日本女性学研究会 12月例会
天皇制とフェミニズム第二弾!「皇室の性と生殖を考える」
○日 時
12月9日(土)午後1時〜4時(12時45分受付)
○場 所
とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ(阪急宝塚線「豊中」駅下車すぐ)
○会 費
一般:一般 800円 ※会員は無料
当日会場でお支払いください。申し込みは不要です。お気軽にご参加下さい。
○おはなし
●北原 恵さん・・・皇室の出産・生殖をめぐる表象分析 〜近代以降から紀子妃の出産まで〜
内容:男子出産が女子出産より重んじられる天皇制と日本の文化の現実。なぜだろう?どうすればいい? 発表者は、紀子妃の男児出産のあと、女性天皇や皇室典範をめぐる議論がどのように展開しているのかを整理し、雅子妃の女児出産など皇室の生殖と出産の歴史について話題を提供する予定。これまでの天皇制論議の枠組や語り方も批判的に再考したい。
●水島 希さん・・・天皇制をささえる科学 〜Y染色体論とリプロ技術〜
内容:「女性天皇」や皇室出産をめぐる議論には、生物学・医学の技術や言説がよく登場します。男系天皇制を支持するY染色体論や、出産の医療化など、個別の事例を検討し、科学的言説や科学技術そのものが天皇制の補強に使われ、性差別やリプロライツの侵害を助長しているという状況をみていきます。
★プロフィール★
北原恵(きたはら めぐみ)さん
甲南大学教員。表象文化論、美術史、ジェンダー論。最近の著作・論文は、『アート・アクティヴィズム』(インパクト出版会、1999年)、『攪乱分子@境界』(インパクト出版会、2000年)、「正月新聞に見る<天皇ご一家>像の形成と表象」(『現代思想』2001年)、「教科書のなかの「歴史/画」」(『歴史評論』2003年)、「消えた三枚の絵画――戦中/戦後の天皇の表象」(『戦争の政治学』倉沢愛子他編、岩波書店)、「せめぎあう戦争の記憶――『マッカーサーレポート』と戦争画」(『インパクション』151号、2006年4月)ほか。
水島希(みずしま のぞみ)さん
理学博士。東大情報学環交流研究員/お茶の水女子大COE研究員。行動生態学から医療・科学・技術まで、フェミニズムの理系分野を開拓中。主なテーマは、ダーウィン主義フェミニズム、セックスワーカーのSTD/HIV予防など。
<主催> 日本女性学研究会