戒告に対しての、弁明 3月5日     草島進一

私の質問は、私の実施したアンケートの中から、実際にいただいた市民の声を引用し、その上で、水源の切り替えにより市民のうけた影響に対して、当局の責任を問うたものでありました

そうした市民の、実際の声を議会で提示することが「議会の品位を失墜する」ものなのでしょうか。

議会の品位の失墜とは、議会で使ってはいけない言葉を使った。事実と反する事を言及した。そうした事であります。

しかし、今回の案件は、実際にアンケートにいただいた市民の声を、引用したものであり、これは、議会の品位を汚すことにならない事は、明白であります。

懲罰委員会の求めに対して、私は123通のアンケートすべての原本のコピーを、実名や住所などを削除した上、提出し、質問でとりあげた「声」が実際のアンケートにご記入いただいた声であるということを証明いたしました。

更に委員会からは、実名入りの原本や、医師の診断書を求められましたが、これはいずれも市民個人のプライバシーに及ぶものであります。
これについては、社会的通年としても、又、私の信条からも、個人情報を保護する責任を感じましたので、提示を控え、委員会での良識的な判断にゆだねました。

委員会では、市民のみならず関係町村や県への影響云々とおっしゃいますが、具体的にどのような影響がでたのでしょうか。

議員が、議会での発言について、その根拠である裏付けを事細かにすべて示すことがなければ、懲罰ということになるとすれば、
これは、「言論の符」といわれる議会制民主主義の「発言の自由」をゆがめるることになるのではないでしょうか。

議会とは、「国民の、国民による、国民のための政治」を実現するための場であり、制度であります・
 このため、住民を代表する機関として設けられていますが、常に住民の意思と遊離しないよう、こころがけなければならないものと考えます。
そうした意味でも、市民へのアンケートの調査をおこない、それを議場で引用することがなぜ「戒告処分」に値することなのでしょうか。

私は、市民の声にできるだけ耳を傾け、その生の声を反映できてこそ、議会であり、たとえ行政にとって都合が悪いことでも、それが真実ならば、議員は勇気と信念をもって発言しなければならない。これこそ、真の市政発展につながるものであると考え、それを信条として日々、活動をしております。

水質の問題については、実際の問題として、水質悪化をお感じになっている市民がいらっしゃり、浄水器をつけたり、ミネラルウォーターを購入するなどの自己防衛手段をとっている人もいます。こうした声は、私だけではなく、各議員の皆さんのところにも届いているのではないですか。

こうした「市民の声」を排除するようなことにつながるような、今回の懲罰について、私は非常に疑問をもたざるをえないし、不当性も感じ、甚だ遺憾であります。
もしも、私のおこなった調査に対し、疑義があるとするのならば、
客観的に第3者機関で、水道水原の切り替えによる市民の影響調査をおこなうべきです。

「市民の、市民による、市民のための」よりよい鶴岡市を実現させるためにも、この客観的な調査を強く要望し、私の弁明とします。


home