送信日時 :2001年 6月 11日 月曜日 10:10 AM
件名 :[pmn 15211] Re:大阪の事件について「PTSD」論議
以下の問題について一言します。
From: "Asao Itaya"
Date: Sun, 10 Jun 2001 11:28:28 +0900
Subject: [pmn 15196] Re: 大阪の事件について[メディア報道過剰に関する批判] PTSDがどうとか言いながら、こういうことやってるのは
大阪の事件が新聞報道された日の夕刊、『日本経済新聞』(2001.9.夕)に、「原潜事故PTSD/地下鉄サリンの3倍越す発症率」という一段横見出しの地味な記事が載り ました。
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」に関しては、昔からあったのでしょうが、ヴェトナム戦争後のアメリカで復員兵士に多発して社会問題となり、その後さらに、幼児期の環境に関しての研究が増えているようです。
今回の事件では、犯人の育った環境とともに、被害を直視した子供たちの後遺症が問題になるでしょう。私も失敗だらけの父親の一人として、心配で堪りません。
そう思っていた矢先、翌日の日曜日の朝刊、『日本経済新聞』(2001.10)の科学連載記事「しつけのナゾ」(6)の小見出しが、「前頭知性の育成が重要」となっていま した。
「この特別な知性は、これまでないがしろにされてきた感がある」と専門の研究者が書いているのですから、私が詳しい知識を持たなかったのは無理も無いと諦め ます。
で、「前頭知性」と筆者が名付ける頭脳活動を司るのは、「前頭連合野」で、「大脳の3分の1も占めている」のに「知能指数(IQ)などとは無関係で」、「基本的な働きは、将来への展望・計画、自分の行動や感情のコントロール、他人の理解など」にあるそうです。
この部分の「しつけ」、または学習が、集団生活の中での葛藤を通じて行われ、本能の暴発を制御するのでしょうが、「知能指数(IQ)」を重視した産業教育、いわゆる「人づくり教育」と、小子化、餓鬼の喧嘩なし、お受験、などなど、そこへ、戦争、交通地獄、インターネット・サイバーテロ、原潜事故までが、茶の間の映像情報として溢れるとあっては、おかしくならない方が、おかしいのかもしれません。
テロではなくて、健康な言論ジャブの応酬なら、積極的にやるべきでしょう。pmnの皆さんも、年齢と関係無しに、お若いから、まだまだ学習しないと、いけませんぞ!
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