Subject: [reg-easttimor 32] 東ティモール市民平和救援プロジェクト
From: PARC <parc@jca.apc.org>
Date: Thu, 23 Sep 1999 17:07:19 +0900
Seq: 32
「東ティモール市民平和救援プロジェクト」事務局よりみなさんへ! ●インドネシア人道NGOより、東ティモール市民平和救援プロジェクトへ 衛星電話の支援要請が来ました インドネシアの「人道のためのボランティア・チーム(Tim Relawan untuk Kemanusiaan)」より、支援の要請がありました。「人道のためのボランティア・ チーム」は人権団体,女性団体、およびその活動に賛同する個人で組織されるNG Oです。同団体は、98年 5月に各地で起きた暴動の際は、華人女性に対する集団 暴行、セクシュアルハラスメントに対して独立の立場で調査,救援活動を行なって おり、この間は、東ティモールの支援のために動いてきました。早急に東ティモー ルへスタッフを派遣して、現地調査を行ないたいが、ついては、連絡通信のため の衛星電話を「東ティモール市民平和救援プロジェクト」で援助してもらえない か、という要請です。NGOの活動を支援しつつ援助を展開していくという「東 ティモール市民平和救援プロジェクト」の趣旨にてらしてふさわしい要請内容で あると同時に、当市民平和救援プロジェクトにとっても、本格的な救援活動の展 開に向けて協力し、現地の状況についての把握・情報交換していくうえでも、必 要な援助だという判断で、この要請に応えることとします。 みなさんの、さらなる支援の輪を広げていただきたく、お願いいたします。 がんばりましょう! ●新しい状況を伝える新版チラシをつくります。 集会,イベントなど、配布できるチャンスがおありの方は、ぜひご一報下さい。お 送りします。また、版下があればアレンジしてチラシなど自己増殖させてくだると いうかたもぜひ。メールかフロッピーで版下をお送りします。地域の情報なんか も入った,個性豊かなチラシがあちこちで出まわるのもいいんじゃないでしょうか。 ●また、資金集めグッズをつくったので、そちらでも使ってみれば、というよう なのも、とてもいいですね。カラーコーピーで宛名シールにコピーしてラベルに し、ペット・ボトルでつくった募金箱に貼る、という知恵を、アーユスさんに教え ていただきました。これもやってみようと思います。 ------------------------------------------------------------------------- ●ジーン・イングリスさんがダーウィンに到着しました。 今後報告が来しだい、みなさまにお伝えできるようにします。 メール添付します。 I am in Darwin. Will stay tonight with Timorese friend Ceu. Tomorrow move to downtown hotel. This is my hotmail account which I can easily access from the internet shops near the hotel. I'm hoping to meet Miyashita-san tonight. Have met a few colleagues >from Timor but haven't had a chance to really talk yet. More tomorrow. The Interfet has stopped taking journalists to Timor because of the murdered journalist yesterday. More tomorrow, Jean -------------------------------------------------------------------------- ●正平協から、シャナナ・グスマン氏の日本のNGOの支援についての感謝のメー ルをお送りいただきました。すでに受け取っている方もおいでとおもいますが、 以下,転送します(正確には転送の転送)。 ______________________________________________________ 東ティモール関連です。 >先日、呼びかけた「東ティモール市民平和救援プロジェ クト」について東ティモールの >政治的指導者、シャナナ・グスマン氏からお礼 のメッセージも届いています。近日中に >救援第一便を送ります。ご協力よろし くお願いします。以下、XXさんからの転送です。 ********************************* XXです。 毎日、東ティモールへの多国籍軍の動きがあわただしく伝えられていますが、今もな お暴力と飢餓にさらされているであろう人々の現地情報はなかなか入ってきません。 わずかに伝えられる情報からはひどい惨状がうかがえます。それはティモール島だけ でなく、ジャワやバリにまで広がっているようです。皆さまに断続的にその声を伝え てきたXXさんからは、ジャカルタで行われている救援活動についての報告や要請が届 きますが、先週末には東ティモール民族抵抗評議会議長 シャナナ・グスマオ氏との 対話を伝えるメールが届きました。シャナナ氏は昨晩、オーストラリアのダーウイン に移動しています。彼は日本での市民による救援プロジェクトの発足を喜んで、感謝 のメッセージをFAXで送ってくれました。すぐに救援プロジェクトへは転送しました が、関典子さんがこれを翻訳をしてくれたので掲載します。救援活動の早いスタート を願わずにはいられません。 XXさんからの通信********************** Pray for East Timor 09-16 9月16日午後7時、わたしはミンドと共に、東ティモールの政治指導者シャナナ・ グスマオ氏をイギリス大使館に尋ねました。彼とは何年も前にチピナン刑務所への訪 問奉仕を通して知り合いになりました。食事を頂きながら、親しい交わりの機会が与 えられました。その時に語られたことをここに記します。 先週9月11日(土)、シャナナ氏のご両親(父82歳)がともにディリのモタエ ル教会の前で民兵=インドネシア軍・第五軍 に殺されました。「両親は(去る)8 月30日に人間としての権利をはじめて行使できて本当に幸せを享受したのだ、とわ たしは確信します。...、両親の死と妹のアルマンディナの行方不明の悲報が届い た日曜日(12日)、わたしはひとり部屋に閉じこもり、一日中泣きました。翌朝、 家族を思うわたしの涙は枯れました。今は、ティモール・レステ(東チモール)の民 衆の犠牲に思い心を痛めています。」先日、シャナナはこの両親の死と妹の行方不明 という悲劇を心に秘めながら、記者会見に臨み、「東チモールの民衆の対する24年 間にわたるインドネシアの蛮行をわたしたちは赦し、両国の間に未来に向けた新しい 関係を築く用意がある」と発言しました。わたしは、率直に次のような質問を向けま した。「国際社会の一部には、あなたの発言はインドネシア軍の東ティモール民衆に 対する蛮行に政治的免責を与えかねない、という疑念がありますが、この疑念に対し てご意見がありますか?」。すると、彼は「ティモール・レステに新しい社会を作る 原動力は憎悪でなく、愛と赦しであるというのが、わたしの発言の主旨です。一方、 インドネシア政府は、無数の被害者たちと国際社会に対して法的責任を負わねばなら ないことは言うまでもないことです。」と答えました。今日までの24年間、ティモ ール・レステの民衆に対してなされた軍事犯罪についてインドネシア政府は、無数の 被害者たちと国際社会に対して法的責任を負わねばならない、しかし、東ティモール のインドネシア政府に対する告発は憎悪でなく、愛と赦しに基づいた闘いでなければ ならない、というのが彼の確信なのです。 信仰に支えられたひとりの政治家の思想と精神に比べて、王宮内の権力闘争に明け暮 れて、小さな民を犠牲にして、経済利権の貪りに憑りつかれたジャカルタの軍部と政 治家の堕落、および、腐敗した政権から宗教的特権を頂くかわりに、その腐敗に宗教 的な免責を与える宗教指導者たちの退廃は、光と闇の見事なコントラストです。 今日から、ジャワ島でテロの危険に曝されている東ティモールの人々のお世話をしな ければなりません。わたしのノートパソコンの送信機能が故障(受信は>能)したた めにしばらく報告を休みます。お祈りに覚えて下さい。Ω主の平和が皆さまと共に ************* シャナナ・グスマオ氏からのメッセージ(関典子・訳)*********** 東ティモール人民への支援に関わる日本のあらゆるNGOのみなさんへのメッセージ 如何に果てしない苦しみが、わたしの国の貧しく、守りもなく、それでもなお勇気 ある人々にもたらされているか、ことばで表現することは到底できません。東ティモ ールの人々〔人民〕は、自由でありたいという意思のために生命を代償とされている のです。 我が東ティモールの人々〔人民〕は、ありとあらゆる形の挑発と威嚇に直面しながら 、民主主義への誓いを守り抜きました。人民に誓いを破らせることに失敗した者たち は、今やその復讐の締めくくりの行動として東ティモール人自体を抹殺しようとして います。人民として民族としての存続自体を危機に曝すこの大災害の後で、我々の国 を再建するためには、今の我々東ティモール人全員が安全に生き延びることが必要な のです。 みなさんの東ティモールへの支援は、我々東ティモール人が生き延びるために、単に 必要であるばかりか決定的に重要です。みなさんが、この極めて困難な、敵対行為に 満ちた状況の中で屈せずに支援を続けてくださるその勇気と決意は、尊敬と賞賛に値 します。みなさんは、我々東ティモール人の生命を救うためにご自分の生命を危険に 曝してくださっているのです。 わたしはみなさまに対し、自分自身の名と東ティモールの人々の名において、これま でのあらゆる協力と支援に心から深い感謝の念をささげます。どうかこれからも、人 道的な仕事を続けてくださるようお願いします。 1999年9月16日 CNRT代表 カイ・ララ・シャナナ・グスマン 〔原文〕*************************** xanana gusumao CNRT - Timor-Leste >MESSAGE TO ALL JAPANESE NGOS INVOLVED IN ASSISTING THE PEOPLE OF EAST >TIMOR > >I cannot find words to describe the immense suffering of the poor, >defenceless > but courageous people of my country who are paying with their lives for >their > wish to be free. > >My people have demonstrated their commitment to democracy in the face of >the g >reatest possible provocation and intimidation. Those who failed to >destroy my >people*s commitment are now seeking to destroy them as a final act of >revenge. > We need all of our people safe and alive if we are to rebuild our >country aft >er the catastrophe that has imperilled our future survival as a people >and as >a nation. > >Your assistance in East Timor is not only needed, but also vital for the >survi >val of our people. Your courage and determination in persevering in your >work >in the most difficult and hostile conditions should be honoured and >commended. > You are risking your lives to help our people. > >In my name and that of the people of East Timor, I wish to convey to you >my si >ncere and profound gratitude for all the help and assistance and I would >like >to ask and encourage you to continue on your humanitarian mission. > >16 September, 1999 > >Kay Rala Xanana Gusmao >President of the CNRT > *−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*− 東ティモール市民平和救援プロジェクト East Timor People's Peace Relief Project 東京都千代田区神田小川町2-1 檜ビル3F PARC内 TEL03-3291-5901 FAX03-3292-2437 E-Mail parc@jca.apc.org