秘書の小部屋
2006.9

  尻尾振りわんこ 

Appleさん、
はやくeMacを返して下さいまし。
仕事にならんです。

2006年9月29日(金)曇り

編集長の新しい御本の組版がそろそろ終わります。ずいぶん前から客から予約金を集めて、その後じりじりと発行を引き延ばし、客が予約したことなど忘れる頃になってようやく形になりました。同類の本は他にもありまして、「アフリカ」「NHK」「911」「議事録」・・・

「アフリカ」も「NHK」も、かなり急がされて必死になって作業したのに、いきなり「○○○」が先だ、と言い出されて、データはそのままお蔵入り(っていうか、お蔵に入ってるならいいけど、所在不明かも)。そういえば、「アフリカ2」も金払うから、と言われてせこせこ入力したのが途中で止まってますし(もちろん代金は貰ってない)、英語のどなたかの論文も組み上げて印刷所に入れるって段階で止まってましたっけ。死屍累々。

このオヤジ様、自分が原稿書いている間は、偉大なる作業は大変な労力を要するのだと大騒ぎをしますが、できた原稿を他人(つまり綿密にチェックする編集担当や組版担当)に渡した途端、翌々日くらいに「できたぁ?」と能天気に聞きよります。芋を蒸かしてコロッケにするんだって手順というものがありますでしょ。いい加減な代物を作りたいと心底願っているなら別ですが、少し黙りんしゃい。

表紙に使うようにと送ってきたのは、どこぞのサイトから引っ張ってきたヒトラーの写真。サイズが3kしかなくて、印刷には不向きです、って問題じゃなくって(問題だけど)、ヒトラーの本だからヒトラーの顔写真をっていう発想が、トンカツ屋の宣伝にニコニコ顔の豚のコックさんを配置するみたいで嫌っ。

ところで、知り合いの犬が、ふと気付いたら、お尻周りの毛を刈られてマントヒヒみたくなってました。ハンサム犬なのに、なんとお間抜けでしょう。自覚があるのか、しょぼくれててちっともじゃれついてくれません。かぶれたんだそうです。秘書もよくかぶれるけど、お尻ねえ。犬も受難の時代ですねえ。

そんなんで散歩に連れていってもらえないそうです。「恥ずかしくって」と飼い主様は申します。「パンツ履かせたら」と言った秘書は、きっとものすごくおばかです。

2006年9月27日(水)

お得意様からの電話をとった途端、

ぐふっげほっごほっ

失礼しましたと言う間もあらばこそ、電話の向こうから「マスクしろっ。電話線通って風邪がうつるっ」とありがたいお言葉。ふん、客でなかったらフクロにしたるで・・・

新手の風邪を引いたんでしょうか。お家で寝ていたいのに、仕事は待ってくれません。脳味噌をラップでくるんで密封容器に入れたみたいです。こんなんで、議案書の編集なんぞをしていていいのでしょうか。議案の一つぐらい飛ばしそうで恐いです。

校正に出すと、お客さまは何ゆえに元データを差し替えて返して下さるんでしょうか。初めにいただいたエクセルデータでは印刷向きの編集はできませんからワードに変換して見栄え良くレイアウトしたのですぞ。ちゃんとそう言って渡しましたぞ。印刷物に赤字を入れんしゃい。元データを変更されたのでは、もう一度編集し直しです(表現がダブってますな。馬から落ちて落馬して骨を折って骨折して後から悔やんで後悔して恥は上塗りして掻き捨てて・・・何が言いたい)。

と言ってたら、印刷物に赤字で書いてくれたけど、書くなら正確に、間違い一瞬刷り直し三千部。赤字が入っていれば赤字に従いますがな。お客が赤字を書き間違えてた場合のミスは、赤字の通りに直したオペレータの責任ですかな。元データはちゃんと直しといたって言われましても、「赤字をいれたけど当てにしないで、もう一度元データから作成しなおしてね」とでも指示をいただかなければ、振出しには戻りませんがな。

というのはよくある話。こんなんでめげてちゃ、この業界、渡っていけません。こうして人間は図太くなっていく・・・

2006年9月23日(土)秋分の日~9月24日(日)寒いよん

秘書@ぐふっげほっごほっ@強冷房列車×往復@田舎=風邪悪化。

帰省なんぞしなければよいのに、と言われても、お彼岸でございます。墓参りをせねば。日頃罰当たりな分、節目節目で挽回しておかなければ地獄に落ちるざます。

おまけに帰りの電車は踏切に置き石があったとかで止まっちまうざます。あ~あ、苦難の道じゃ。お家に帰って熱を測ると、36.8という微妙な体温。え~ん、月曜日はお仕事が待ってるよ~ん。

2006年9月22日(金)蒸し蒸し蒸し茶わん蒸し土瓶蒸し疳の虫。

まだ微熱が続きますもので今四つくらい調子がでませんです。道っ端で人と待ち合わせしまして、少し待ったもので、つい空き地の雑草なんぞの観察を始めてしまい、するとバイクがすーっと寄ってきまして「家の土地になんか用か?」とどやしつけられそうになって、あわててサイナラしようとしたら、「オイオイ」と呼び止められまして、待ち合わせの当人でありました。自転車で来るって言ったじゃないか~

という訳でバイクの荷台に原稿拡げて打ち合わせをします。お客さまの大事な原稿はお天気の良い日にはこんな具合に道っ端で取り引きされているのですぞ。

さて、そんな具合で日記もめちゃくちゃです。ですので昨日の分訂正。

訂正後:テクスチャだけはしっかり意識しますが、口の中の「ねろねろ」や「ふなふな」や「ぐわっしぐわっし」や「ぷいっちん」が食物であるかどうか、もぐもぐしているうちに確信が持てなくなります。

どこが直っているかは気がつかなければ気にしないで下さい。世界情勢が変わる訳ありませんから。どう確信が持てなくなるかというと、このねろねろしてるのは「大和糊のお湯溶きかな」ふなふなしているのは「固まりかけの木工用ボンドかな」ぐわっしぐわっししてるのは「厩舎の寝藁かな」ぷいっちんしてるのは「巨大芋虫の塩茹でかな」。ぐえっ、趣味が悪い。

気分直しをしませう。

やはり道っ端を歩いていたら、すみません、すみません、とどこからか小さい声がします。はて? いよいよ物の怪に呼びとめられるようになったか、と振り返りますと、そこには下校途中の小学生の群れ。5人全員が多分低学年。こいつが鼻血だしちゃったので、ティッシュ持ってたらいただけますか。あ、なければいいんですけど、と礼儀正しいです。みんなお坊っちゃんだ。可愛いな。

あいにくとティッシュを切らしていた秘書は、近くの知り合いの家のドアをがんがんやって、住人を道っ端に引きずり出し、ティッシュを提供してもらいました。そこんちの住人も子供好きなのでニコニコニッコニコ。

君たち、困ったことがあったらオバさんに声をかけるというのは正しい選択なのだよ。例外はあるけど、オバさんというものは厚かましいくらい世話焼きなのだからね。変な人に声をかけると永遠にお家に帰れなくなるよな世の中だよ、気をつけて帰れよ~。しかし可愛いな。

2006年9月21日(木)今日も暑いっす。

ぐふっげほっごほっぷしゅーぜいぜい・・・

解説しますと、「ぐふっげほっごほっ」は咳き込んでる秘書ざます。「ぷしゅー」はスプレー式ののど薬を吹きつけた音です。とりあえずおさまって「ぜいぜい」と・・・ 

吹きつけ薬の主成分は「ポビドンヨード」です。早い話がヨーチンをのどに塗ってるとお思い下さい。以前は奇跡のように効きましたが、乱用がたたってか、近頃あっと言う間に効果がなくなります。こうして人間は薬物に溺れていくのですね。人間止めましょうか・・・

という話ではございません。

この薬の副作用かどうかは全く不明ですが、秘書は味覚が麻痺した模様です。何を食べても味が分からない。テクスチャだけはしっかり意識しますので、口の中の「ねろねろ」や「ふなふな」や「ぐわっしぐわっし」や「ぷいっちん」が食物であるかどうか確信が持てなくなります。

かような擬態語で表現されるような物を食すな、ですと? ごく普通の食物ですが。頭から順に「葛湯」「鮭の白子」「茗荷の味噌和え」「ソーセージ」ですがな。あ、ソーセージは生協仕様の無添加ですよん。しかし、いくら仕様に凝っても、味が分からないんじゃ甲斐がないですな。というか、病人は病人らしくお粥でもすすってろ、ていうか。

とりあえず、薬を控えて様子見です。亜鉛を摂取しとこっと。

こういう半病人ですが、朝5時に田舎のお母様に電話で叩き起こされました。何事かと寝ぼけ眼で問うに、親戚の誰それさんが亡くなった。昨夜連絡が来たけど夜遅いから電話しなかった、との事です。「夜遅い」って、普段毎晩早くにお休みのお母様の事です、8時以降は「深夜」の扱いなんざましょ。そいでもって朝の5時は起きてて当然の時間帯なんざましょ。実に健康的であります。風邪なんぞひかんぞなもし。

電話でついでに思い出しました。先日少々早めにお家に帰った時、留守電の赤ボタンがピカピカしていました。これはなんぞや、故障であるか?、と昔は悩みましたが、今はメカニカルな秘書です。即ちファックスをメモリ受信してるんだよん、ボタンを押せばヒュルヒュルって印字されるんだよん。ぷちっ。

なんぞやこれは?

全日本のスケジュールだと? いつから秘書は日本全国の総督に任命されたんか。送り主は財団法人○○○○○○ツ財団だと? 知らんぞそんなもん。げっ

「本紙を含めて9枚」

だってよ。ばーろー、1枚目に1/10って入ってるぞ。

っていう数え違いが問題なのではありません。間違いファックスは、1枚でもでかい迷惑だっ、ちゅうことです。それを10枚送るか? 気付けよ途中で、という願いも空しく10枚延々と出てきまして、やっと終わったと思ったのに、続けて同じところから今度は9枚モノ。

ばーろー!!!!(秘書、ほんとに切れた)

あまりにむかついたので、全部出たところでその財団に電話しました。ところがまだ6時前だというのに誰もでません。留守電にもなってない。そんなんでまともな仕事ができるんかっ。

間違いである旨を書いてトップページを送り返しましたが、その後この財団からいっさい連絡なし。人類みな兄弟じゃないからよそ様の事情はどうでもいいですが、世間一般はこういう態度を取る人間を一人前の社会人とは認めませんよねえ。

ファックスの内容も個人情報ざあざあ漏れのメールアドレスの山でした。どなたかのメールをプリントしてそのままファックスで流しているのですが、このメールそのものが、宛先にずらりアドレスを並べているばかりか、CCにもずらりと並べて、はて、BCCの使い方を知らんのかい? 携帯の番号もあるよん。そのスジの事務所にでも流れていたらとっても痛いミスだよん。秘書んちでよかったね、笑い者にされるだけで済んでさ・・・ 不祥事起こさないでね。起こしたら秘書、そう言えば以前こんなことがあったんよ、と言いふらしちゃうもん。

2006年9月20日(水)暑いっす

お仕事、納品いたしました。秘書はすり切れました。 さあ、休むぞ~、と思ったのは束の間、ひきかえに原稿が入ったよ~ん。いらねっ、なんて言える訳ないでし。

2006年9月19日(火)台風すぎてぶり返しの炎熱

こう暑い日に夏風邪なんぞひいております自分がつくづく嫌になります。喉痛いよ~、まだお熱があるよ~、でもお仕事しなくちゃ取り引き停止になっちゃうよ~、貧乏事業はつらいよ~

2006年9月18日(月)敬老の日

撃沈秘書、終日ベッドの友でありました。なぜか医者に行こう、という発想がこれっぽっちも出てこなかったのは、極限生活に慣れきっているからでしょうか。ここまでくると、今さら医者に行くのは悔しい。ほんとはお仕事しなくちゃならないのだけど、ええい、一日寝てしまえ。

2006年9月17日(日)涼しいよん

一夜で病人と化しました。熱は下がらないし、のどが痛いのなんの。でも、食欲だけはありますので、ご飯を炊いて冷蔵庫の中身を総動員してクリームシチューを大鍋いっぱい作って、おなかの空き具合にあわせてほぼ2時間おきに食して、体力つけて風邪に勝つんだい。

大鍋いっぱいのシチューを食べてしまいました。まだなんか食べたいので、冷凍庫からマグロ丼の元を取り出します。流水解凍してほかほかご飯にのせれば即おいしくいただけます。どれ・・・

と取り出してお皿に置いた時、熱のせいでしょうか、パッケージの「まぐろどん」の真ん中の字をサ行最後尾の字と読み違えまして、食欲壊滅。この辺から本格的病人と化しまして、頭痛い目痛い喉痛いお腹痛い関節痛い筋肉痛い懐だって痛い・・・

2006年9月16日(土)涼しいだわさ

目ん玉もぐりぐり痛いですが、頭もぐあんぐあん痛くなってきました。のどもひりひりします。これは風邪です。だけど、お仕事しなくっちゃ・・・

夕方、ぐあんぐあんと地球が回り始めたような気がしはじめたので、とっとと早退します。やり残したのは月曜日にすればいいんだい・・・

で、お家で何気なく熱をはかったら

ぐあんっ、38℃もある

滅多に熱を出さない秘書にとっては一大事です。寝てしまえ。

2006年9月15日(金)避暑地なみの秘書室

巷は明日から3連休のようですが、秘書は関係ありません。「連休明けでいいよ」という内職が夕方に入ります。お仕事があるのは幸せでございます。家賃が払えるのも毎日御飯が食べられるのも、内職に精出すおかげです。

ですので、お仕事が入るまでは遊ぶざます。なにして遊ぼかな。

・・・遊びたいものが思い浮かばない。

近頃感動が薄れてきましてどうもよろしくありません、という問題ではありません。目の奥がずきんずきんして、目ん玉が痛い。眼精疲労ってやつです、きっと。働き過ぎなのですね、ははは。

2006年9月14日(木)雨降りで今日も冷えます

元同居人あてにオーストラリアから「重要書類在中」のエアメールが来ました。元同は仕事でオーストラリアに行ったことがありますので、(あんにゃろ、オーストラリアで何をやらかした? 請求書なら払わんぞ)ととっさに秘書は思いました。

一応「親展」なので勝手に開封するわけにはまいりません。秘書はこのへんはきちっとしてるのです。他人の日記など、目の前に置いてあっても見やしません。(自分の悪口なんぞ読みたくありませんもの)

メールでお伺いを立てますに「開封してよろし」。

どれどれと開けますと、おっほっほ、「顧客優良度100%選り抜きのラッキーなあなたに400万豪ドルが当選するかもしれないから2千円払え」の古典的な詐欺メールではありませんか。まだやってたんですかあ、大昔に秘書も受け取ったことがありますですよ。

封筒には記入の無かった差出し人は「プライズマスターズ」ざます。これをインターネット検索にかけると、おおっほほほの大漁旗が翻ります。こんなものにひっかかちゃいけませんよ。

2006年9月13日(水)雨降りで今日も冷え冷え

朝目が覚めましたら、寝室は25℃でお台所の窓際は20℃でした。寒すぎです。くしゅん。

少々仕事が暇になりましたので、出勤前に健診の結果を聞きに行きました。ついでに期限オーバーの図書館の本も返してきませう、と大荷物を担ぎます。本10冊というのは結構重量級です。9時少し前について待ち時間は読書に励んで、程よい頃合いに呼ばれて、結果はまた今年も「どこも悪くないですね」。へ、ありがとうごぜえやす、健康だけが取り柄でして・・・ お医者さんも他に台詞が見つからないようですので、診察室に入ったと思ったら即出てきました。他の患者さんの目にはケッタイなやつ、と思われたかも。

さて、図書館に行きませう、と携帯の電源入れて時間をみますと、9時13分。あれえ?30分くらい待った気がしたのに、こんな時間? 困ったな。ここから歩いて5分の図書館は9時30分開館でして、18分に着いたとして後12分どういたしませう。一度出社して出直すのもあほらし、の微妙な時間です。

が、頭がつべこべ考えている間も足はせっせと動いていて、気付けばそこは図書館の前。気休めに時間を再確認すると、え?9時38分? 25分もどこをさまよっていたのでしょう、自分の行動に確信が持てない自身が恐い。

・・・のではなくて、単純に33分を13分と読み違えていただけでした。人間の目なんていい加減なものです。

印刷関連の仕事をしてますと、読み違えは結構痛くて、時に致命傷になります。不肖秘書は何度か深手を負いました。偉い先生の名前なんかを間違えると、痛いのなんの、思い出すのもおぞましい。で、ミスというのは目を大皿のようにして探しまわっている時は出てこないのに、出来上がってパラパラしてると、

ええっ!!!!????

という具合に出現します。そういう時の正しい対処法は

「見なかったことにする」

関係者一同グルになって澄まして納品してしまいます。1年くらい経過して誰かが気がついたとして、

「今さらそんなこと言われたって・・・」

そんなこんなで、一流出版社の本にも結構ミスがあります。秘書がきのう読んでて気がついた分。

その1:斎藤美奈子著「あほらし屋の鐘が鳴る」(文春文庫版)256ページ

 「あほらし屋のが鳴る」になってました。鐘は金属製でしょうけどね。

その2:坂東眞砂子著「身辺怪記」

 昨日の「ヒア・マイ・ソング」に触れていたのは「妖精の悪戯」という短編です。巻末の初出一覧にこれだけ記載なし。未発表は未発表とちゃんと表示されているので、これは誰かが落っことして誰も気がつかなかったんだよん。

 ついでに秘書日記も訂正。昨日「シンクロニティと題した」と書いた短編は「燃える木の里」という題名でした。

2006年9月12日(火)雨降りで一気に冷えまして・・・

なんざましょ、この冷気の奔流は。秘書部屋をどどどっと通り抜けまして、寒いぞなもし。暑いのは嫌ですが、炎熱地獄からいきなり晩秋というのも風情に欠けまする。

朝出がけに少々血迷って、半そでサンダル履きで出勤したのはアホの極地でございました。柔肌の二の腕はオーストリッチの鞄みたく毛穴が盛り上がるし、お買い物に行けば落とし穴の如き水たまり群で足がびしょびしょ。ぶえーっくしょん。

さてと、シンクロニティという言葉があります。女の人が髪の毛をお団子に結って洗濯バサミで鼻をつまんで水中で揃って逆立ちとかしてその揃い具合がポイントになる水泳種目・・・は似たようなもんですが少々違いまして、「ユングが初めて使った言葉」で「共時性」と訳され「考えていることが偶然実現する・目の前に現れてしてしまう現象」のことだそうです。「偶然の一致を単に偶然と見るかそれともどこか見えないところで繋がっている現象で決して偶然では無く意味が有るのだと見るか」とか(「 」の部分は人様のサイトからの受け売りです。)

短編集を読んでおりましたら、シンクロニティと題した一編がありまして、まあそれは上記のような現象を書いておりまして、その内容はこの際問題ではありません。

秘書はここ数日、あるイギリス映画が気になっておりまして、あいにくと題名を失念しまして、インターネットで調べることができませんでした。イギリスというかアイルランドの俗言がてんこもりのとんでもなく可笑い映画でした。なんだっけな、あれは・・・ と脳味噌が虫食い状態でありました。

それがですね、この作者がアイルランドを訪れた時の不思議な体験を描いた作品が短編集に一緒に収録されておりましてですね、作者がアイルランドで道に迷って、気付けばまた同じ道を通っている。そこに秘書が探し求めていた映画「ヒア・マイ・ソング」がいきなり登場したのです。

「服を裏返しに!」(そうすれば、妖精に惑わされない)

「ヒア・マイ・ソング」の登場人物は道に迷って同じ所を何回も通った時に、そう叫んでやっとこさ迷路から抜け出したのでしたが、秘書もこの短編集に行き当たってやっとこさ虫食い脳味噌の迷宮から脱出できたのでした。

これぞシンクロニティ現象。因みにこの本は「身辺怪記」(坂東眞砂子)であります。恐いぞ~。

2006年9月11日(月)未明のザンザン降りで涼しいかと・・・

あ~れ~、もう40日経ちますわな。秘書のeMacは、実家のAppleさんちに行ったきり、じぇーんじぇん帰ってくる気配がありません。

Appleさんちも色々と大変なのは分かりますが、普通の会社でこんなことしたら、即、取り引き停止ですわな。

もういいっ、て言えないのが弱小ユーザーの辛いところでして、対抗手段は「Windowsに全面切り替えしちゃうぞっ」。しかし、Windows独占状態になってもそれはそれで困るしな。

おかげで秘書は芋虫気分です。サイトのお手入れをしなくちゃならないのに、もぞもぞと地べたを這い回るばかりでして、いじいじいらいら、はやく孵化して飛び回りたいよお~。

さて、毎年のことながら、秋とは名ばかりでいつまでも暑いです。この週末もまた秘書@田舎でしたが、お家を出る時に少々涼し目でしたので、秋の装いをして出かけました。冷房の利いた車内でほどよく冷やされて、(おしゃれのしがいがあったわ)と、にんまりしておりましたが、田舎の駅におりたった途端、わっと熱風が吹き付けまして、たちまち汗ダルマ。詐欺じゃ。

あへあへ、とローカル線の乗り換えホームを歩く秘書は炎天下のお散歩犬です。そこ退けそこ退けどこの毛、道をふさぐと噛み付いたるで・・・というくらい気分が悪い。

と、へ? 目の前に破れ傘が二つ。へ? 違う、破れ傘みたいな鳩が二羽、あへあへと喘ぎつつ地べた(ホーム)に中途半端に座り込んでます。いい加減に羽を広げた姿は、ヨタれ中坊みたい。鳥の分際でガン飛ばすな。なんじゃこれは、と思いましたら、同じ思いらしい本物の中坊がじーっと破れ鳩を見つめています。

結構人が行き交うところなのに、人類をなめきったこのリラックスモードは一体なんなのでせう。どれじっくりと観察をば・・・という時に携帯電話が鳴ります。間の悪い電話の主は秘書のお母様。暑いからタクシーで来なさい、というのですが、はいそうですかと応じるよな金満秘書ではございません。この鳩の生体解剖、じゃない生態観察もしたいし・・・ げっ、電話してる間に鳩が立ち直っちゃってる。

どうやらこの二羽にはニワトリが、じゃない、この二羽には虫がついてたようで、羽根を広げて虫干ししてたのです。立ち直った後も、カイカイカイと首をねじり回して羽根の手入れに励んでました。どうでもいいですが、鳥の首って、もげそうにぐるっと回るんですね。秘書もあのくらい首が回ったら肩こりとは無縁だったと思います。それにお金も回ってたかも。

本日は911の5周年日です。おバカ秘書が思うことは(5年も経ってしまったのか)。テロか否かの真偽のほどは別として、あの衝撃(誰がやったかはともかく、人類はこんなことが実行できるのか、という驚き)は秘書には強烈すぎまして、あの日以来半ケツ状態です。ズボンをずり下げておケツの谷間が見えそうな若者のファッションではなく、おちおち座っていられなくていつも椅子から腰が浮き上がっている「半ケツ」です。小心者の平和は二度と戻りません。


♫ふん ふん ふん ふん、ふんふんふん♫