<97年度 夏期ゼミ プログラム内容報告> 東北大学YMCA 石河信幸

 今回の夏期ゼミは、キーパーである高徳さんの発題による“Are you ready ? こわす関係・つくる関係・終えて始まるわたしの関係”というテーマで行われた。そしてプログラムの前半を“つくるDay”、後半を“こわすDay”と設定した。様々な切り口から人間関係をみて、頭がいたくなるほど考えさせられたプログラムだった。


8月15日  
開会礼拝  
アイスブレーキング 続々と人が集まるなか、隣の人の名前を覚えるゲームなどをして、お互いのかべをとり除いていった。学Yビギナー&夏期ゼミ新顔にはもってこいの企画。
テーマ解題 キーパーである高徳さんから、「自分がはめ込んでいる(はめ込まれている)“枠”とはなにか?」「対等な関係とはなにか?」という疑問が投げ掛けられた。それをうけて小さなグループに別れて今回のテーマに関する意見を言い合った。さらに、別のグループに別れて自分に当てはまると思われる“枠”を出し合った。自分の肩書き(職業) や、年齢、性格など、様々だった。
プログラム紹介 各地区の学Yの夏期プログラムやシニアの活動、日韓交流プログラムなどについての紹介(宣伝)が行われた。
   
8月16日  
朝拝  
Activity 今回は貿易ゲームをやった。始めに、A国・B国・C国・D国に別れて封筒が渡された。紙を型どうりに切って金額に換算し、金額が多かった国の勝ちというルールだった。単純なゲームかと思いきや、封筒を開けてみると、国によってはさみが無かったり、紙が少なかったりと偏りがあった。そのため、はさみのレンタルや人材の派遣などの取引が発生した。仲裁者や銀行は資源や技術力のある国(A・B国)をえこひいきしていた(?)ので、貧しい国(C・D国)の民はフラストレーションがたまった。反省の話し合いの中では、実際の国際社会に共通する分があるのではないかという意見がだされた。
講演 東北学院大の浅見定雄先生を講師に、主にカルトについて話していただいた。その後、グループに別れて浅見先生も交えながらカルト体験や講演の感想を話し合った。
キャンプファイヤー 炎をかこんでスタンツによるプログラムの紹介などが行われた。火の粉に追われつつも和やかなひとときとなった。
インドキャンパー
からのテーマ解題
前回のキャンパーである桃山さん・宮田さん・斉藤さんがインドでの体験をスライドを使って話した。
   
8月17日  
朝拝  
聖書研究 堀江有里さんを講師に、同性愛をテーマに話していただいた。同性愛に関する突っ込んだ話を聞けたとともに、異性愛者が“当たり前”なのではないと認識することができた。
スタンツ準備 グループに分かれて、聖研の感想を話し合った。普段同性愛者を笑いの対象にしがちなことに対する反省などがでた。それからスタンツの準備を行った。
スタンツ 夏期ゼミのプログラムを通して感じたことを各グループごとにスタンツにまとめて発表し合った。カルトを取り上げたグループが多かった。その中で“夏期ゼミ=カルト?” という疑問がおきた。
  この日は“作るDay”と設定されていたが、聖研やスタンツを通してお互いに腹を割って話す事ができ、“壊すDay”だったのでは、という感想が出た。
   
8月18日  
朝拝  
振り返り
閉会礼拝
前日のスタンツで聖研について扱えなかった点で反省があった。実際のところ、テーマが重すぎてスタンツにはしにくかったようだ。しかし、このテーマに関して改めて話し合うことができ、有意義な時間となった。閉会礼拝では、賛美歌21を歌い、夏期ゼミを締めくくった。

目次へ戻る