『亜空間通信』371号(2002/09/13) 阿修羅投稿を02.12再録

東電原発事故内部告発者告げ口高級官僚にも平和利用諦めぬ共産党にも呆れ告発(縮小版)

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『亜空間通信』371号(2002/09/13)
【東電原発事故内部告発者告げ口高級官僚にも平和利用諦めぬ共産党にも呆れ告発(縮小版)】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2002/09/13)の日経朝刊には、またまた呆れ果てる「経済産業省原子力安全・保安院」の「事故告発者名を含む資料を東電側に渡していた問題」が、デカデカと載っている。しかし、メディアも、これまで、何しちょったんかね。

 目下、超多忙ではあるが、こと原発、しかも内部告発となると、一言しないわけにはいかなくなる。わが電網宝庫には、今から3年前の東海村原子炉臨海事故の際の以下の連載記事が入っている。

 http://www.jca.apc.org/~altmedka/atom-die.html
 「原発に死を!」調査意見報道シリーズ
(ヒット数は本日で1,108)

 この中で、私は、以下のように、日本科学者会議とか、東海村の原子力研究所労組の委員長とかが、居並ぶ真ん前で、(関係諸組織が)「「原子力平和利用」方針を未だ変更しないのはおかしい。その点は日本共産党にも申し入れをしていること」を大声で力説したのである。以下の「労働現場の経験」については、かなり長いこと実例を挙げて演説したのである。以下は、少し表現を変えた抜粋のみである。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-47-die-9.html
「原発に死を!」

9.科学者らの科技庁批判・反原発意見沸騰(ヒット数は本日で247)
1999.11.15.mail再録。

1999.11.14.御茶の水の中央大学駿河台記念館で開かれた「JCO臨界事故緊急シンポジウム」の参加速報。

 午後2時の開会前に会場は、ほぼ満席、主催者挨拶に立った日本科学者会議の代表によれば、この種のシンポジウムでは画期的な参加状況とのこと。主催は日本科学者会議原子力問題研究委員会と原子力問題情報センターだが、司会は1人が科学者会議、1人が東海村の原子力研究所労組の委員長だった。 [中略]

 質問、討論の時間では、場慣れた糞度胸の持ち主、当然、私が、どちらでも最初に発言し、以後も何度も、いくつかのテーマ別に、簡潔な発言を繰り返した。 [中略]

 私は、労働現場の経験から、JCOだけが特殊ではないこと。ウラン採掘現場の差別労働における被曝を無視して、実際には不可能な「安全運転」を唱え、「原子力平和利用」方針を未だ変更しないのはおかしい。その点は日本共産党にも申し入れをしていること。すでにホームページ入力済みの「新エネルギー」問題、Y2K問題など、基調報告者、他の発言者がふれなかった諸問題を、簡潔に指摘した。

 反原発に関しては、主催者の方から、「この問題では組織内にも意見の違いがあるが」との事情説明もあったが、科学者会議の長老と見受けられる発言者からも、「この際、真剣に新エネルギーへの転換を提言したい」などの発言があり、その方向への議論の機運が高まった感じだった。

 終了後には、参加者から、私のホームページのアドレスを聞かれた。[後略]

 以上で引用終わり。

 さて、本日の緊急問題は「内部告発」なのであるが、以上のような私の当時の発言は、簡潔を旨としたもので、まったくもって、意を尽くしたなどとは言い難いものである。

 私は、日本テレビ放送網株式会社を相手取って、16年半の不当解雇撤回闘争を余儀なくされたのであるが、その日本テレビの創設者、元警視庁特高課長、元読売新聞社長、元A級戦犯の正力松太郎は、原子力委員会の初代委員長、担当国務大臣だったのである。

 だから、私には、原子力「平和利用」の欺瞞に関して、かなりの予備知識があった。しかも私が、東京地方争議団共闘会議の副議長、千代田争議区団共闘会議の議長をしていた当時、千代田区に本社がある東電の一部社員たち、「共産党員およびその支持者に対する差別」を不当とする東電争議団が闘争中であった。

 東電だけでなく、同じく巨大企業の電力会社には、同じような事件が頻発し、多くの共産党員が戦っていた。しかし、彼らは、こと原発の「平和利用」になると、一斉に口をつぐんでしまうのだった。当時も今も、「理科系」とかの日本共産党委員長、不破哲三は、呆れ果てたことに、原子力平和利用の「夢想」にしがみついている。現場経験まったくなしのままなのである。

 こういう属僚支配下の共産党員は、現場の実情、原発の危険性を重々知りながらも、党の方針の下で、職場に組織を維持することのみを優先し、内部告発には立ち上がらなかったのである。

 この事情は、同じ党員として、一応は民放の大手企業、日本テレビの現場で労組役員などをしていた私には、同じような経験があるから、実によく分かるのである。何かと言えばすぐに、日本共産党員が戦いの先頭に立つのだなどと、偉そうにほざいていていた糞ボンボンの属僚の頭の中の「夢想」は、いずれ権力を取る日まで、中国やヴェトナムの「革命」のように、「権力の牙城」の中に「非公然の共産党の組織を築け」だったのである。結果は、ほとんどの巨大企業で、内部告発が封じられ、「差別」が進行し、じり貧で、どうしようもなくなって、やむにやまれず裁判に訴えたりする時にも、共産党の「上級機関」は押さえに掛かったのであった。

 私は、無謀にも何度も内部告発の言動を繰り返し、ついに口実を構えた不当解雇の攻撃を受けた。苦しかったが、日本共産党の指示には従わずに戦ったことを、わが人生の誇りとしている。あらゆる巨大企業の日本共産党員よ、今こそ、代々木の新築ビルに「60坪の執務室」を確保したと大手メディアが伝える「現場経験まったくなしの阿呆ったれの糞ボンボン」の指示などは一切無視して、自分の人生に自ら責任を持って、内部告発に立ち上がれ!


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