本当の民主主義、住民投票の意味とは。 今井一さんと宮城保さんが講演!

鶴岡市昭和町の第二学区コミュニティ防災センターで24日の午後7時から、「ラストスパート!署名活動」と題して講演集会が開かれた。
 市民ら30人余りが集まったこの会は、来秋から供給が開始される庄内南部広域水道の是非について民意を問うための住民投票を実現しようと、条例制定を求める署名活動を進めている鶴岡水道住民投票の会が呼びかけて開催したもの。大阪からジャーナリストの今井一(はじめ)氏(住民投票フォーラム事務局長)、沖縄から名護市住民投票法制部長の宮城保氏(国民・住民投票を活かす会代表)が駆けつけて、各地で行われた住民投票の話を聞きながら、署名活動に関わる市民らが意見を交わしあった。
 はじめに今井氏が、徳島市の吉野川河口堰や新潟県巻町、御嵩町などの事例をあげ、様々な圧力に屈せず、住民投票を実現していった市民運動について紹介をした。今井氏は、「世界では、事業がどの段階でもリファレンダム(住民投票)はおこなわれる。公共事業は、民意を反映しているか、常に問われるのは当然のこと。市民が望まなければ堂々とNOと言える。議会で決議した後だから覆すことができないと言うのは、住民投票をわかっていない人のいうことだ」と答え、「権利を使わないのは主権者としての立場を放棄していることで、さぼっていることになる。市民自治は市民が気概を持って取り組まないとやれないものだが、やらなければ変わらないもの」と述べた。また、宮城氏も名護市で行われた米軍ヘリ基地建設をめぐる例を提示し、「住民投票とは、大事なことは主権者みずからが決める、ということ。主権を公使すること、自らが主権者として目覚めていくことが、大きな力となる。(選挙で)人を選ぶことだけが主権者の権利なのではなく、選んだ者が自らの権利を行使することが大事。見て見ぬ振りをするのではなく、主権者として目覚めることが必要。自信と誇りを持って取り組んでほしい。」とエールを送った。                        ●会場には受任者などが約50名。参加者からは「やる気がでた」「勇気をもらった」とまずまずの好評。

●あと署名行動日は1週間あまり。一生に一度のチャンス


今井さんがとりあげた。「民主主義」の一説。

民主主義の原動力は、国民の自分自身にたよっていこうとする精神である。自らの力で自らの運命を切り開き、自らの幸福を築き上げていこうとする、不屈の努力である。人間の力に対する信頼こそ、民主主義の建設の根本の要素なのである。しかも、民主主義における人間への信頼は、英雄や超人や非凡人にささげる信頼であるよりも、むしろ、ここに住み、そこに働いている「普通人」に対する信頼である。

今、鶴岡の民主主義が問われている。

あなたは、「見て見ぬ振りをしますか?」「主権者として目覚めますか?」