Subject: [reg-easttimor 112] アンボン騒乱、軍が関与
From: INYAKU Tomoya <tomo@jca.apc.org>
Date: Wed, 28 Jun 2000 12:46:08 +0900 (JST)
Seq: 112
From: Murai Yoshinori <murai@jakarta.wasantara.net.id> アンボン騒乱、軍が関与 SiaR, 00/06/28 アンボンにおける騒乱には、第5軍管区ブラウィジャヤ師団(東ジャワ軍管区)、 陸軍戦略予備軍(Kostrad)303大隊(ガルト)、733/BS大隊(ワイフル)が、一 方の側を支援している。 アンボンおよびその周辺の状況は、一時平静になっていたが、3000人の聖戦部 隊がスラバヤのタンジュン・ペラ港から船でアンボンに入って以来、再び騒乱が 広がった。この聖戦部隊は住民を巻き込みドゥマ村やタントゥイの機動部隊を先 週、襲撃したのである。 聖戦部隊はコンテナー2個分の銃火器を運び込んでいる。州議会議員のジョン・ マライホロ(ゴルカル党)によれば、ブラウィジャヤ師団長スディ・シララヒ少 将が管下のスラバヤ港から聖戦部隊と銃火器を出港させてしまった責任は免れな いという。同議員によれば、聖戦部隊がアンボンに入れたのは、ブラウィジャヤ 師団長スディ・シララヒがアンボン騒乱を意図したのではないかと疑っている。 過日、アブドゥルラフマン・ワヒド大統領は、ジャカルタの「有力者」が陰にい ると言明したが、これとも関わってくる。 宗教団体、学生団体、NGOなど独立機関の調査によれば、陸軍戦略予備軍303大 隊(ガルト)およびブラウィジャヤ師団には特別な資金が供与されているという。 彼らは正規の給料とは別に、月に70万ルピアの特別給与が支給されている。この ことは陸軍戦略予備軍に働くウラマー(イスラム導師)も認めている。このウラ マーによれば、特別な資金は陸軍戦略予備軍本部の枠組みでないところから支給 されているという。 これ以外に、陸軍のすべての部隊はリーボックのスポーツシューズを何千足も も供与されている。こうしたスポーツシューズの供与が、民間を装った夜間の、 特定の宗教の集落を襲撃することにもつながっていると思われる。何千足ものリー ボックのスポーツシューズはジャカルタのタンジュン・プリオク港からアンボン に送られてきている。 警察機動部隊(タントゥイ)の襲撃は聖戦部隊と周辺住民がおこなったが、そ れを戦略予備軍303大隊と733/BS大隊が支援している。機動部隊の武器庫は打ち壊 され、武器弾薬が奪われ、その上、マルク警察副長官の家は燃やされた。警察官 の5人の妻が死亡、何十人もの機動部隊の家族が負傷している。 騒乱はタラケ、ガレラ、ハティフェ・クチルなどにも広がり、病院からの情報 では死者は何十人にも達している。 ==================================== 現在インドネシア民主化支援ネットアークのメンバーがアンボンにいます。 詳しくは、 インドネシア民主化支援ネットワーク 〒160-0008 新宿区三栄町12-6 ヒルズ三栄町101号室 Tel/Fax: 03-3356-8364 <http://www.bigfoot.com/~nindja> に問い合わせて下さい。