大娘たちの戦争は終わらない
〜中国山西省・黄土の村の性暴力〜
撮影・編集 池田恵理子/58分/2004年
日中戦争で激戦地となった中国山西省。ここに日本軍から性暴力を受けて、解放後も様々な苦難を強いられてきた女性たちがいます。彼女たちは大娘（ダーニャン＝おばあさん）と呼ばれる年齢ですが、心と体に刻みつけられた傷は深く、今も癒されていません。その中で10人のダーニャンたち（一人は遺族）が、日本政府に謝罪と賠償を求めて裁判を起こしています。
このビデオは10人のダーニャンたちのそれぞれの被害と、現在までの人生を聞き取った記録です。この10年で中国社会も政府も村人たちも、少しずつ変わりました。何よりもダーニャンたちが自らの被害を語り、誇りを取り戻していく中で、大きく変わってきました。すでに3人の原告が亡くなりましたが、ダーニャンたちは「まだ大事なことがあるから、死ぬことなんて考えなくていいよ。この古い体で闘おうよ」（万愛花さん）と、励まし合って生きています。その渾身の思いをお聴き下さい。
このビデオは山西省・明らかにする会の支援と協力によって実現しました。
財団法人日中友好会館日中平和友好交流計画歴史研究支援事業の助成を受けています。