Subject: [reg-easttimor 115] アンボン非常事態宣言3日目
From: INYAKU Tomoya <tomo@jca.apc.org>
Date: Fri, 30 Jun 2000 14:56:27 +0900 (JST)
Seq: 115

Date: Fri, 30 Jun 2000 14:36:42 +0900
From: Murai Yoshinori <murai@jakarta.wasantara.net.id>

非常事態宣言3日目
The Jakarta Post, 00/06/30 

 表だった銃撃戦は治まりつつあるが、多くの住民とってスパイパーによる襲撃
が不安となっている。アンボン市内全域で散発的な射撃が続いている。ガンマン
たちは物陰や空いた建物から射撃しているようだ。
 非常事態宣言2日目の28日、一人の女性がスナイパーに銃撃され30日ハルッシー
病院で死亡した。これは21日に始まった騒乱の67人目の犠牲者である。住民たち
は、治安当局が、一刻も早くいまだに市内を自由に徘徊するスナイパーやガンマ
ンから武器の摘発をすることを望んでいる。「誰かに撃たれるのではないかと不
安で歩くこともできないし、市場にも行かれない」とある主婦は語っている。
 インドネシア国軍参謀長ジャマリ・チャニアゴはアンボンを短時間視察、マル
ク州知事サレ・ラトゥコンシナ、新たに赴任したパティムラ軍管区司令官イ・マ
デ・ヤサ大佐、マルク警察長官フィルマン・ガニ准将と2時間にわたって会談した。
チャニアゴは会談後、非常事態宣言下の規則、実施要領を話し、また軍増派につ
いては評価をしたのちにおこなうと述べた。またこれまでに軍部隊の更新とロー
テーションを実施したとも語った。チャニアゴはその後北マルク州テルナテに向
かい、同地でおなじような会談をおこなっている。
 イ・マデ軍司令官は、29日から夜間パトロールをおこなっているが、これは夜
間外出禁止と同様のものであると述べた。人びとの群れ集うところには説得的方
法で接近するが、敵対的ならば銃使用を厭わない強い措置をとるとも述べた。
 パトロールはバトゥ・メラ、マルディカ、アンボン下町など対立地域境界を中
心になされている。
 マルク州知事サレ・ラトゥコンシナは、地域当局がおそらくは、住民を煽り扇
動していると思われるいくつかのメディア(テレビ、ラジオ、新聞)放映、放送、
発刊停止措置をとることになるだろうと述べた。すでにこの2日間、暴動について
不公平な報道をしているメディアには警告を発しているとも語り、さらに銃火器
の引き渡し、駐屯地を離れている部隊の帰還の最終期限を7月1日に設定している
ことを述べた。
 非常事態宣言下では州知事が大きな権限を与えられ、軍に攻撃命令を出し、集
会の禁止を指令し、特定地域への立入禁止措置などをとれることになっている。



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