送信日時 : 2001年 4月 8日 日曜日 0:34 AM
件名 :[pmn 14252] 杉花粉症とディーゼル排ガス再論
お二人から、熱心なれど、かなり筋違いの反論があったので、再論します。困るのは、これほど複雑なことを、お二人とも、私が念を押した「飛散時期」問題を抜かし、しかも、当然のことのように、わが電網宝庫をのぞきもせずに論じていることです。
アレルギーの症状は、アレルギー行進曲と表現されるほど、個人でも一生の内で、症状が変化するものです。遺伝要因もありますから、個人差は激しいのです。
私は、杉花粉だけでなく、ハウスダスト、卵、そばがら、一時有名になったブタ草など、ほとんどすべての注射反応検査に「合格」しました。冷たい牛乳でも腹を壊します。それらの中で、どうにもこうにも避け難いのが杉花粉なのです。
軽い症状の人々が、誤解に基づく思い込みで、自分の症状や体質の一般化をしているのを、別に怒る気はありませんが、さらに誤解が広がるといけないので、一言しておきます。
ともかく、専門書を見るまでもなく、わが電網宝庫には、年頃の杉の激増、花粉の激増の数字が収録してあります。これを抜かした議論は、片手落ちどころか、本末転倒です。
アレルギー反応には「閾値」というのがあり、一定量を超えるか否かが重要な契機なのです。「閾値」にも個人差があります。ディーゼル排ガスの媒介および複合効果は、1960年代の研究以来、知られています。ディーゼル排ガスだけで症状が悪化する人もいます。それらを「引き金」といいます。喘息などの重症患者の場合は、精神的衝撃だけでも引き金となります。
しかし、ディーゼル排ガスを主犯のアレル源とする人は、あまり聞きません。一般には、家庭で接触するハウスダスト(チリダニの糞)、杉花粉で、アレルギーを発症し、次々に各種のアレル源にも反応するようになうようです。どこかにデータがあるはずです。
実験的な意味でも、まず、杉花粉が飛ばないようにしてから、次にディーゼル排ガス、次にブタ草、などと順次、データを確かめつつ、患者の発生を防ぐ政策を立てるべきです。
私に限れば、どういうわけか杉花粉の時期以外には、ディーゼル排ガスを吸っても、まったく症状は起きません。当然、最初に、杉を処置してほしいのです。こうなると、最早、杉花粉派と、ディーゼル排ガス派が、決闘する以外に、生き残る道はなくなるのでしょうか。ああ、それとも、この劣等列島から、脱出する方が、やはり、利口なのでしょうか。根が馬鹿な私には、なかなか決断ができません。
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