送信日時 : 2001年 2月 7日 水曜日 10:41 PM
件名 :Re: [pmn 13241] Re: 国際紛争の焦点パレスチナ理解の為のweb資料
From: 斉藤吉広
Date: Wed, 07 Feb 2001 19:39:43 +0900
Subject: [pmn 13241] Re: 国際紛争の焦点パレスチナ理解の為のweb資料
質問:「オタクどころか半気違いの暴力主義者の日本赤軍を筆頭として、その親元の官僚主義で思考停止の日本共産党」というのは、「日本赤軍を生んだのは日本共産党だ」という風に読み取れます。
それぞれに対する評価は置いておいて、両者の“つながり”についてなのですが、「日本赤軍は日本共産党の指示の下にある別働隊」だとか「日本赤軍は日本共産党から枝分かれした一派だ」とかいう意味なのでしょうか。それとも、ただ「日本の左翼団体はみんな同じようなもんだ」という感覚を毒舌風にしたレトリックなのでしょうか。
僕は、両者に具体的な“つながり”は存在していないと認識していたので、木村さんがどういう意味でこういう表現を選ばれたのか、知りたく思います。
回答:私は現在、ほとんどのメールを発信者の名前と件名を見ただけで削除していますが、斉藤さんは冷静な方と記憶していますので、開けました。
日本共産党と日本赤軍とは、現在、いわば天敵の関係ですが、実は、赤軍派に至る系譜については、すでにわがホーム頁で、1960年安保40周年ロフトプラスワンの企画と司会をした際、多分、昨年の6月の「日記風」に簡単に記しました。安保闘争の当時、日本共産党の学生が喧嘩別れの末に共産主義者同盟(略称ブント)を結成し、ブントが敗北宣言後に四分五裂した系統の一つから赤軍派が生まれています。
私は、1960年当時、いわゆるノンポリの演劇青年でしたが、そういう歴史は全く知らずに、むしろ民族主義的な気分から米軍の軍事占領を継続する安保条約に反対する立場で、国会周辺のデモなどに参加しました。それが以後の大変な人生の曲り角になってしまって、半気違いの自称左翼などとも接触する羽目に陥ったのです。
そういう悔い多い人生の経過を振り返りながら、今年の元旦に、「マルクス批判」を開始しました。主旨は、暴力革命の思想への徹底批判です。資本主義とか、市場主義とかを容認するのではありませんが、ガンディーが事実で示したように、植民地解放は、非暴力抵抗でも実現できたのです。
パレスチナ問題でも、同じことです。イスラエル人は、アラブ人が100人殺されても怒らず、イスラエル人が1人殺されるのを怒るのです。それが人類こと裸の猿の集団、群れの実態です。その実態を見据えた上での私の「好み」が非武装非暴力抵抗主義なのです。
つまり、御質問の内の、「日本赤軍は日本共産党から枝分かれした一派だ」「日本の左翼団体はみんな同じようなもんだ」という意味でもあります。
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