電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年7月

見出しは「信任」で解説は「必ずしも信任されたわけではない」とあり政治不信棄権圧勝!

送信日時 : 2001年 8月 1日 水曜日 8:41 PM

件名 : [pmn 15729] 見出しに疑義あり政治不信棄権圧勝

 以下の送信済み記録付きの電子手紙は、JCA-NET事故により広場には送られていなかったものでした。


送信日時 : 2001年 7月 30日 月曜日 9:30 AM

件名 : 見出しに疑義あり政治不信棄権圧勝!

 本日、2001.7.30.『日本経済新聞』朝刊の見出しと一部記事の比較研究をしてみると、実に面白いのです。

 日経では珍しい黒字紋に白抜きゴチック(これが一番目立つと報知新聞写真部出身組合委員長から教えられました)横大見出しは「自民勝利/与党過半数」で、縦に「小泉改革に信任」なのですが、中段の地味な見出しの政治部長の署名入り記事では、冒頭に「勝者である政党が必ずしも信任されたわけではない」とあります。

 2面の社説の見出しは「信任された『小泉改革』路線の試練」であり、論説委員らの「社論」作文と現場の政治部の視点の違いが見え見えです。大見出しを付けるのは編集部の上層部で実務は整理部、こちらの判断も「政治」的です。

 そこで、私が編集するとすれば、大見出しは「政治不信の棄権は史上二番目」「広告業界挙げての支援にもかかわらず政治不信の回復は困難」「自民支持に回った無党派も実は野党不信」などとなります。野党不信と棄権を加算すると、参議院選挙の過去最大棄権の44.52%から逆算した政治不信の55.48%と良い勝負、またもや「圧勝!」なのです。

 それにしても、かつて「社共」共闘の実現に地べたを這って苦労した日々を想うと、ああ、騙された、ああ、中身のない威張りたがり屋の政党なんて糞食らえと、慨嘆久しいのです。


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