電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年5月

民衆のメディア連絡会の例会と電子手紙広場の運営への「感想と意見(長文失礼)」に関する感想

送信日時 : 2001年 5月 12日 土曜日 2:24 PM

件名 :[pmn 14818] Re:最近の議論への主観的な感想と意見(長文失礼)

 もとの電子手紙の日付けを見ると、まだ一ヶ月経っていません。以下の長文の御意見については、まるで議論が起きませんでしたが、重要な問題点を含んでいると思っていましたので、以下に引用する二つだけに論点をしぼって、私の意見を述べます。

From: 内藤 繁
Date: Fri, 20 Apr 2001 12:37:37 +0900
To: 民衆のメディアML
Subject: [pmn 14428] 最近の議論への主観的な感想と意見(長文失礼)

主観に基づいた議論には、ここは適していない、とも思います。
「民主的な議論の場」という印象は、この民衆のメディアの例会、そしてこのメーリングリスト自身にも、そういう感想を持っています。
これだけ意見が戦われながら、しかも加入者は400人以上にも達しているのにネット上の議論の場につきものに思える、管理者による参加者への強制退会処分を、私はここにもう数年間加入していて居ますが、いまだに一度も見た事がないです。
その事実は、まぎれもなく社会一般の平均水準以上に自由で開かれている言論の場、だと認めざるを得ない決定的な判断材料ではないか?と考えています。

 第一の「主観」という表現に関しては、内藤さんが、この言葉の論理学上の定義を正確に、ご存じなのかどうか、まるで分かりません。しかし、主観と客観の論理学上の定義とは別に、NHKなどの権力御用組織が、批判を「主観」とか「意見」とか称して、聞く耳を持たずに切り捨てる例がありますから、注意して用いるベきでしょう。

 第二の「民衆のメディアの例会」とpmn電子手紙広場が、「まぎれもなく社会一般の平均水準以上に自由で開かれている言論の場」だという評価は、連絡会の創立メンバーとしては、非常に嬉しいことです。

 ただし、この場の維持の仕方については、結構、厳しい議論を、民衆のメディア連絡会の有志の事務局会議参加者の間で、やってきたのです。特に、電子手紙広場の開設直後には、この電子手紙広場と同じ市民運動向けプロヴァイダー、JCA-NETで運営し、pmnともかなり共通する参加者がいるamlで起きた事件が、厳しい議論になりました。

 直接の契機は、amlでかなりの騒動の原因となった当事者で、その後、雑誌『正論』にaml批判を寄稿したので、もはや「公人」扱いで名前を記しますが、中宮崇さんがpmnに加入を申し込んできたからです。中宮さんは、amlで朝日新聞と「サヨク」(意図的に片仮名表記をしているようです)を批判したら、袋叩きの目に遇ったと主張しています。それ以上は、ややこしいので、省略します。

 amlで中宮さんの投稿に対して激しい批判を加えていた人々は、かなり強硬に、pmnに参加を認めるべきではないと主張しました。しかし、それ以前から、思想信条の自由を基本として民衆のメディア連絡会を運営してきた有志は、pmnで特段の事件が起きた場合に議論をすれば良いではないかと主張して、以後も、加入者の資格についての制限は設けていないのです。

 この経過は、実際には、まだ底流として継続していると、私は思っています。私は、思想信条の自由を最大限に尊重すべきであると考えています。私の言葉で正確に言い直すと、その方が「好み」なのです。


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