GLOBAL GREEN 4月14,15,16 キャンベラ オーストラリア 報告! 4/17up |
1日目。開会式は、エコペラという環境問題を歌うチフキンスという、3名の若手の歌手の歌を交えた音楽と、今回のコーディネートを努めたオーストラリアグリーンズの代表であり、国会議員であるボブブラウンなどの強いメッセージから開会式が始まった。
会議がはじまり、1時間半ずつのプレナリーセッション’全体会議と午前1,午後1のワークショップで
参加者が集い、セッションを続けた。70カ国、800名の参加者で、3日間で、グローバルグリーン憲章を作成する。そのセッションが柱にあり、他 地球温暖化のCOP3京都議定書の問題や、次へむけての指針などを話し合ったり、南北問題について話し合ったりと、非常に示唆にとんだセッションが繰り広げられた。
ワークショップは、あらかじめ決まっているものと、参加者がが興味に会わせプロポーザルしたものとがあり、私は、タスマニアグリーンのヘレン(彼女は以前、IRNのダムデコミショニングワークショップで一緒したことがある)と最終日の午前中に企画した。
1日目、なんとオーストラリアの国会議事堂の中で、800名の参加者のパーティがあった。
オーストラリアグリーンの代表であり、今回のグローバルグリーンの最高責任者であるボブブラウンが、その前に、国会議事堂のツアーを企画してくれた。
彼は、タスマニアのアクティビズム。フランクリンダムの反対運動をおこなった人である。
フランクリン川のダムの阻止運動中、彼は、投獄されたりもしているが、何年もの戦いの末、1982年、ダムの阻止に成功した。それが、まさにオーストラリアのダム問題の転機であり、オーストラリアの環境問題の転機であったのだ
ボブブラウンは、政治家として、数名のグリーンズと一緒に国会にまさに新風を吹き込んだ。
国会議事堂でのユニークなパーティは、まさにそれを象徴しているかのようだった。
グリーンズの人は、背広を着て料亭に行く人たちでは全くない。 ヤンググリーンのラップミュージックで踊る、踊れる、「ファンキー」な集団であり、実にノリがいいアグレッシブな集団である。
パーティは、的をはずさない、ボブブラウンの語りとともに、アボリジニのフォーク歌手の歌や、アフリカのマチルダのアカペラなどでちりばめられていた。そして、思い思いについた円卓を囲み、違う国同士、気づきを共有した。オーストラリアの参加者も、各国から来た参加者も、コミットして話しにあけくれていた。
僕がいたテーブルには、ガイアの日野さんと、オーストラリアグリーンの他、スエーデンのグリーンパーティ、そして、メルボルンのグリーンからの夫妻といった構成で、問題を共有したりしていた。
特筆すべき事は、最近うちの市議会でも問題になった教科書問題について、非常に詳しく知っている人がいて、どう思うかを聞かれたのだ。そして、誤りを認め、しっかりと謝らないと、次 のステップに進めない。lいつまでも昔のまま、とどまっているのではないかと言われた。僕も同感だと思った。
日本から来たボクラは、有志で、ふるさとを合唱。僕はハーモニカを吹いた。パーティが架橋にはいると、ヤンググリーンズのメンバーや、若手のグリーン達がジャンベをもって参上。ラップがはじまり、会場の参加者はみんな踊りはじめた。僕もハープをもって、セッションに加わった。何か、会場全体、国会議事堂の中だということをことごとくわすれ、会場全体の底が浮かんでいるようなトランスを感じた。要するに、音楽や一緒に心から踊ることを通じて、大事な部分でいろんなことを共有したような気がした。午後11時まで、国会議事堂でそのパーティは繰り広げられた。
しかし、こうしたことを国会議事堂の中でできる感覚は、信じられない!という感じだった。
2日目は、憲章についてとワークショップ。 そして、夜は別個に4日間にわたって繰り広げられているフォークフェスティバルに参加者がみんなでいく。
3日目は、憲章をまとめるための議決とワークショップ、そして、5つの国から今後へ向けてのメッセージ。そして、ヤンググリーンの15才の女の子が、グローバルグリーンの前にシドニーでおこなわれた「世の中を変えましょう」としめた。
将来の地球を担う若い世代からのメッセージですとボブブラウンは、最後のマイクをヤンググリーンに手渡した。その感覚。
そして最後には、ラテン音楽隊が会場にはいり、会場の最後を飾った。
ボクラ日本は、オーストラリアに次のような迷惑をかけている。
1,タスマニアの森林伐採は、日本での紙をつくる工場へのパルプづくりのために使われている。タスマニアの老木が切り倒され、ウッドチップになって日本にやってくる。これは絶対許せない行為と多くのオーストラリアグリーンの方に言われた。
2,オーストラリアのジャビルカ地域ではウランを採掘しているが、それを購入しているのは、原発をあいかわらず進めている日本であること。先住民アボリジニの土地が荒らされまくっている。
3,ケニアでは、巨大なダムプロジェクト、ソンデユミリューダムが、日本の企業によって、押し進められている。
4、タイでも、日本の ODAが、その開発に参与している。
こうしたことについて、代替え策をともなったキャンペーンをおこなう事が、実に大切だということを思い知らされた。
そして、日本は、この地球の存続のために非常に重要な位置を占めている。なのに、大事な事をおこなっていないのではないか。という事が口々に聞かれた。
日本は、アジアパシフィック委員会の構成国であるが、今のところ、会議には参加はできるが、正式なグリーンパーティではないので、議決権はない。テーブルにつきながら、それができないことは屈辱でさえあった。
アフリカのマチルダというパワフルな女性に出会った。すごいステートメント。言葉がある。
何を私たちはしなければいけないのか。Now, TIME iS GREEN!!! 彼女の発言は、800名の参加者を巻き込むスゴイパワーがあった。原稿があるわけではない。すべての言葉は彼女の体と心から発されていた。
会場で、発言をしながら、泣いてしまうアフリカの女性がいた。いかに、いつも虐げられているか。権力で押しつぶされそうになりながらも懸命に努力を続けているか、を体全体で訴える姿。そして社会正義を貫いている姿に、場内はスタンディングオベーションになるのだった。
グリーンズとは何か。社会正義である。環境問題について、NGOやNPOのアクティビスムの行動を心から、体から、本当に理解をしている。というかアクティビズムをおこなってきた、アクティビストの政治家の集団である。
環境問題といって、次の選挙の事だけ考えて頭で判断している政治家は、真のグリーンズではない。
まともに行動をすれば、世界中に仲間がいる。グローバルに考える事。オーストラリアのボブブラウンや、アメリカのラルフネーダーだけではない。環境先進国ドイツでも次々と新しい政策を繰り出す力をもった政策集団がグリーンズである。そして、発展途上国というか、低所得国では本当に市民の立場にたった政策集団であり政治家がグリーンズなのだということ。
そうした事を、セッションだけでなく、ランチタイムや、ディナー、ブレイクの時に出会う人たちと一緒に話しをするたびに思い知らされるのだった。
とにかく、「次の世界作り出すのだ。この世の中を変えるのだ」というパワーに満ちあふれていた。
まともに動きだせば、世界中にたくさんの仲間達がいる。彼らともっと心の底からつながり、議論をするためには、もっともっと行動が必要だ。
TIME IS GREEN! NOT MONEY ! THINK GLOBALLY ACT GLOBALLY!!!
日本でもやらなくちゃいけない。未来の子供達のために、未来の地球のために。