しばらくいくと赤川に合流。赤川は、アイヌ語のWakkaに由来するとか、鉱泉の赤い濁水に由来するとか、また、梵字川など、湯殿山の浄水が流れこむ川なので、仏前にそなえる水、アカという梵語に由来するなどの説がある。年間5000本以上のサケがのぼり、サクラマスがのぼる川としても釣り氏に有名である(解禁は1月1日)。いい川だ。けれども、上流の梵字川に、東北一の規模の月山ダムがつくられていて僕は興ざめだ。なんとかこの聖なる川たちを守れないものかと下るたびに思ってしまう。
この日は、風が強く波が海のそれのようだった。蛾の眉の形のような橋から名前がついた蛾眉橋の下100mぐらいのところでフィニッシュ。約3時間の旅だった。
スポーツでもワイワイガヤガヤの旅行でもない。芭蕉が感じた風景と川の流れに身をまかせ、出羽三山の恵みの川、庄内の大地を感じる芭蕉トレック。
僕らは、今、とりもどさないといけない、以前はつながっていた人間と自然とのつながりの文化を。いつしか忘れてしまっていた神なる川への畏敬と感謝の心を。
ネオ川の民への第一歩、芭蕉トレックへWELCOME!!! 今春開講予定。