『亜空間通信』176号(2002/03/02) 阿修羅投稿を02.12再録

「過去10年平均」激増「平年値」の気象協会杉花粉データ詐欺は「先生方」犯罪

送信日時 : 2002 年 3 月 2 日

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『亜空間通信』176号(2002/03/02)
【「過去10年平均」激増「平年値」の気象協会杉花粉データ詐欺は「先生方」犯罪】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 案の定、「先生方」という御言葉が出てきた。『亜空間通信』173号(2002/02/27)【気象協会らは過去10年の飛散量の平均を「平年値」とし杉花粉症患者を騙した】で指摘済みの仰天激増「平年値」の欺瞞について、気象庁の監督下にある財団法人日本気象協会の花粉予測情報担当者を、電話で「デカ長部屋」尋問したところ、返事に詰って、そう言い出したのだ。

 気象協会の伝妄呆虚(これもデンモウホウコ)には、「先生方」のリストが載っていない。しかし、上記の担当者は、「先生方」が「過去10年平均を平年値」とする決定者であると白状したのだ。この類型は、以下のように、東京都の伝妄呆虚、「いいはな」に掲載されている。気象協会でも同様であると判断する。

平成14年1月11日     問い合わせ先
衛   生   局      衛生局生活環境部環境保健課
               電話 03-5320-4493

13年度第2回東京都花粉症対策検討委員会の開催

 平成13年度第2回東京都花粉症対策検討委員会を下記のとおり開催しますので
お知らせします。
                 記
1 日  時
  平成14年1月17日(木曜日)午後2時から午後4時まで

2 場  所
  東京都庁第一本庁舎42階北側 特別会議室 B

3 議  題
(1) 平成14年春スギ・ヒノキ科花粉飛散予測について
(2) その他

        東京都花粉症対策検討委員会委員名簿

                       平成14年1月11日現在
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|  委 員 名  |       役    職    名     |
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| (委 員 長) |                       |
| 村 田 篤 司 | 社会福祉法人天童会秋津療育園園長      |
+---------+-----------------------+
| 井 上   栄 | 大妻女子大学家政学部食物学科教授      |
+---------+-----------------------+
| 大久保 公 裕 | 日本医科大学医学部助教授          |
+---------+-----------------------+
| 雑 賀 寿 和 | 日本医科大学医学部講師           |
+---------+-----------------------+
| 佐 橋 紀 男 | 東邦大学薬学部教授             |
+---------+-----------------------+
| 西 端 慎 一 | 北里大学医学部講師             |
+---------+-----------------------+
| 弘 岡 順 子 | ヒロオカクリニック副院長          |
+---------+-----------------------+
| 村 山 貢 司 | 財団法人日本気象協会気象情報部専任主任技師 |
+---------+-----------------------+
| 湯 藤   進 | 社団法人東京都医師会理事          |
+---------+-----------------------+
| 横 山 敏 孝 | 森林総合研究所多摩森林科学園樹木研究室長  |
+---------+-----------------------+

平成14年1月17日     問い合わせ先
衛   生   局      生活環境部環境保健課
               電話 03-5320-4493

        平成14年春のスギ・ヒノキ科花粉予測について

         今年のスギ・ヒノキ科花粉飛散数は、やや多い

 このたび、衛生局では、平成14年春のスギ・ヒノキ科花粉飛散予測を取りまとめましたのでお知らせします。

・スギ・ヒノキ科花粉飛散数 昨年ほどではないが、最大で平年値の1.8倍

 平成13年夏の気象は、スギの着花に適した状況でした。そのため東京周辺のスギ花芽の着花量は平年より多く観察されていますが、昨年よりは若干少なくなりました。

 したがって、平成14年春のスギ・ヒノキ科花粉飛散数は、過去10年の平均値より多く場所によっては最大で1.8倍となりますが、昨年よりは若干少なくなると予測されます。[中略]

※1 平成4年から平成13年までの10年平均を「平年値」としている。

 以上で引用終わり。

 以上のような「東京都花粉症対策検討委員会」の学閥代表は、井上栄である。この元厚生省技官で殺人的悪徳医学博士に関しては、一昨年、以下の電網宝庫で記した。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-20.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-21.html

 要約すると、井上栄は厚生省で「国立公衆衛生微生物学部長」兼「国立予防衛生研究所部長」の地位にあり、たったの一冊のインチキ著書、『文明とアレルギ-/杉花粉症と日本人』で、先輩でもあり杉花粉アレルギーの発見者である斉藤洋三の名も著書も示さないという冒涜的な詐欺を強行し、厚生省の「理論家」のトップに立った。

 その後、科学技術庁が予算を握る「スギ花粉症克服に向けた総合研究」の「代表者」、「国立感染症研究所・感染情報センター長」になった。彼が中心となって行った「総合研究」に関しては、現場の研究者の不満も記したが、一番肝心の「主犯」の杉の状態調査はせずに、「花粉飛散の予測」だけに研究の範囲を限っていた。この「花粉飛散」情報をいち早くキャッチして、儲けたのは、「抗ヒスタミン」を増産して患者が「悲惨」状況に陥るのを待ち構えていた製薬業界、ズズッと下がって、マスク屋、防塵眼鏡屋、などなどである。「主犯」は完全に逃げおおせている。

 昨日(2002/02/28)、私は、一昨日発見し、すぐさま報じた杉花粉飛散の「平年値」は「過去10年の平均」、「平年値」どころか数値そのものが激増中なり、との仰天事実に関して、メディアを含む関係各所に電話した。すべての官庁に「緊急かつ重要、トップと話したい」と申し入れ、代わりの秘書などに抗議を申し入れると、皆が皆、声だけだが蒼ざめる感じで、「分かりました」と答えた。

 ああ、ああ、今の今、狂牛病現象から鈴木宗男現象の狂乱の最中にあって、それでもまだ官僚や大企業の言い分を信用するのは相当な阿呆である。私は、この仰天の基礎数字の取り方に関して、薬九層(糞)倍業界、医は算術業界の商売人たちの政治犯罪と想定して調査するし、そう報ずる旨、厳しく申し渡した。

 ところが、その何本かの電話の最後に、気象庁の監督下にある財団法人日本気象協会の花粉予測情報担当者の口から、「先生方」(せんせいがた)という御言葉が出たのだ。彼は、さすがに「担当者」と名乗って電話に出てきただけあって、私が「平年値そのものが激増」という仰天事実を指摘すると、即座に弁解を始めた。つまり、少なくとも、先刻、数字の矛盾に気付いていたのだった。

 彼は、「特にここ数年」云々という表現で、この矛盾の顕在化を認めた。なぜか口先では「仰天」してはいないようだったが、私が、関係者は皆、杉花粉の飛散が増えていること、増える傾向にあることを、知っているはずだがと追及すると、やっとのことで、「先生方の御意見」を聞いてやっていると言い出したのだ。

 最早、この事態は、同じ農水省が関係する狂牛病問題と軌を一にする政治犯罪である。そのことが、心証上でも、さらに明白になったと言わざるを得ない。

 次回には、すでに一昨年、調査し、論じ済みの杉花粉の1966年に遡る杉花粉飛散量データに基づく「政治犯罪告発」を行う。

 以上。


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