東北大学YMCA 小林知勝
今期NS運営委員として高徳宗和, 中村拓磨, 渡邊きみえの3名が11月から活 動しています。それに伴い1年間務めさせていただいた委員長の任期を終えること になりました。今回はこの1年間を簡単に振り返ってみたいと思います。
委員長になったとき「ともしび」にそのあいさつらしきものを“NSに今必要な ものとは”という題で書いています。その文章には2つの問題点を挙げています。 1つめにNSの1, 2年生の割合の少なさでした。そのために特に1, 2年生で渓 水寮以外の学生の参加を多く望みました。それは次の年にNSを創り上げていく新 しい世代、つまり1, 2年生の人数の少なさにせっかく活発化してきた活動が沈滞 化することを不安を抱いていたためでした。NSの活動はそもそも学生が主体的に 創り上げていくものです。その創造の中心は大学などに関わることの多い3, 4年 生よりも必然的に1, 2年生になってきます。それ故の不安でした。その点を振り 返ってみますと前期は宮城学院から大堀さん, 千葉さん, 中鉢さん、東北学院から 渡邊きみえさんの4名の新しい参加があったことはNSに新しい原動力が生まれた ことになりました。'96の夏の集会の1, 2年生の参加人数は'95のそれと比 べ6人から9人に増えました。今期以降のNSの活動が発展していくと思っていま す。2つめに挙げた問題点はNSに対する意識問題でした。具体的には、なぜNS 活動に参加するのか、またはNSの存在を自分の意識の中でどのように位置付ける かを考えることが大切だということでした。NSの存続と発展を願う上ではこの点 をおさえてないと今、活動に新鮮さが感じられてもマンネリ化の危険性があると思 っていたからです。残念ながらこの1年でどれだけの人が、どれくらいNS活動の 意義を考えたかは分かりません。知る由もありませんけどね。だから今回もこのこ とを述べさせてもらいます。皆さんなぜNSの活動に参加しているのか、今1度考 えてみる必要があると思うのです。NSがいつまでも新鮮さを失わないためにも活 動をしていく者が意識していくことが大切です。
確かにこの存在意義というものを考えていくことは大変なことです。この問題を 挙げて1年たち実際に参加する立場から僕にとってのNSの存在意義はある程度次 のように言えると思います。NS活動の最大の特徴は大学の講義のように〈教える −教わる〉の形式にとらわれず、知識の蓄積のみにしばられず、常に対等のディス カッションが為され、そしてその過程で起こる既成の価値観の崩壊、そこから生ま れる創造性を有する思考、行動が実践される極めて有用な場であるということです。 それはいじめ, フェミニズムを扱った夏の集会などが当たります。そのような日々 の活動の場としてNSというものが与えられていると考えます。そしてその場を用 いて社会を見つめる姿勢を養っていくことが僕にとってのNSであるのです。その 姿勢とは決して官僚, 企業などを代表する社会に順応していくものではなく、その 中にあるアンバランス, 矛盾と向き合っていく姿勢です。確かにそんな姿勢をとっ たところで、理想を掲げたところで社会を変える力が自分にどれだけあるか位の限 界は分かっています。しかしそれでもそのような矛盾と向き合っていくということ こそに僕は価値を置いていきたいのです。理想を社会に発信していくべきかの問題 は別として、今このような立場, 思考が多くの時間を裂いて許される学生であるが 故僕はこのスタンスをとっていきたいのです。そしてそのスタンスを保証してくれ、 人と対等に、創造的に考えたりできる場をNSに求めるのです。つまり僕にとって のNSの存在意義はここにあることになります。
先にも述べましたが今期から新たな3名の運営委員がNSの運営に携わることに なります。今年のNSがどんなものになるか楽しみです。皆さん今年もNSを楽し く創り上げていきましょう。
(96.4 - 96.12)
運営委員として東北大1年高徳宗和, 同じく中村拓磨, 東北学院大3年渡邊き みえが新役員となり、今年のNSの活動を模索している段階。
渓水寮を中心に聖書研究が頻繁に行われている。また、協力主事の件で仙台YM CAとの関わりは強くなり、特に去年の夏の集会に参加された総主事飯島隆輔氏 と面識のある学生が多くなった。
東北大Y 高徳 宗和
どうも、たかとく、と言いいます。NSの運営委員の一人です。今年一年どうか よろしくお願い致します。
さて、いきなりながら、今年僕は「つながり」という事を、考えていきたいと思 っています。
というのも…。
昨年の夏の集会は多くの人が参加し、楽しいときを共有出来たと思います。この 夏の集会も以前は参加者が少ないとき、まったくいないときもあり、会を開くだけ でひと苦労であったそうですが、我々一年生にとってみれば昨年のような夏の集会 こそが、自分たちの思う「夏の集会」となったのではないでしょうか。そして、毎 年、夏の集会は開かれるものだという意識が心の奥のほうにできたのではないでし ょうか。
これは、夏の集会が定着してきた、という喜ばしい知らせであるのと同時に、怖 い一面も持っています。
それは、「夏の集会を毎年行わなければならない」という半ば義務心から、夏の 集会が行われる怖れがあるということです。
NSは夏の集会を開くためにあるのではなく、また僕達がNSの活動をするのは つぎの世代へこのNSを残していくためではありません。NSはその時参加してい る人達が、その時作っていくものであるべきです。
僕は、NSとはつながりだと思っています。つながりによって作られ、また新た なつながりを生んで行くものです。人とのつながりの中の自分や、自分と人とのつ ながりを見つけ、それについて考えることが出来る場であると思います。
「関係の中の自分を認識することが出来る場」そのようなNSを作っていきませ んか?僕は今年、そんなことを考えながらNSの活動に参加していきたいと思って います。
PS 「参加」っていい言葉ですよね。いろんな地域からいろんな人達が「参加」 出来るようなNSになるといいですね。皆さんどんどん参加してください。
再びPS もちろん夏の集会はやりたいと思っていますよ!!
東北大学YMCA 中村 拓磨
今度、高徳君、きみえさんとともにNSの運営委員となったなかむらです。 運営委員とともに、NSの財布をあずかることになりました。(つまり、会計兼務) とりあえず、ずさんな会計管理はしないよう努めます。みなさんよろしくおねがい いたします。
NSの活動の中心は何といっても夏の集会とそれにともなう準備、というのが現 状であり、今後もこのような態勢になることは変わりないと思います。それである からこそ、常に夏の集会をとらえ直し、見直していくことがNSの発展のためには 必要であると思います。「NSとは何か?」「夏の集会はどうあるべきか?」につ いては、自分自身で考えていきたいし、またみんなとも話し合っていければなあ、 と思います。
私は、NSとは、ある種、いろいろなプログラムを共有していくことにより、人 と人とがつながっていく場だと考えています。もちろん、その中に『聖書』との関 わりはぬくことができません。そのためにも、一人一人を大切にできる、NSであ ってほしいと思います。
ともあれ、楽しくやっていきましょう。
参加者:渡邉きみえ (東北学院大)、小林知勝・辻健夫・高徳宗和・中村拓磨 (東北大)、上原慶子 (日本福祉大)、竹佐古真希 (協力主事) [敬称略]
1.会計報告 別ページにて報告。
『ともしび』を年4回発行したことにより予算不足が心配される。
NSCF会費を納めていただいていない人が集会に参加した際には 若干多く頂く、など新たな会費の納め方を模索していく必要性がある。
2.『ともしび』について
今年通り年4回発行することを承認。冬の号を97年1・2月を目途に発行 する。
3.役員改選
今年の委員長の小林知勝、会計の辻健夫はそれぞれの職を退くことに決定。
来年度は委員長の職を設けずに多数の運営委員を置くことに決定。
来年度の運営委員にとりあえず以下の三名を決定。連絡係のようなものも (各Yに) おいてみたい。
4.他大学Y訪問計画について (北海道大学YMCA (汝羊寮) 、岩手大学YMCA、山形大学YMCA)
北大Y訪問計画 (12月) を立てましたが諸般の事情によりなくなり ました。今年中には訪問する予定です。ほかのYもできたら今年訪問し たいと思っています。
(文責 なかむら)
東北地区の学Yの活動をいかに存続、活性化させるかについて何度か東北地区学 Y関係者懇談会を持ち、話を進めて参りましたが、昨年12月に東北地区学生YM CA後援会を発足させる事ができました。発起人として49名の方に御依頼をし、 45名 (省略) の方に承諾をいただきました。
今までに会費 (年会費) が下記のように集まりましたのでご報告致します。なお、 使い道の詳細につきましては、3月29日に仙台YMCAで開かれます東北地区学 Y関係者懇談会で話し合いますので、追ってご報告致します。
合計287,999円