VOW特集 「渡辺和子さんを偲んで」


No.218 (2001.2.5) から

いろっぽい、和子さん。


−お通夜の席の和子さんの写真に−
小川真知子

 

 和子さん。和子さんは、いつも妖艶だった。色が白くて、ピチピ チしてて、体の線がけっこう出る服を着て。「た〜いへんなのよ」 ちょっと鼻にかかったような声で、上自遣いに話始める・・・。

 和子さんと出会うのは、いつも何かの集会で。隣にすわり、たい がい講師の話そっちのけで、ヒソヒソ話し込んでしまう。そんなこ とが多かった・・・。

 赤いノースリープの服を着て、笑っている。お通夜の時の、和子 さんの写真が、いかにも和子さんらしくて、いろっぽかった。明る く、若く、ニッコリ笑っている、和子さん。けど、近寄って見たら 胸をつかれた。自が淋しい。笑っているのに、目が淋しい。

 和子さんのあの目を忘れない。和子さんがしたかったこと、和子 さんが闘って来たことを忘れない。
 後で知ったことだが、あの写葉は、2000年会議のニューヨー クで撮ったのだそうだ。

 和子さん、いつまでもいろっぽい和子さん、私に何ができるかわ からないけど、和子さんが、したかったこと、闘って来たことへの 私なりの闘いは、これからも続けるつもりです。