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恐怖の来年予報:杉花粉は減らず提灯記事激増『朝日新聞』(2001.5.19)「スギ花粉、激減成功」

送信日時 : 2001年 5月 23日 水曜日 8:29 AM

件名 :[pmn 15004] 恐怖の予報:杉花粉は減らず提灯記事激増

 まずは、昨年から今年に掛けて、不幸にも適中してしまった「杉花粉長期予報」の第2弾です。気が進まないのに、聞いてしまった気象庁発表、3ヶ月単位の長期予測によると、今年も梅雨明けから、東日本、関東では、気温が高い確率が50%以上です。この時期に気温が高いと、杉の雄花が大量に咲き、花粉が大量生産されます。

 ああ、やはり、この劣等列島脱出以外にないかと、決して落ち込まずに、むしろ、雄飛の夢を広げていると、そこへ、私が電子手紙と電網宝庫記事で杉花粉症を追及しているのを知る友人が、新聞の切り抜きを届けてくれました。

『朝日新聞』(2001.5.19.朝刊)、一面左肩の目立つ位置に、ゴシックで大きく、

「スギ花粉、激減成功」の縦3段見出し、「幹に薬注入、雄花96%消滅/都、来夏にも実用化」とあるのですが、本文を読んだだけでも、先走りの誇張は明らかです。

 林業試験場で、3歳の幼木にホルモンを注入して「強制的に雄花がつくようにした」上で、発芽抑止効果のある「マイレン液を注入した」実験なので、かなり無理があり、しかも、30歳前後が盛りの成木による実験は、まだこれからなのです。それが、なぜ、「早ければ来夏から実用化する考え」となるのか、理解に苦しみます。

 そこで、この忙しいのに、とぼやきながら、仕方なしに、東京都の広報に電話をして、このところ利き目あらたかなWeb雑誌『憎まれ愚痴』編集長の立場を名乗り、記者会見資料をファックスで頂きました。

 そこには、確かに、「実用化を図る予定です」と書かれていますが、その「実用化」が「来夏」とは、どこにも書いてないのです。

「マイレン液」とかについては、発表通りに「1リットル8円と安価」としていますが、それが、どれぐらい必要なのか、「注入」する人手が、どれぐらい必要なのか、予算は、どうなるのか、まるで書いてありません

 記者会見資料に記された東京都の林業試験場の担当者に電話で聞くと、そちらも、そういう計算はしていないし、記者から質問は出なかったとのことでした。

 これって、小学生に「記者ごっこ」やらせた方が、もっとましなのじゃないでしょうか。一応、朝日新聞株式会社の広報にも電話をして、注意して置きましたが、まるで「サラリーマン」とかの亡国植民地語の人種の典型で、窓際配置なので座っているだけの感じでした。

 ああ、ああ、やんなっちゃった、ああ、ああ、驚かない!


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