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4・26イラク邦人拘束事件「自己責任」論に対する内閣府・外務省申し入れ、
および、記者会見取材のお願い
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私たちは、世界の草の根の人びととの交流、彼/彼女らへの支援活動を行う非政府組織(NGO)・
市民団体やこれらに関わる個人、また、フリーランスとして活動するジャーナリスト、そして、
日本の自衛隊のイラク派遣を憂いている団体・個人です。私たちは、イラクでのNGO活動家とフ
リーランスジャーナリストらの拘束事件に対し、この事件の背景にある米国によるイラク占領と
それを支持する日本政府の姿勢が問われることなしに、「自己責任」論によって事態の原因が、
現地で活動するNGOや個人に集約されようとしていることに大きな憤りと悲しみを感じています。
そして、私たちはこの論理が、他国からの侵略によって悲惨極まりない状況に追いやられている
イラクの草の根の人びとを、武器も持たず、国家の組織に属することもなしに支援し、その惨状
の真実を伝えようとする組織や人びとの活動を萎縮させて締め出し、地域の不安定を増幅するこ
とになりかねないという危惧を抱いています。
 こうした一連の事態を憂慮した私たちは、緊急共同声明「『自己責任』論による非政府組織(
NGO)、市民団体、ジャーナリストなどの活動への批判に憂慮します」への賛同を募り、4月15
(木)から421日(水)までのわずか7日間で約3000人の賛同を集めることができました。
 政府の持ち出した「自己責任」論は、現在のイラクでの人道支援の最大の障害は軍隊であるとい
う事実を覆い隠そうとするものです。私たちは、日本政府に対して自衛隊をいち早く撤退させ、米
国や連合国にも軍隊の撤退を働きかけることこそが、イラクの人びとの生活と生命の安全を保障し、
NGOなどの援助活動、人権監視活動、ジャーナリストの活動の安全を確保する最も確実な道である
ことを強く訴えます。以下の日程でこの声明と賛同署名とともに内閣府、外務省に私たちの懸念を
申し入れるとともに、記者会見を開きます。可能でしたら当日はぜぜひとも取材にいらしていただ
き、記事として掲載していただきたくお願いいたします。

4月26日(月)
内閣府申し入れ 10:30〜(内閣府)
外務省申し入れ 11:00〜(外務省東口)

記者会見 12:00〜(参議院議員会館第三会議室)
・弘田しずえ/ひろたしずえ (アジア平和連合ジャパン)
・越田清和/こしだきよかず(北海道ピースネット)
・小倉利丸/おぐらとしまる(世界社会フォーラム連絡会、ピープルズ・プラン研究
所共同代表)
・村井吉敬/むらいよしのり(アジア太平洋資料センター理事、上智大学教員)

◎この件に関するお問い合わせ先
世界社会フォーラム連絡会 小倉利丸(おぐらとしまる) 電話:070-5553-5495