送信日時 : 2001年 4月 16日 月曜日 10:44 AM
件名 :[pmn 14346] Re: 教科書を守るのか変えるのか
以下の手紙の返信なれど、身勝手の薬缶で、茶瓶の茶々で、主題を変身させます。
From: Jun SAKAMOTO Date: Mon, 16 Apr 2001 01:25:54 +0900
Subject: [pmn 14343] Re: 今回の「サイバーテロ」云々のやりとりで優れた力量のある教育実践家はそもそも教科書に頼るような実践はしません。
教科書の問題に関しては、実は、何と、私自身が現在、出版労連の末端の個人加盟組合のそのまた末端の平組合員なので、いささか組織を踏まえつつ、しかし、垣根を取っ払いつつ、意見を述べます。
私は今、「教科書を守れ」という消極的な姿勢は、あの、天皇象徴制を含む「マッカーサー憲法」を守れ、という姿勢と同様の腰抜けで、「負けが込む」だけだと批判しています。もっと積極的に、「教科書を変える」運動を起こすべきです。それが、いわゆる自由主義史観とやらの言論詐欺師に対する最強力の反撃方法だと思っています。
そこで、昔からの言行一致主義、私のささやかな実践、教科書ではほとんど、いや、たったの一例しかない阿片謀略問題の一般向け宣伝ですが、これには三つの契機があります。
私の古巣、日本テレビの隣組に、実教出版という教科書中心の老舗がありまして、そこの高校の教科書にのみ、この阿片謀略が記載されています。この問題は、江口圭一さんが一般向けにも、岩波新書で発表しています。
ところが、私自身にも、戦争中に侵略者の子供として北京にいたために、いくつかの想い出があり、その一つが、冬の朝、日本人専用の小学校に通う道で何度も見た「阿片患者の死体」でした。もう一つの契機は、日本テレビの親会社、読売新聞の歴史に、この問題の黒い影が潜んでいたことでした。そのことは、江口圭一さんの研究を知る以前の20年以上も前に書きました。
ところが、また、また、映画『ラストエンペラー』の日本公開版で、いくつかの削除部分があり、その内に阿片工場の場面があった(削除だから見て無い)というのに、それを無視した「いわゆる左の」映画評論家の批評が『赤旗』に載り、私が、『赤旗』に電話をして注意すると、なぜか本人が礼状を個人宛に寄越したのに、掲載紙の『赤旗』も、それを中央機関紙とする日本共産党も、うんともすんとも言わないのです。
いつものように幕が開き、いや、飽きるほどの実例を経験しましたが、『赤旗』がまったく訂正も追加もしないので、この度重なる自己防衛の官僚主義の鉄面皮には、呆れて果ててしまって、当時はまだ日本共産党員の身分ながらも、まずは、当時寄稿し続けていた『噂の真相』に短い記事を送りました。この記事は『噂の真相』の電網宝庫にも入ってますが、わが電網宝庫でも、次に入れてあります。追加記事に、『読売新聞・歴史検証』の該当部分を加えてあります。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ahen.html
さらに、この問題を入れ込んだ小説(『最高裁長官殺人事件』)を書きました。これも、複数の電網宝庫に入っていますが、わが電網宝庫では、次の住所です。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/saikou-index.html
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