学生YMCA夏期ゼミ 
2002年のお知らせ&報告
 


< 皆様へ >
 
 8月30日〜9月1日に開催された第30回の夏期ゼミの報告を致します。50名の参加で、学生の他、シニアや、ワイズの方たちも参加しました。

      

         

 講師の鵜飼哲さんはパレスチナ問題から西欧に流れるユダヤ・キリスト教の明と暗を鋭く指摘されたと思います。「選び」という狭義性や「赦しと和解」への希望についてでした。 パレスチナ問題は、イスラエル、アメリカの問題との指摘もありました。パレスチナについては関心が高かったと思います。パレスチナの青年と話したいとの声も聞かれました。孤立感を深めている彼らにとってもそれは大切なことです。

          

     (鵜飼先生を囲んで)

 渡辺英俊先生も鵜飼氏の講演から参加され、福音書をその記者の脚色を削ぎ、イエスの運動を浮かび出し、ご自身の横浜寿の活動を重ね合わされ話されました。
今回は、 特に運営委員の学生が良く協議し、動いてくれました。
夏期ゼミの講演の中身は、後日「きざし」にて掲載する予定です。

        

 学生参加者への交通費補助を西日本区ワイズメンズクラブと学生YMCA賛助会より支援しました。感謝致します。  (日本YMCA同盟 本田真也)

    

     (お昼の焼きそば)

      
● 皆様へ ●

今夏、第30回全国学生YMCA夏期ゼミナールのお知らせを致します。
8日に第2回夏期ゼミ運営委員会を行いまして、下記のようにまとめました。
今年は、東山荘です。
今から、時間をおとり頂き、現役生も、シニアも、他の関心あるかたも是非いらして下さい。

昨日、関学の別所千春さんと篠澤、本田で、聖研講師渡辺英俊牧師を横浜寿町のなか伝道所を訪ねました。当日、別所さんより報告があると思います。

発題(予定)では、
・沖縄スタディツアー報告(中央大学、慶応大学)
・有事法制について(シニアより)
を行う予定です。

ちらしは、各学Yへは来週お送りします。
個別に必要な方は、お知らせ下さい。
ちらしの裏に申し込み覧があり、それをFAXして頂いてもよいですし、メール、TEL などで申し込みをして頂いても構いません。
メール・問い合わせは、篠澤みほ子へどうぞ。sinozawa@ymcajapan.org
 TEL 03−5367−6645
 FAX03−5367−6641

長くなりますが、下記がちらし概要です。

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「思いを馳せ、知ること」

―他者の経験、歴史の記録への応答―

 9・11以後、私たちは、「正義」のレッテル張りに翻弄されてきているのではないでしょうか。米国のアフガン攻撃下にすでに存在していた飢餓の状態ある膨大な難民の悲惨さ、また、日常的に占領と侵攻の重圧下にあり、閉塞感にあるパレスチナの人々に思いを馳せることの少なさ、難しさがあります。その無知と無関心さの背景に、共存性を巧妙に打ち砕く世界大のプロパガンダ(情報戦)がありますが、同時に、私たちが、他者の苦難の経験、歴史の記憶を、今、生きたものとして捉えることができているか。感性を持ち合わせているのかが問われます。

 五感をもって感じる他者への関わりの大切さをまず感じつつ、そこから糸を紡ぎだして、地域、世界の周縁にて「片隅に追いやられている」人々へ繋げていくこと、そして、聖書のイエスの生き様、目線がどこにあるかを知ること、その過程で他者との関係性が見えてくるとき、日常生活の中で私たちも自らの足で立ち、歩む糸口が示されるのではないでしょうか。また、見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえてくるのではないでしょうか。この日本社会が「戦争ができる国家」となる危うさ。レッテルという境界線引きに大いに関わってしまうキリスト教など。

 パレスチナの地に足を運び、「見殺しにするな」と語り、時代の抵抗の試みを洞察し続けている鵜飼哲氏。横浜の寿町の只中で聖書を読み解き、具体的な連帯の業を通して差別性を鋭敏に指摘されている渡辺英俊氏を迎え、共に学びたいと思います。

日 時: 2002年8月30日(金)〜9月1日(日)

場 所: 日本YMCA同盟 東山荘 

鵜飼 哲 氏(うかい さとし)
 1955年生まれ。現在、一橋大学大学院言語社会研究科助教授。フランス文学・思
想。
 著書に、「抵抗への招待」(みすず)、「(ショアー)の衝撃」岩崎稔・高橋哲哉との共著(未来社)、『「日の丸・君が代」』 共著(岩波ブックレット) 共訳 デリダ「他の岬」「盲者の記憶」(みすず)など。世界6月号「大侵攻前夜 -国際作家会議代表団のパレスチナ訪問-」(岩波)を掲載。危機と問題を追い求めて、普遍的な言語として提示する。パレスチナ問題へも積極的な発言を行っている。

渡辺 英俊 氏(わたなべ ひでとし)
 1933年生まれ。山梨大学教育学部業後、東京神学大学院修了。横浜寿町にある「なか伝道所」牧師。元、横浜の民族差別と闘う会代表・事務局長。現在、カラバオの会(寿・外国人出稼ぎ労働者と連帯する会)代表、(社)神奈川人権センター副理事長。著書に、「片隅が天である」「旅人の時代に向って」(新教出版社)、「鼓動する東アジアのキリスト教」共著(富坂キリスト教センター編)など。「高みからではなく、そのことに抵抗し、神のいます天を世の『片隅』に求めてきた歩み」から語る。

<開催要項>
日 時: 2002年8月30日(金)14:00集合〜9月1日(日)13:00
解散場所: 日本YMCA同盟 東山荘
  〒412-0024 静岡県御殿場市東山1052
  TEL 0550-83-1133  FAX 0550-83-1138

参加費: 17,000円 (2泊3日、宿泊・食事、資料代込み)
      どなたでも(学Y外・社会人など)ご参加頂けます。部分参加可能です。
      お問い合わせ下さい。遠隔地からの学生参加者には旅費の一部補助あり。

*旅費補助として、「ワイズメンズクラブ西日本区」及び「全国学生YMCA賛助会」より支援を頂いています。 

参加申込み: 日本YMCA同盟 全国協力 TEL03-5367-6645 FAX03-5367-6641
          篠澤宛てメール(sinozawa@ymcajapaan.org)またはFAXにて
氏名・連絡先・所属・参加形態・その他ご希望等ご連絡ください。

★∽ 8月16日(金)締切り。∽★

主 催:日本YMCA同盟全国協力学生YMCA

本田真也 篠澤みほ子
 日本YMCA同盟 TEL 03−5367−6645


過去の夏期ゼミの様子は、
こちらのページからご覧になれます。