日の朝刊はお休みでした。もしかと思った通り、朝起きたら号外が配達されておりました。とっても大きな活字がドカンと「難航」を告げております。何が「難航」させているのでしょうか。

単細胞な秘書は、イラクから全軍隊引き上げれば済むんじゃないの、とつい口にしてしまいます。「テロに屈してはならぬ」と重々しく発言するお偉いさん方の苦渋なんぞ見当もつきませぬ。

そんなこんなで、ストレス溜まりまくり。憎まれ愚痴がどうした、まだ3月のままだ、そんなこと知るか、秘書の責任じゃないやい。

気晴らしにちょいとルーブル美術館のサイトを覗いてはバーチャルツアーを楽しんだりしております。さすが天下のルーブル、いいですねえ。写真がパノラマ展開するようになっていて、グルーッと一周できます。あんまり回し過ぎたもので、目も回りました。技術は進歩したのですね。

昔、ブレードランナーという、近未来社会を描いた映画がありまして、その中で1枚の写真を分析器だか読取機だかにかけると、あら不思議、平面写真のなかを立体的に探って行き、次の間次の間と進んで鏡に写っている映像にまで入り込んで、何かを突き止める、というシーンがありました。

まだ、そこまでは追いついていませんが、平面写真がパノラマ展開できるなんて素晴らしい・・・ そう言えば、都内の新築高級マンションの売り出しサイトに行った時には、室内がパノラマだけでなく上下にも動いて天井や床まで見られるんで、へえーっと嘆息いたしましたっけ。

ルーブルで味をしめたもので、おフランスのギャラリーを検索してみました。言語をフランス語に指定したら、検索結果が見事に文字化けオンパレードになりまして全て???????になっちゃいまして、あてずっぽでアクセスして見たら、うげっ、ギャラリーだけどギャラリー違いだよ、あはっうふっ。(何を探し当てたかは言いません。賢明なお方にはお分かりいただけるかと思います)

一言感想。おフランスのサイトは、その手のギャラリーでも実に芸術的であります。

2004年4月3日(土)ぴかぴか晴れてます

ご無沙汰いたしました。いつの間にか月が変わっちゃってますねぇ・・・・(^^;)

今日も秘書は勤労に勤しんでおります。働き蜂だの労働蟻だの罵られようと、この勤勉なる国民性が日本の今日の繁栄を築いたのであります。労働は美徳であります。秘書に幸いあれ・・・・ 誰が信じるか、こんなセリフ。

もうずっと土曜日曜もありません。うっかりすると夜も10時くらいまでパソコンの前に座りっぱなし。達磨になりそ。

我が社のカストリ風雑誌はとっくに出来上がりました。表紙は蛍光ピンクがいい、なんてヌケヌケとお抜かしになった御仁がございましたもので、それはそれは可愛らしい雑誌になりました。世によくある、恥ずかしくて持ち歩けないものとは一線を画しましたので、この機会にお求め下さいまし。売れれば秘書の懐が潤います。

さて、なんで忙しいかと言うと、内職が・・・内職が・・・ もう内職なんて領域を超えかけています。

DTPをおやりの方ならお分かり頂けるかと思います。ページ物の組版はページ組ソフトでするものです。Adobe の Illustrator はその名の通り、イラストを描くためのソフトです。ページ物をやらせてはいけません。だから、秘書はなけなしの財布をはたいてインデザインなるソフトを買ったのでした。木村書店のためにはとってもお役に立ちました。

なのに今回、印刷屋からの注文は8頁を Illustrator でやれ、だって。そんなご無体な。DTP 関係の本を読んでいると、よく「ページ物を Illustrator で組み上げるという力技を発揮するデザイナー」とかがいて「出力サイド泣かせのデータが出来上がる」んだそうです。とんでもねえ奴らです・・・ と思っていたら、その力技を発揮しろだと。

インデザインではダメですか、と聞きましたところ、ウチはインデザインやってねえもん、とのお返事。お高いソフトではございません。悪いことは言わんから、買いなされ。時代の趨勢に取り残されますぞ・・・

とにかく、やらななりません。が、秘書は Illustrator はイラスト描くか表紙のデザインするかチラシを作るかくらいしかやったことがありません。えーと、縦の段組みか、げっ、表もどっちゃりこ。イラストレーターには表作成機能なんかないぞ、どうするんだ・・・ ぶちぶちぶち・・・ 気分はもう、爪楊枝で捕鯨しているみたい。

今秘書のパソコンデスクには、参考書が積み上げてあります。一番上は、「はじめての Illustrator 9.0」、他にも「ゼロからの~」「一週間でわかる~」とか。

ふっと他人の目になって思います。そんなもの積み上げて仕事している所には、秘書なら絶対に仕事頼まないぞ、って。

おまけに、今回の仕事はある同窓会の会報誌なのですが、割り付けが全然合ってねえよっ、ちゃんと文字数えたのかいっ、てものです。1段分しかとってないところに原稿と写真で2段分ばっちりあり、そら入れろと言われれば入れてもいいんですがね、読めねえようなもの作ってどうする・・・ かくして、割り付けのし直しまでが仕事になりました。

それから悪戦苦闘すること1週間。やっと Illustrator の組版の基本みたいなものが分かってきました。しかし、まあ、効率が悪いこと甚だしくて、ちょっと秘書ヒステリー気味。編集長が何を言ったって放ったらかし、ホームページのお手入れもサボってしまいました。申し訳ありません、とついでにお詫び申し上げます。

あー、それにしても忙しい。割り込み仕事は入るし、メルマガも発行しなきゃならないし、名刺作れチラシ作れ議員に写真送るから加工しろだのの類いはまるっきり無視する訳にも行かないし・・・ 桜が散ってしまう。先は暗い。ああ嘆かわしい。