秘書の小部屋 2003.7

2003年7月31日(木)曇ってて蒸し暑くて気分が悪い

秘書は内職に追われてお尻に火がついてパンツが燃えています。

内職のお供のWindowsパソコンのフジ太もずっとこき使われているので不安定です。挿入したテキストボックスを配置指定していると、いきなりサイズが変わってしまったり、ごく普通の変換ができなくなったり・・・ 再起動してはまたせっせと内職に励んでいると、心の片隅にくすぶるものあり、ジリジリと後頭部に火がついてブスブスときな臭くなってまいります。

と、思ったら、お昼御飯用の自家製パンがオーブントースターの中で焦げていました。いけない、いけない。

2003年7月27、28、29、30日 雨?

秘書は忙しいんですっ。忙しいんですってばっ。

なのに、阿修羅が止まりました。阿修羅とは、編集長が自分の倉庫と勘違いしている阿修羅掲示板のことであります。サーバーが落ちたらしいです。誰が落っことしたんですか?

さあ、大変。情報を発信しなくちゃ、っていう訳で、亜空間通信乱発。我が社のホームページに入れにゃならん。秘書はホントに忙しいんですってば。

2003年7月27日(日)雨?

今日は日曜日です。それがどうしましたか。秘書は内職です。

2003年7月26日(土)雨?

編集長がパソコン眺めて腕組みして唸っています。難問かと思ったら、昨日張り切り過ぎた祟りで鬼の霍乱とやらを起こしたようで、それなら寝ていればよいものを、インターネット中毒やみがたく、中途ハンパにネットサーフィンをして、しかし身中を撹乱されてるもので、声にすれば治まるものでもないのにクリックしながら溜め息を漏らします。

土曜の今日も内職の重圧で唸っている秘書に対する嫌がらせではありませんでしょうが、これは一種のパワハラではないでしょうか。

2003年7月25日(金)雨?

内職が終わりません。秘書は忙しいのです。編集長は今日もスーツを着込んで張り切ってお出かけです。

2003年7月24日(木)雨、とにかく寒い

知人が銀行からの通知をみてしみじみと言いました。

「50万円を5年間預けて1万円増えた。」

秘書には安いんだか高いんだか分かりませんが、知人がいうことには、信託銀行なので金利はいい方らしいです。気になって郵便局へ行ったとき金利をみたら0.03%とかでした。1万円を1年間預けると、えーっと、3円? そっから税金引かれるの?なんなのこれ。竹中さん辞職しなさい。

ここにきて頭が冷えて来て思います。フジ太のリカバリ、あれやる前に、辞書の修復ってのをやればよかったんではないでしょうか。IMEだけ入れ直せばいいんではなかったんでしょうか。Officeだけ入れ直せばよかったんではないでしょうか。

後の後悔先に立たず。昔の航海危険がいっぱい。

2003年7月23日(水)雨で寒い

言っても仕方ないのですが、寒い。ほんとに寒い。暦の上では1年で一番暑い日、だなんて言ったって、現実は4~5月並み、「大暑」がなんぼのもんじゃ。

今日もひたすらキーボードを引っぱたきます。秘書の人格が歪みそう。

編集長がスーツを着込んでどこぞへお出かけになりました。近頃は「馬子にも衣装」と自分から言ってます。

2003年7月22日(火)雨で寒い

今日もひたすらキーボードを引っぱたきます。辛い人生です。

気温が下がるもので編集長行きつけの屋外プールの水温もぐんぐん下がります。意気揚々と泳いでいるらしいが、意地になってるんじゃないでしょうか。

2003年7月21日(月)多分、曇り

今日は海の日で国民の祝日。それがどうした。秘書は内職です。

少し遅めに出社したら、「遅いっ」となじる御仁がおりました。

「今日は海の日です。」
「それがどうしたっ。」

この働き蜂おやぢに、土日祝祭日の概念はないです。一緒にされるのはごめんこうむります。余計な仕事を言い付けられないよう、「秘書は今日は休日出勤で自分の仕事をするんですからね」と釘を刺しておきました。こんなに堂々と内職に励んでいいのかな、という気もしますが。

2003年7月20日(日)多分、曇り・・・どうでもいい・・・

日曜日というのに、朝から出社、内職・・・違いました。朝はフリーマーケットに行って夏物を買い込んで来た。午後から出社。

2003年7月19日(土)多分、雨・・・どうでもいい・・・

土曜日というのに、朝から出社、内職。

2003年7月18日(金)多分、雨・・・どうでもいい・・・

朝から再インストール、アップデートの繰り返し。2年程前の製品だから、アップデートが山のようにあります。Abobeの製品も一通り入れにゃならん、Macともファイル交換が出来るようにせにゃならん、でほぼ1日丸潰れ。

アップデートしてたら、「Windows MEのシステム復元の重大な問題に関する修正プログラム」というのがありまた。これで修正しておかないとシステムの復元に失敗するんですって。

おいっ。

後から言うなっ。前回自動アップデートファイルが壊れて泣く泣くリカバリした時も、後から「インターネットエクスプローラーの修正プログラムに問題があり、自動アップデートを繰り返す」から「この修正プログラムを入れろ」とのお達しがありましたなあ。

2003年7月17日(木)多分、雨・・・

内職がちっとも捗らないので、必死にキーボードをたたくはめになりました。こういう時ってひたすら指を動かし続けるので無我無心になって・・・なんてことはありえなくて、何故か過去を思い出しては反芻し、しかも嫌なことばかり思い出しては忌まわしさに磨きをかけますもので、腹立たしさがだんだん膨れ上がって、さあ大爆発・・・したかもしれません。

内職のお供のWindowsパソコンのフジ太が突然狂いはじめました。最初は画面表示がおかしくなりました。再起動してなだめて働かせていましたが、変換がはれほろひれはれ、画面にはキーボード叩いた通りに表示されるのに、変換キーを押すとぜーんぜん違う文字を並べる。再起動してなだめて、今度は単語登録ができません。なんどやっても「失敗しました」とにべもない。この忙しいのに、おいっ。

スキャンディスクもしました。デフラグもしました。アプリケーションの自動修復もしました。パソコン一発修正もしました。ちっとも直りません。かくなる上は、とシステムの復元を決行。以前うまくいかなくて、リカバリ(リストア)するはめに陥って大泣きまししたので、今回は慎重を期し、またバージョンの違いから前回は簡単バックアップに含まれずチャラにされてしまったメールアドレスも個別に書き出し、念のためウィルスソフトは引っこ抜きまして準備万端、さあやるぞ!

なのに、「失敗しました」ですってえ。仕方ないので復元を取り消そうとしたら、「Windowsの保護エラーです」と起動しやしません。秘書のどこが悪いっ。

ここでリカバリ確定。もうヤケになるしかありません。午後ずっと潰してせっせと作業し、でもまだ半分・・・

2003年7月16日(水)曇ってます梅雨明けまだです

また、1週間ちょい経ちましたなあ。えろうすんまへん・・・ と謝れば済む問題です、秘書のたわごとなんか。読まなくたって死にゃしませんし、どうせ、二度と読みたくなることなんか書いてませんし、どうせどうせ・・・ と問題を直視しない態度が致命傷のようです。皆さん、気をつけましょう。

ええとですね、前回編集長がカード握りしめて出かけましたね。何をしたかというとeMacをご購入あそばしたのでした。永年の相棒の愛松君を見限って、しかも「i」から「e」に乗り換えやがったのです。

それがどうした、とお思いでしょう。文明は進化するものなのです、でかい最新パソコンに乗り換えたっていいじゃないか、と。

無論もちろん秘書とてパソコンが進化することに何の異議もございません。問題なのは、後日大きな箱に入って配達されて来ましたeMacを前に、

1.愛松君はどうすればいいの。2.編集長のごたごた机のどこにでかいeMacがおけるの。3.セットアップは、インストールはできるの・・・(他にも支払いちゃんとやれよな、とかありますが、その辺は経理部長の管轄ですし、秘書がいらん口出ししてもなんですから)。

結果、見事に秘書がワリを食いました(ウリを食ったんじゃありません)。

1.愛松君は編集長に追い出されて秘書部屋にまいりました。狭い秘書部屋に今パソコン3台レーザープリンタ2台が犇めいております。ここまでは許容範囲です。問題は2.と3. 

2.ごたごた机は模様替えして少し広くすることにして、秘書が指揮とって本棚の本を全部抜き出して移動の準備をしていると、編集長、やおら「やっぱり健康第一」とか言ってプールセットを持ってトンズラいたしました。いつもの手ですが、コンチクショー!バカヤロー! 

このままほっておこうかと思ったのですが、それではeMacのセットアップもできません。あのインターネット中毒の編集長がパソコンが使えないとなると、いらいら禁断症状を起こしてあちこちに八つ当たりしかねません。場合によってはappleに電話して「なんですぐ使えるような仕組みにしないんだ」と怒鳴りかねません。それは秘書にとっても大きな迷惑です。

ダイエットにちょうどいい、と自分に言い聞かせて、せこせこと本を片付け、eMacを据え付け、3.インターネットもメールも一通り使えるようにいたしました。やれやれ、と本業に戻ろうとしておりましたところへ編集長御帰館。ご満悦でしばらく編集長がいじりまわして判明したこと。

「OS Xはわからない」。

さあ、それから起動ディスクをOS9.2に変更しましたら、こっちはこっちでセットアップが必要です。デバイスのドライバも入れにゃならん、エディタその他もインストールせにゃならん・・・ 秘書に自分の時間はございませんでした。一通り使えるようにしてやってからも、「あれっ」「へっ」「前と違う」「あれはどこだ」とか声のするたびにやりかけの仕事を中断し席をたって、ウォーキングマニュアル生きてる使用説明書、と化して編集長室に引っぱられてゆくのです。

そんなところへ内職が入りました。ちょっと多めです。この夏に著者校正をするらしいです。夏休みに働かにゃなりません・・・

ところで、新しいeMacの名前は、もうお分かりですね。iMacだから「愛松君」、古いiMacだから「松子さん」(松古参)、新しいiMacだから「新松」。となれば、eMacだから「飯松」。秘書は「めしまつ」と呼んでやろうと思っております。

2003年7月7日(月)雨降りの七夕

織姫と彦星の逢瀬は晴れた試しがない、というのは新暦の近年の話です。

文明開化は合理的かも知れませぬが、かくも著しく情緒を損なうもののようです。枯れ草色の冬の最中に、新春の御慶びを申し上げられたんでは、返す方も、あ、どもども、と締まりない挨拶になっちまいます。桃の節句は寒くて飾ったお雛様を片付けるのが面倒くさくなりますし、7月のお盆では梅雨が開けはぐれたりしてますとお帰りあそばしたご先祖様が増水した川に流されちまいそうですし、暑いさなか汗だくになって秋祭りお神輿ワッショイ、には近寄りとうありません。

昔、水性ペンで短冊にお願いを書いたら、降りやまぬ雨に文字が判読不能に流されておりました。秘書の不幸の根源はここいらに発しているかもしれません。いたいけな子供秘書は「しあわせになれますように」「おかねもちになれますように」とお願いしました・・・

雨が降っているというのに編集長がスーツに身を包んで撮影機材一式を担いでお出かけになります。向かうは裁判所。裁判の傍聴です。はて、撮影はできるのかしらん。また、すったりもんだりするのでしょうか。

今日は御存じ本カツさんの100人斬り裁判です。御存じでない方は、編集長の愚痴が我がサイトのあちこちに散りばめられていますので御覧下さい。代表的なのは「本多勝一"噂の真相"の城」でございます。天下の大朝日新聞社様を恐れ多くも校閲しちゃおう、という無謀な企画のトップに入っていたりもします。

(なお、我がサイトには、城だの丸だの間だの訳の分からない言葉が散見されますが、ほとんど意味がございませんので気になさらないで下さい。昔、力んでホームページを開設した折り、サイトを一国一城に見立てたほんの名残りでございます。

この間を訪れたのは~、は「このあいだ」じゃありません、「このま」と読みます。次の丸をクリック、とあるところで「○なんかない」と怒っちゃいけません。)

うるさい編集長が出かけましたもので、秘書はかねてよりの念願であったテレビの配線しなおしを決行いたしました。編集長専用の某機器に密かに分配器を取り付けてアンテナ線を引っぱってきて、秘書室の今はビデオのダビングしか能のないデッキにつないでモニタをつけて・・・

へっへっへ、やりました。きれいに映ります。どれどれ。お、みのさんのおもいっきりテレビだ。物忘れにはウリが効くって。編集長に食わしたろ。何度も同じことを聞きおってからに・・・

今朝も今朝とて、愛松の顔色が悪い、とぶつくさいいました。そういう時にはこうしてみなさい、と親切な秘書は何度申し上げましたことでしょう。おお、そうかそうか、としたり顔で頷いておきながら、また同じ状態がぶりかえすと、「顔色悪いよ」と澄ましてのたもうのです。

いい加減腹が立つ秘書、「もう寿命ですね」といらんことを言ってしまいました。「そうか寿命か」と呟いた編集長の嬉しそうなこと。しまった。

近頃経費節減を申し渡されてお買い物で憂さ晴らしができず腐って発酵し酸っぱくなりかけていた編集長は、傍聴の帰りに電気屋に寄って来る、としっかりカードを握りしめて、お出かけになったのでした。♪singing in the rain~と浮かれる後ろ姿に向かって、クワアッ!と秘書はswan songを叫んだのでありました。

2003年7月4日(金)曇り。アメリカが独立しましたっけ?

さて、昨日のことです。朝、秘書はホームページのお手入れをするので、カチッカチッとクリックの音も軽やかに、憎まれ愚痴サイトに接続をしました。

じゃーんと現われるは、宙を睨んだ目の焦点の合い具合がちょっと変な編集長のお写真・・・ あれれ? そんなサイト無いっ、ですって。えっえっ、プロバイダーさん、しっかりせい。血迷ったらあかんで。

新松が不具合なのかと思い、他のパソコンも立ち上げて接続してみましたが、やはり「そんなん無いっ」そうです。

編集長、ちょっと接続してみて下さい。え、あ、やっぱり「無いっ」って言われましたか。

ここで疑心暗鬼の登場です。

秘書ったら、つい、うっかり丸ごと削除しちゃったのかしら。いえ、それなら昨晩大騒ぎになっていたはず。編集長、昨日の夜もパソコンいじってたでしょ。何しましたか。正直に白状しなさい。かのワシントンはリンゴの木を切り倒して自己申告する、という手順を踏んで大統領に就任しました。なに、その逸話自体がでっち上げですって。今はそんな詮索をしてるんじゃない。秘書は正直な心が大事だと言ってるんですっ。

そうこうすること1時間、プロバイダーにやっと電話がつながり、あちらさんの問題であることが判明しまして一件落着。しかし、社内にしこりが残りましたなあ。後で、貰い物の残り物のお饅頭でもさしだしてご機嫌とっとこっと。

さてさて、一昨日のことです。編集長は陳情が大好きですが、他にも好物はありまして、「裁判」というものです。皆さんご承知の通り、編集長は自分でも何回かやってますねえ。当事者になるのは大変そうですねえ。傍聴ならできますねえ。

と言う訳で、本カツVSヴューズ裁判の傍聴に出かけてゆきました。本カツとは本家トンカツ屋ではなく元朝日新聞の本多勝一さんのことです。一部では本蛇蝎一とまで言われているようでお気の毒です。ずいぶんズルズルと長い裁判らしいです。昔編集長の弁護をした弁護士がこの裁判では本カツさんを弁護しているそうで、編集長が意味ありげな薄笑いを浮かべていました。

(突然ですが、編集長の尻尾には毒針があります。過去、いろんな人を刺したようです。嘘だと思うなら、週刊憎まれ愚痴のバックナンバーを御覧下さい。まだ尻尾はつかまれていないようです。)

来る7日のたなぼた、ではない、七夕にも裁判があり、傍聴に行くそうです。ここでの被告の一人がまたもや本カツさん。南京虐殺100人斬りでっち上げ記事の被害を被って処刑された将校の遺族から訴えられているそうです。

傍聴ばっかりして業務を膨脹させないで欲しいものです。

2003年7月3日(木)曇りで寒い

朝から編集長が切れ上がっております。はて、プールは程よく冷えている筈、と訝れば、今度は煙草の煙りの祟り。昨夕、我が社の出口に座り込んで煙草をふかしているヤカラがおりましたそうで、また立ち回ったらしいです。

煙草を吸う世の皆さん、煙草吸わない人間は煙りの巻き添えをくうのがとても辛いです。煙草を吸えない辛さもおありでしょうが、あまりに臭い煙草を吸われると、秘書でも後ろから蹴飛ばしたくなる時があります。どうすればいいんでしょうか。

2003年7月3日(木)曇りで寒い-その2

秘書んちのネズミ物語。

一月ほど前秘書がテレンコテレンコとやる気のなさ丸出しで住んでる団地の廊下を歩いていたら、とあるお宅の前でおばちゃん達がドア端会議を開いていました。

あ、どうも、といつものようにニコヤカに調子良く通り過ぎようとしたら、ちょっとちょっとと呼び止められました。「ネズミが出てるんですって」・・・それが全ての始まりでした。

それからというもの呼び止められるたびに、誰某さんちはパンを齧られたンチがあったベランダを横切った壁をよじ上っていた薄荷の香りの忌避剤が効くネズミホイホイに大きいのがかかった保健所で薬を配ってる網戸がないなら100円ショップで売ってるバーベキューの網を嵌めるといい猫を借りよう・・・と、一杯情報を頂きまして、秘書としてもハムスターやモルモットならともかくドブだのクマだののネズミは願い下げにしたいものでして、ミント系の殺虫剤をせっせと噴霧し100円ならぬ1枚700円の網を4枚も購入して備え、大船に乗った気分でおりましたのに、ネズ公の根性の方が人間様の浅知恵より上手でありました。

ガクッ。

進入路はベランダの窓です。網戸なしでこれまでの人生をつつがなく送ってまいりましたが、もはやこれまで。どれ、と見積もりをすれば、ひえー1枚1万2千円ですと。2枚で2万4千円ですと。どこにそんな大金があああ・・・

絶望の目で外を見やれば、窓辺には簾がゆらゆら、ゆらゆら、日本の夏は風情があってよろしいです。ゆらゆら、ゆらゆら・・・しているからよろしくないのです。ネズミでなくともはいり放題です。ふと気が付きました。ぴったしにすれば網戸いらないじゃないですか。秘書って、あったまいいー。

とそれから1時間半、簾と格闘しました。窓にぴったり張り付いて、中から見るとまるで巨大虫かごに入っているみたいです。気がつくと力仕事で爪が無惨にぱっくり割れておりました。ちょっと悔しいです。

夜半、ベランダでごそごそ物音がしておりましたなあ。知らん顔しておりましたら、しまいにはチューチューだかキーキーだか人語に訳せば、寒いよひもじいよ開けてよ入れてよ人でなし鬼、みたいに鳴いておりました。秘書の知ったこっちゃありません。人間様には人間様の都合があるんです。

2003年7月2日(水)晴れ

昨晩また秘書んちにネズミさんが出ました。

今団地はネズミ騒ぎで大変です。下の階から順々に出始め、秘書のお家は齧られるようなものないから、と安心しきっていたら、やられました。乾ソバの袋お餅の袋玄米の袋、と穴を開けられました。保健所に行って毒餌を貰ってきて、しばらく使うのをためらっていたのを、とうとうあちこちに仕掛けました。しばらく食べた様子がなかったのですが、昨晩夢うつつに音がしたような気がしまして、朝見ましたら、きれいに食べられておりました。昨晩のあの寒いのにベランダを開けて寝た秘書が悪いのです。ご近所のどこにも入れなくて秘書んちに押し寄せたのでしょう。うわーん。

ひっくひっくしながら、また毒餌をてんこもりにしました。また食べにくるのでしょう。毒が回ったネズミは明るい所に出て死ぬそうです。外から帰って電気をつけたら、死んだネズミが転がっていた、なんてことありそうです。うわーん。

2003年7月1日(火)曇りで寒い

ふーっ、夏ですねえ。今年も半分終わりましたねえ。人生も半ばを過ぎましたねえ・・・ と、しみじみしたくなるよな曇り空です。それにしても盛りを過ぎた人生、気楽なものです。背中丸めて渋茶ずずずと啜って「昔は良かったもんだ」

と、到来の茶菓子を引っぱりだして一人で気分を出して和んでおりましたら、いきなり耳をつんざく土星、いえ、怒声が飛んで来ました。秘書が何かした訳じゃございません。仰天痴呆自治に猛りくるった編集長の電話攻勢です。ドア1枚閉めたくらいでシャットアウトできるような生半可な怒りじゃござんせん。社屋全体がビリビリ共振して鬱陶しいったらありゃしない。

耳にティッシュを丸めて詰めて仕事に励んでおりましたら、奥の部屋からドタドタと出て来ました編集長が何か言ってるみたいです。え、何ですか、と聞き直したら、「そんなにでかい声を出すな」ですって。ふん、人に文句が言えた義理か。もとはと言えば大体、と言いかけて、耳に栓したことを思い出してティッシュを引っこ抜きました。途端にこの御仁、地割れが起きそうな大音声で

「プールへ行ってくる」

と厳かに宣言いたしました。

ぶ、と秘書はびっくらこきました。

7月になると地元の公営プールは、夏プールと称して屋外プールを始めます。それ自体はとても結構なことですが、準備のため、6月の後半に室内プールがしばらくお休みになります。この辺の因果関係が秘書にはちょっとよくわかりません。

外のプールを始めるなら外のプールの準備をすればいいのであって、同時期に中のプールをわざわざ止めてお掃除することはないんじゃありませんか。外プールが始まったらお客をそちらで泳がせて、その後気が済むまで中プールをお掃除すればいいんです。

例えばですよ、衣替えするので押し入れから出した夏物を干しますよ、今着てるのは洗濯しなくちゃ、と突っ立っている子供の服を剥がして裸で転がしておくようなもんでしょ。普通、手順が悪いと言って怒りますよ。

この時期に何日もプールへ行けないもので、我が社の編集長は運動不足でストレスを溜め込みはけ口を求めて、勢い市議会監視活動に力が入り、ついつい間口を広げて調べ始めてしまいます。それはそれで結構なことですが、編集長にはやってもらうことが一杯溜まっておりまして、例えば、出版予定がどんどん延びておりましたり雑誌の発行が滞ったりと・・・

プールへ行ってくる、と言われて秘書は、声のでかさにも多少びっくりしたのですが、それより、この寒いのに雨のぱらつく屋外プールで泳ごうっていう決意に度胆を抜かれたのです。屋内プールが暑い熱い30度だ32度だ、と文句垂れてばかりの御仁ですが、水泳の適温はたしか27度前後じゃございませんか。今日は22度くらいかも。泳ぐんですか・・・

泳ぐっ、と傘持って出かけちまいました。

夕方になってお帰りが遅いので、営業部長と顔見合わせプールに電話しようかと思ってしまったことでした。そんな社内の心配を余所に上機嫌で帰って参りまして言うことには、

わっはっは。快適至極。水温25度であった。プール管理課長は適温30度とか言っておったな。管理ができてないぞ。わっはっは。