『ポルノグラフィー被害:その実態と理論』


◎日 時/12月26日(木)午後1時30分〜4時30分

◎会 場/難波市民学習センター 第1研修室
(交 通: 地下鉄 御堂筋線・四ツ橋線・千日前線なんば駅下車、近鉄難波駅/南海難波駅下車、なんばウォーク・OCATウォークを通ってOCATビル(B1F)へ直結、エレベーターで4Fへ。
JR難波駅上/市バスJR難波駅下車すぐ。参考:http://www.ocat.co.jp/center.html)

◎ 講 師/森田成也氏(東京都立短期大学教員)
(著書『資本主義と性差別―ジェンダー的公正をめざして―』、青木書店、1997年)
(キャサリン・マッキノン/アンドレア・ドウォーキン、中里見博/森田正也訳、『ポルノグラフィと性差別』青木書店、2002年)

◎参加費/会員:500円、一般700円

◎対象/どなたでも

◎定員/50名(申し込み不要)

連絡先:amanotiruru@hotmail.com

 現在、“ポルノや売買春は当事者の「合意」のもとに行なわれるのでとくに問題はない”という議論(性的リベラリズム)が大手を振ってまかり通っています。講師の森田成也氏は、こうした議論を批判しつつ、女性の人権・性的自由・性的平等を擁護するフェミニズムの見地から、ポルノ・買春問題をはじめ、セクシュアリティをめぐるさまざまな問題を研究することを目的として、複数の研究者および運動家によって結成された、ポルノ・買春問題研究会(APP研、http://www.app-jp.org/)のスタッフのお一人として研究・活動しておられます。

 この例会では、APP研が行ったポルノグラフィー被害についてのアンケート調査の結果とその分析、ポルノグラフィー被害の現状とポルノグラフィーに関する理論の動向等について語ります。

 さて、ポルノグラフィの被害には、さまざまなものがあります。(1) 暴力や脅迫や騙すなどの手段を通じて、ポルノに強制的に出演させられる、(2) ポルノの制作の過程で、事前の同意を越えた性行為を強制される、あるいは身体的な医師精神的な暴力を受ける、(3)親や夫や恋人などから性行為や身体を撮影ないし盗撮され、それをのちに同意なしにポルノ画像として利用される、(4) 親や夫や恋人などから無理やりポルノを見せられたり、ポルノと同様の行為を強制される、(5) 職場や学校やその他の公共の場でポルノを無理やり見せつけられる、(6)特定のポルノに直接起因する性暴力を受ける、(7)ポルノの販売・流通・公表を通じて、女性の尊厳が貶められ、女性の社会的・経済的・政治的機会が縮小され、女性の権利が削減され、性的平等が侵害される、(8)同意なく自分の顔や身体の一部がポルノ画像と合成されて公表されたり、自分の名前や本人と特定できる特徴をポルノの文脈で使用されて公表される、などです。(APP研HPより)

 この機会に、この深刻な人権侵害の実態等について一緒に考えてみませんか?