<4月29日 Peace Walk>

                         



パレスチナピースウォークが行われました。
学Yからは慶應、中央、シニアを含めて10名程の参加がありました。
13時頃から準備はすすみ、前もって作成していたプラカードの裏面に、各自のアピールをポスターカラーやマジックを使って書きました。

ウォーク前の平和アピールのイベントでは、ピースボートのダンシングチームによるダンス、デュエットグループ寿の「shalom and salam]コンサート、ブラジル人アーティストによるボディペインティングパフォーマンスなど「見る、聴く、歌う、踊る、語る」5感すべてを使って表現をするイベントでした。

イベント後はピースウォークの始まりです。
予想を越える1,500名程の人々が集まりました。
「Stop Killing, End the Occupation, Make a Peace」と沿道の人々に呼びかけながら、太陽の照りつける中、約1時間渋谷の街を歩きました。


当日夜、近くのオリンピック記念青少年センターにて「最新パレスチナ報告会、私たちは証言する」が開催され、300名が集いました。
報告会の内容は次のとおりです。


●森沢典子さん(塾講師でラッマーラ他の報告)
青山学院短大卒、幼稚園の教師を務めた後、自宅で塾を開く。パレスチナへ行った動機は、塾の子供たちに自分の言葉でパレスチナのことを伝えたい、という衝動からだったという。写真で現地の状況を報告して頂いたが、特に印象的だったのは、破壊された家屋の前で呆然と立ちすくむ子供たちの姿だった。


●小田切拓さん(フリージャーナリスト、ガザの報告)
「現地にいると自分も自爆したくなる」という衝撃的な言葉は、現地に行った人ならではの発言である。小田切氏がさらに自爆テロについて「親、兄弟が殺される。こんな状況でお前ならどうすると問われ、自爆しかないと答えざるを得ない状況に人々はある。」と述べられた。パレスチナにおける大きな問題の一つとして、「心が壊されている」ことを挙げられた。つまり子供の頃から投石をし、青年になっても職がない社会状態の中、若者は自分の存在意義さえ失っている。小田切さんのお願いは、「今日のことを身内に話して欲しい」ということで、周りの目を気にしないで自分の率直な気持ちを隣の人に伝えることが平和をつくると述べられた。


● 清末愛砂さん(学生、ISMメンバーで平和活動中にベツレヘムで負傷)
現在イギリスの大学院に通う学生で、International Solidarity Movement のメンバー。イタリア、アメリカ、スウェーデンなど海外からの平和活動家と共にベツレヘムに乗込み、戦車の発砲で足を負傷する。豊富な写真、画像で現地の様子を報告されたが、参加者は大変な衝撃を受けた。イスラエル兵は外国人に対しては足元を狙い撃ってくるが、パレスチナ人に対しては頭を狙ってくること。生活に必要な水タンクをまず破壊され、発砲が続く町中に外出することが困難なため食糧が不足していること。負傷をしても救急車が近寄れないため、十分な治療ができずに死に至るケースが続出していること等を報告された。パレスチナにおける平和は、まずイスラエル軍が占領地から撤退することだと述べられた。


3名の報告は、会場に集った参加者にとってショッキングなものでした。
小田切さんは「中東問題に関心があると変な奴だと思われる。でもそうじゃない。
ひとりひとりが関心を持つことは大切で、加えて必要なのは隣人と話すこと。
平和とはそうやって少しづつ近づいていくことではないか」とおっしゃいました。
今私たちに必要なのは、まず個人が「無関心」から抜け出すことではないでしょうか。

学Yの働きは小さいものかもしれませんが、平和への大きな1歩だったと実感しています。

(文責:篠澤みほ子)



         


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